2017/02/17 のログ
ヴィルヘルム > 貴女の優しい囁きに,耳をぴくりと動かした。
けれど,慌てたりすることはなく,静かに頷いて……

「……僕からも,そうしなくちゃいけないと思ってました。」

そう答えた表情は,真剣そのものであった。
貴女の内面までは洞察できていなかったのだが。

「では,場所はルナン様にお任せいたします。」

クローデット > 「…お話が早くて、本当に助かりますわ」

青年の真剣な表情に、花の綻ぶような笑顔を、場違いに零す。

「…それでは、あたくしの私宅にお越し頂けますか?
今、仕事を引き継いでしまいますので」

そうして、ポシェットからいつぞやのメモパッドを取り出す。

『緊急事態につき、巡回を一時離脱。交代人員を要請』

そんな風に、自動的に文字が浮かび上がったメモパッドが一枚…そのまま、クローデットの手から消えた。

「大変、お待たせいたしました。
…それでは、参りましょうか」

そう、ヴィルヘルムの方に、にっこりと笑みかけた。

ヴィルヘルム > 貴女が笑顔を見せれば,青年も同様に僅かばかり微笑んだ。
青年は自分のしていることを,もちろん理解しているのだ。

「…うん,付いて行かせてもらうよ。
 この姿でお邪魔することになるとは,思いもよらなかったけれど。」

それでもなお,表情を崩さないのは彼の本来の性質故か。
貴女が準備を終えれば,何の抵抗もせずに付いていくだろう。

クローデット > 「あら…「あたくし達」の仲ではありませんか」

くすりと、少し悪戯っけの強過ぎる微笑を零しながら、二の腕の腕章を外す。
これ、傍で聞いてる人間がいたら誤解しかねないヤツだ。

「お茶の時間には少し遅いですけれど…その辺りは、着いてから考えましょう」

今のところは、笑顔を崩すこともなく。
クローデットは、青年を私宅まで案内していく。
「どうしてやろうか」。そんなことを考えながら…瞳から表情を失せさせながら、悪意だけは表に出すことなく。

ご案内:「歓楽街」からクローデットさんが去りました。
ヴィルヘルム > 貴女の悪意にまでは気づくことなく。
だが青年も一つだけ,思いを表に出さずにひた隠しにしたまま後に続いた。

「…………。」

貴女の背中にも目が付いていれば,青年の表情が変わったのを見て取れただろうが……。

ご案内:「歓楽街」からヴィルヘルムさんが去りました。