2018/07/29 のログ
ご案内:「歓楽街」に古城 桜虎さんが現れました。
■古城 桜虎 >
歓楽街の一角。
青を基調とした制服に身を包んだ少女が路傍の端へと凭れ掛かり、タブレットへと視線を落としながらぽつりと呟く。
「……こんな所、ですかねえ。」
今月の頭より触れ回っていた"トコヨオオカブトムシ"と称されたカブトムシの採集依頼。
タブレットにはその結果を纏めたであろうデータが映し出されている。
■古城 桜虎 >
……何のためにこんなカブトムシの採集依頼が出されている、もとい出しているのかと言えば、
"物探しの適正テスト"のようなものである。
このカブトムシが珍種であり高く売れるとか、そう言ったものではない。
このカブトムシそのものが人為的に品質改良とコーティングがされただけのカブトムシである。
大した価値はない。
「……やはり生物相手だと、香りや音……
……あるいはその他のもので生物をコントロールできる子が一歩抜きん出る、と。」
手元のタブレットにはそのように読めるデータが出力されている。
信頼できる母数には少し足りないものの、ひとまずはそう読むことにしたのだろう。
ひとり呟きながら頷いた。
■古城 桜虎 >
「……さて。」
タブレットをデイバッグの中にしまい、伸びをする。
もう採取報告に来るものもいないだろう。
今此処ですべきことは終わっている。
小さな欠伸とともに、どこかへと歩き出した。
ご案内:「歓楽街」から古城 桜虎さんが去りました。