2017/07/22 のログ
■セシル > 『風紀委員の鑑だよな、ラフフェザーさん』
そう褒められて…セシルは、逆に表情を曇らせる。
「………大したことではないよ。
私には大きな力があるわけではないから…出来ることを少しずつ、地道に拡張していくしかないんだ。
…手を差し伸べるべき存在に、届かないままでは口惜しいからな」
しかし、瞬き数回でその曇りを顔と声から消し去り。
「そうでなくても、来年度以降は風紀委員の職務を中心にして単位を得ていくつもりでいるからな。
出来ることが少ないと、やることに代わり映えがなくなってしまうだろう?」
その口調は、空元気の朗らかさだった。
■セシル > もっとも、職務中にそんな話を掘り下げている余裕はない。
夏の不夜城は、誘惑に満ちているのだから。
『…あ、あそこの路地、人通りの密度がちょっと不自然』
同僚の一人が、街の光景の中に違和感を見つけ出す。
「…よし、様子を見に行くとするか」
セシルは、同僚達と肩を並べて様子を見に向かった。
ご案内:「歓楽街」からセシルさんが去りました。