2017/08/14 のログ
ご案内:「歓楽街」にセシルさんが現れました。
■セシル > 夕刻。歓楽街が独特の賑わいを増し始める時間。
セシルは、同僚と共に見回りをしていた。
この世界に…特にこの島の近くにある島国にルーツのある人間は、この時期は故郷に顔を出していることが多く、風紀委員の警邏にもいくつか空席が出ている。
セシルは、そういったところの穴埋めを積極的に引き受けていた。…今は授業もないし、夏期休業中の課題をこなす時間は、決して捻出出来ないほどではないのだ。
「………賑やかは賑やかだが、夏期休業期間としては、大人しい方か?」
『そうかもね』
同僚とそんなやりとりをしながら、警邏を進めるセシル。
■セシル > そうして、見回りをしている中で、何気ない風で、同僚が口を開いた。
あくまで何気ない会話、主な意識は警戒に向けている、という姿勢を崩さずに。
『………ラフフェザーさんは、帰れる人達が羨ましいって、思ったりしない?』
「………。」
セシルは、道の端に目を向けたまま、思わず固まってしまった。
■セシル > 固まってしまった様子のセシルを確認して、同僚は困ったように笑った。
『あー、もう。急に変な話振って悪かったってば。
忘れちゃって…ほら、警邏に集中しないと』
「あ………いや、こちらこそすまん」
セシルは、気を取り直して警邏に意識を切り替える。