2018/07/13 のログ
ご案内:「歓楽街」に白鈴秋さんが現れました。
白鈴秋 > 「……」

 学校の終るくらいの時間、少し裏手の道で顔をしかめ頭を掻く青年。手元には紙、古書などを扱っている本屋の名前と簡単な地図が書かれているのだが。

「どこだここ」

 ただでさえ迷いやすい歓楽街。しかも裏手の路地で彼はまだ土地感があるわけではない。当然と言うべきか迷っていた。
 手元の紙を見て周囲を見比べる。何か目印になる要素でもあれば良いと思ったのだが。

「無いか、完全に違う道に来ちまったみたいだな。ったく、なんでこうもゴチャゴチャしてんだかこの辺は」

 悪態をつくも店が現れるわけでもなく。とりあえず地図と合う場所が出てくるまで歩き始める

白鈴秋 > 「……この曲がり角、ここか?」

 地図を見る似たような曲がり角はたしかにある、だが問題はこんな曲がり角などいくらでもあるだろうという点。
 
「とりあえず進むしかねぇか」

 だからといって正解か不正解かもわからないまま止まるわけにもいかない。とりあえずそのまま進む。間違っていたら引き返せば良いだけの話だ。
 もっとも間違っていると判断出来ればの話だが。

白鈴秋 > 「やっぱちげぇなこれ」

 完全に違う道、地図には無いT字路に出る。
 
「また初めからやり直しか」

 さっきまでの道へ戻りながら愚痴る。仕方ないとはいえ面倒なのには変わりない。
 歩きながらも周囲を見回す。色々な店や人。

「……にしても、本当ににぎやかだなここは。これだけあるのに同じような店が全然ねぇなんて」

 それだけ人が多いということなのだろう。でなければこれだけアイデアなんて出てこない。

白鈴秋 > 「って、関心してる場合じゃねぇよ」

 自分の行動に何やってんだと軽くツッコミを入れると地図を見る。

「何時になりゃつけるんだろうな」

 少しうんざりしながらも歩き続ける。いつかたどり着けると信じて。

ご案内:「歓楽街」から白鈴秋さんが去りました。