2017/04/25 のログ
ご案内:「酒場「崑崙」」に裏々築々さんが現れました。
■裏々築々 > カウンターの席に一人で座り携帯端末を操作する。
落第街のニュースを集めた情報屋のサイトが表示される。
『骨の怪物とヒーロー夜中の大バトル。』
派手な見出しに誘われてみれば。ああ、昨日の彼か。
推測と噂に彩られた見栄えだけの空っぽな記事、いつもの事だ。
正義の味方。
この島には正義の味方みたいなのが掃いて捨てるほどいる。
例えば、風紀委員、公安委員。分かりやすいのはこの二つだ。
それ以外にも悪人を喰らいつくすという獣とか。変身するヒーローとか
白いタオルの男とか。最近できた落第街の自警団とか。
…他にも色々と。
「…元気があって良いことだな。」
酒を顔を覆う黒い靄に流し込む。
雫が垂れないという事は飲めているのだろうが奇怪な光景である。
■裏々築々 > 「こんなに正義の味方がいたら、悪い事は出来んなあ。」
正義をうたいそれを成す人たちそういうのは嫌いじゃない。いや、好きだ非常に好感が持てる。
自分でしようとかは全く思わないが。
「…はあ、やはり地道に働いて稼ぐしかないのかね。
明日からはそうだな…ラーメン屋でも始めようか。
どう思うマスター。」
顔には出ないがいや、顔は出ていないがこの男大分、酔っている。
カウンター越しに話しかけるも答えは失笑のみだった。
ご案内:「酒場「崑崙」」に竹村浩二さんが現れました。
■竹村浩二 >
「マスター、春っぽくないカクテル頼む」
そう頼みながら制服の男、その隣の席にどかっと座りこむ。
注文の理由は、春は浮かれてるしサクラフィズとか出されてもな、という思考。
そこで初めて隣の席を見て、ギョッとした。
「…………」
隣の人、顔が黒い靄に覆われて見えない。
そういう異能だろうか。
「………まぁいいか」
出てきたカクテルはピナ・コラーダだった。
今日はカクテルという気分だったけどハワイアンカクテルが出るとは。
気分は常夏。もっと浮かれてるじゃん。
「甘そうだな……」
■裏々築々 > 「やはり、ラーメンは駄目か。
何件も出来て全部つぶれてるものな。
…ああ、それと酒のお代わりを」
男が一人で話しているようで最後の部分には反応して
新しいグラスが用意される。
「…どうした隣の君。春だというのに春らしくないものを頼むとは。
何か春に恨みでもあるのかね?君は。」
容赦なく隣の客にも絡む。
ああ、悪い酔っ払いだ。
■竹村浩二 >
隣の人に話しかけられると、肩を竦めて煙草を咥えた。
「どうにも春っていうのが浮かれてて苦手なのさ」
「恨みはない、嫌いじゃない、ただむず痒いだけだ」
そう言ってから煙草を吸ってもいいか?と一応聞く。
もし煙草嫌いな人だったら遠慮するつもりだった。
「そういうあんたは就職志望か?」
「いや、盗み聞きするつもりじゃあなかったんだぜ」
「ただラーメン屋か、どうかって話をな…」
虚空からジッポーライターを引っ張り出すと、指先で弄んだ。
「俺もいつまでも用務員やってていいのかねー」
既に二件目。竹村も酔っていた。
■裏々築々 > 「私は春に浮かれてる人を見るのは好きだよ。微笑ましい。」
灰皿を寄せながら言う。
「ああ、何でも屋みたいな仕事をしているのだがどうも最近ね。
いや、景気は悪くはないんだがね。」
風紀は何やら異様に厳しくなって来たし公安は相変わらず何やってるか分からないし。
仕事し辛い状況だ。本気で転職も考えなければならないかもしれない。
「用務員か。いいんじゃないのか?好きでやっている仕事なんだろう?
この島が、この学園が好きじゃなきゃわざわざ島に残って用務員なんてせんだろ?」
グラスを傾けながら尋ねる。
「それとも私と二人でラーメン屋でも初めてみるか。」
黒い靄の下にどういう表情が浮かべられているのか。
冗談とも本気ともとれる声色で尋ねる。
■竹村浩二 >
「そうかぁ? 俺は昔の自分を思い出して死にたくなる」
ドーモと言うと煙草に火をつけて灰皿を使わせてもらう。
「ふむ……何でも屋か、そりゃーこの島にゃたくさんライバルがいるだろうよ」
「景気が悪くなけりゃどんな仕事でも続けられるかっていうとそうじゃねぇよなぁ」
紫煙を深く吐き出して。
「いいや。俺は教師に成りたかった。なれなかった…」
「だから用務員として雇ってもらってるわけ」
破顔一笑、黒靄の男のグラスに向けて白いカクテルが入ったグラスを軽く掲げて。
「そりゃいいな、何味にする? 学生が多いなら濃い味のラーメンがいいのか?」
「一応言っとくけど、俺は化学調味料肯定派だからな」