2015/06/11 のログ
ご案内:「落第街大通り」にサイエルさんが現れました。
サイエル > 「と、いうことでやってまいりました、落第街」

この空気は非常に好きだ。
負の感情と正の感情がはっきりしていて。
何よりもこう、サボってもいい空気というかなんというか。
こういう場所はないといけないといつも思う。
まぁ、ガラの悪いのはいてたまに絡まれたりするが。
こんな冴えないおっさんを誰も注目はしないだろう。

白衣に右手を突っ込み、左手には少し大きめなカバン。
タバコを口にくわえたまま。
るんるんっと、スキップを踏みそうなほど上機嫌に歩いていく

サイエル > ひと騒動になった”薬”。それに、面白い少女と出会った場所である。
忠告に従いながら、今度は警戒も何もなしに歩いていく。
しかし、”声”だけはシャットダウンしながら。

「年甲斐もなく心躍るよねぇ。こういう場所は……」

ご案内:「落第街大通り」に魔王バラルさんが現れました。
魔王バラル >  少し外れた場所で、ひと目でそれと分かる不良が5人程と、紫髪の少女。
 どうにももめているのか、取り囲まれているの。


 "ざっけんなコラー!"、 "すっぞコラー!" そんな怒声が、音として響く。

「だから何が悪いのよ、そのリーゼント似合ってないって言って。
 あんま五月蝿いと猫にするわよ。猫に。」

サイエル > 「……おお、なんとも若い声がする。でもちょっと古いね? こういつの時代もって感じで心安らぐなぁ……」

遠目から眺める。

――おや、この声は。ふむ、なるほど?

「ちなみに私はすっぞおらー、のほうが馴染みがあるよ」

なんて言いながらタバコをもみ消し新しいタバコを咥えて

魔王バラル >  5人程のヤンキーがサイエルへと振り向く。
 視線はタバコに集まっている。

"あぁん、ンだ? タバコ置いてさっさと失せろやぁ……。"とでも言いたげな視線が、サイエルへと集まるか。

 バラルも、不良の視線の先を探る様にサイエルを見る。

「あら。」

サイエル > 「……え、そこでこっちに来るの。おっさん相手にしても良くないよー? ほら、そうこうしているうちに逃げちゃうよ。こっちに気をさいてないで続けて?」

にへらっと笑いつつ。そのまま肺に煙をためる。

「……タバコなんてどこにでも売ってる売ってる。おいてけって言うならおいていくけども……」

両手を挙げて、そっとタバコをひとつ置いた。
勘弁してねぇというような、こまった顔で

魔王バラル >  ヤンキー、もとい不良がタバコに注ぐ視線は禁断の書を見るか如く。
 彼らがそれに気を割いている。と、その背後から、バラルの手が伸びる。

 不良の一人の身体が縮む。耳が生える、尻尾が生える。どんどん縮む。ぐんぐん縮む。毛が生える。
 縮む不良が声を発する。猫のような声が響いた。

「あら、かわいい。」
 

魔王バラル >  次いで4人に触れていく。逃がさない。
 結果、猫が4匹、猫耳女学生が一人。
 彼ら、もとい彼女らは呪いを一身に受け、散り散りに逃げて行った。

「……あら、一人はしくじったわね。
 抵抗したのかしら……ま、良しとしましょう。」

サイエル > 「……ぁーぁ……だから言ったのに……」

あっはっはと笑いながら、タバコの箱を拾いながら

「……ところで絶体絶命のピンチってやつなのかな……これは……」

相変わらず規格外だなぁなんて、間の抜けた考えをしつつ

魔王バラル > 「ふぅ……。」

 去って行く様子を満足気に眺めれば、改めてサイエルの方へと向く。

「貴方と会うのは二度目かしら。こんにちは。
 しかし、あんなのもまだ居るのねぇ……」

サイエル > 「ああいうのはいてくれた方が安心するけどねぇ」

時代が感じられるのはいいものだ。
さっきも言ったが。

タバコを懐にしまいながら。

「おや、覚えていてくれるとは。ただのおっさんには光栄あまりあるねぇ……」

魔王バラル > 「残念だけど、私は趣味じゃないわね……」
 アレならもっとダイレクトにキャッチーな方が好みよ。」

 肩を竦めて、一息。
 その辺のコンテナに腰を預け、サイエルを真っ直ぐに見るだろう。

「ただのおっさん。とてもそうには見えないけれど。」

サイエル > 「それはそれで引っ張りだこのような気がするね。キミなら」

じょりっと、ひげを撫でながら。鮫のように笑えば。
タバコが少し上向きになって……

「いやいや、どこからどう見ても。おっさんだよ? あぁ、白衣なのは保健医だからだよ? 不審者ではないよ?」

一応言っておく。うむ。不審者と言われてしまうのは仕方がないが
先に釘を刺しておけば呼ばれないかもしれないし

魔王バラル > 「面白い事言ってくれるじゃない。」

 からかうような笑みを返し、タバコの煙の行方を何となくに眺める。
 特に意味は無いが、気が付けば視線で追っていた。視線を戻し。

「ここに居る時点で誰も彼も不審者よ。保険医なら色々納得ね。
 ……危険地区の見回り、って訳ではなさそうだけれど。」

サイエル > 「そうかい? 美人さんは集めてしまうものだし。仕方がないんじゃないかな?」

短くなったタバコを、地面に捨てて踏み潰しもみ消す。
新しいものを口にくわえ、また火をつけた。
かなりのヘビースモーカー。銘柄は、きついことで有名なそれだ。
この時代に、残っているのは少ない。
愛好家でなければ吸わないそれを楽しむように頬を緩めて。

「……違うと思うけれど」

ここにいるのは不審者ではない。
なぜなら”者”として成立しない。
少なくとも、この島では。

「サボリのついでに立ち寄っただけさ」

くつくつと笑った

魔王バラル > 「全く。ま、蒐めるまでもないわ。何れこの島ごと、頂くもの。」

 新たなタバコへ変えたサイエルへと、不敵に笑ってみせる。
 大人びた妖しさと言うよりは、面白い玩具を自慢するような、どこか自信を感じさせる笑みだろう。

「ああそう。そういえば者と認めてなかったわね。
 サボりのついでみたいだけど、貴方、意外とマメなタイプなのかしら?」

サイエル > 「おや、すごいね。どこかの女王さまのような発言だねぇ」

馬鹿にしたようすはない。
きっとそういうことなのだろうと理解した。
きっと酔狂でも何でもない。
あのような力を使うのをすでに聞いたし。今見た。

「では下準備といった感じかな。怖い」

ほんとうに怖そうに、ガクガク震える仕草。
とはいえ、タバコを吸うのをやめたりしないが

「サボリのついでというか、サボリの目的地だね。いやぁ、年を取ると言葉の使い方を誤るねぇ……サボることに関しては徹底していきたい。そう掲げて云十年だよ」

魔王バラル > 「魔王よ。」

 意図を組めばふっと笑ってみせるだろうか。

「そんなとこ。でも、ここじゃ荒事揉め事も多すぎて、適当に暴れるだけじゃダメね。
 準備ならともかく、実行する時は私と言う存在を見せつけてこそだもの。花火を上げるのには苦労しそうだわ。」

魔王バラル > 「……サボマイスターね。」

 サボり云十年には、呆れた素振りで肩をすくめてみせた。

サイエル > 「…………ん? 女性でも魔王は魔王、なんだっけ?」

―ーうわぁお……
なんて年甲斐もない感嘆を口にしたあと。
背中に冷や汗。今結構やばいんじゃないかぁ……?

―ーおっさんぴんち、おっさんぴんち! 略してさんちぴんち?

いや、なんか違うね? と自分の中で突っ込み。

「まぁ、そのぉ……サボる場所だけちゃんと残しておいてもらえると助かりますぅ?」

媚を売るように手もみしつつ。
なんかちょっと似合う。

「サボテンダーを育成してるような名前で嫌です」

魔王バラル > 「仮に女性でも、ね。」

 冷や汗一つを見逃さず。
 それをみれば、愉快そうニヤついただろうか。

「……"場所は"あるかもしれないわねぇ?」

 仕事も、あるかもしれない。

「ちょっと自信があったのだけど、残念ね。
 ……それにサボテン育てるとか可愛いじゃない。日記だって読めるかもしれないわよ?」

サイエル > 「……なんと不思議だぁねぇ」

とりあえず、いろいろ大変なことになってるのはよくわかった。
とはいえ、何ができるわけでもなければ、やる気もないので
他の人に任せるとしよう。サボリ、大事。
うんっと顎をさすり一人納得。

「あっはっは、仕事はいりませんからね。ええ」

念を押すように告げて

「サボるのは生涯のライフワークですが、育てるのは興味ないです。それ、おっさんやっても似合わないですよね、きっとい」

あっはっはと笑いながら

魔王バラル > 「そんなものよ」

 ひげを触るのが癖なのかしら、内心でそう思いながらも。コンテナから飛び降りる。

「……ふふ、仕事は降って湧いてくるもの。
 だけど貴方のサボりへの情熱に免じて、今だけは増やさないであげる。」

 気に入ったのかもしれない。
 近づいて、サイエルの瞳を覗きこんだ。
 綺羅びやかな薄紫の瞳がサイエルを見つめる――

「育てるのに興味がないなんて、勿体無い。」

サイエル > 「まぁ、湧いてきてもサボりますが」

真顔でドヤガオ。渾身のダメ発言だった。
近づかれれば、タバコをもみ消す。
強い、鼻につくような香りがより濃くなって。

「あっはっは、水やらないと育たないような環境ではありませんからねぇ。勝手に育っていくものですよ」

魔王バラル > 「……意地でも仕事させたくなるわね。」

 ダメだこのおっさん、早く何とかしないと。
 どこかの娯楽で見たワードが、脳裏をよぎる。

「そう。それもひとつね。
 ……じゃ、私はもっと楽しいものでも探しに行こうかしら。
 また逢いましょ。サボおじさま。」

魔王バラル >  そのまま歩いて、立ち去るだろう。
ご案内:「落第街大通り」から魔王バラルさんが去りました。
サイエル > 「……はぁ……怖かったァ……」

じつにじつに怖かった。
去っていった姿を見つめながら。

「……なんとも珍妙な呼び名なことで……」

独特なネーミングセンスだなぁと思いながらより奥に向かって……

ご案内:「落第街大通り」からサイエルさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に磐野 州子さんが現れました。
磐野 州子 > ボサボサの白髪と全くサイズが合っていないぶかぶかの白衣、そして火傷跡のある顔に瓶底眼鏡。
見た目だけなら落第生に見えるかもしれない、が州子は別に落第生ではない。
寧ろ出席は良くしているし、今のところ赤点を取る心配はないぐらいに勉強もして、とても真面目な生徒ではある。
それでも州子は落第街に帰らなければならない理由がある

「こんなに遅くなったです…」
州子は空を見上げて呟く。もう星空がこんばんは、と挨拶するような時間である。

磐野 州子 > 「面倒くさいです。こっち見んなです」
視線を感じる。
それはそうだ。こんな白衣を着ていれば目が無い人ぐらいじゃないと気にならない人はいないだろう。
なんたって白衣のサイズが余っている部分を引きずって歩いているからだろう。

「爆破されたくなかったらさっさとどっか行くです。しっし、です」
ぶかぶかの袖を振って視線の主を追い払っている。
ある程度この辺りの事件事情に詳しい人ならば州子の異能を知っているのだから巻き添えにされたくないからかどこかへ逃げていく

ご案内:「落第街大通り」に雨宮 雫さんが現れました。
雨宮 雫 > 逃げていかない面子の中に混じっていた少年。
真っ白い髪を高い位置でポニーテールにして、袖の広い中華服を着て茶色の紙袋を片手に抱いていた。

少年の隣に居た背の高い生徒からの説明を受けつつ、緑色の目が、胡乱げな視線を磐野に向けている。

「へー、アレがねー。」

磐野 州子 > 声と視線が癪に触ったのか州子は雫の方に歩み寄っていく。
「…なんです?、何かアレに何か用事でもあるのです?」
瓶底眼鏡で分からないだろうが州子は雫を睨んでいる。
そんな陰口を言われるのは慣れている為州子はまだ冷静である為すぐに手は出さないだろう

雨宮 雫 > 「ん?
 別に、今のところはボクには全くないかな、かな。
 コッチの   あれ。」

軽く首を傾げて、近づいてきた磐野に全く気負うところも無く、言葉を返す。
今さっきまで隣に居た相手にも同意を得ようと顔を向ければ、その相手は丁度今、背後の路地に向かって力強いストライドで全力をもって走っていくところだった。

「ボクは有名な人なんだねーくらいの話をしてただけなんだけどね、どねー。」

磐野 州子 > 「…絶賛逃げてるです。見捨てられたのです?人間関係崩壊おめでとうございますです」
ふっ、と逃走している雫の同行者を見て鼻で笑う
特に親しい仲では無さそうだが、何か1つぐらいは毒を吐いておかないと気が済まなかったようだ

「有名になりたくて有名になった訳じゃないです。普通に1生徒で良かったです。」
はぁ、とため息をついてぶかぶかの袖で憂鬱な気分を紛らわせるように振り回している

雨宮 雫 > 「いやあ、自分の安全が大事ですって姿勢はボクとしては好感を持てる系かも?
 怪我でもしたら治してあげるのに、勿体無いね。
 それとも、そっちがドカンとやると即死しちゃうのかな、かな?」

片手が塞がっているため、肩を竦めるには若干変な感じだったが、まぁ、取り残された点については余り気にしていないようだった。

「なっちゃったものはしょうがないじゃない、けひひ。
 あれじゃない、ココでなら別人になっちゃうとか可能なんじゃないの?どーしてもイヤだったらさ。」

磐野 州子 > 「そういうチャイニーズさんは逃げなくていいんです?触ったらすぐドカンです。
即死かどうかは人次第です。生命力次第です」
名を知らないからか、いかにも見た目だけで決めたような名前で呼ぶ。

「別人になれるなら楽です。ただ州子の能力とこの顔があるですからすぐバレちゃうです。
詰んでるってやつです」

雨宮 雫 > 「ぁ、ボクいちおー日本人なんだよね、よね。
 まだ何もされてないのに逃げるってーのも失礼かなって思う太郎なボクだよ。
 無差別テロ犯ならまぁ、それはそれで頑張れって応援するけど、あー 自己紹介でもしておく?
 ボクは雨宮 雫 というしがない保健委員だよ。」

ひひひ、っと余り上品とは言えない顔で笑いながら、自分の中華服の袖を揺らす。
 相手の真似、ではないよ、きっと、多分。

「整形とかすればいいんじゃないかな、かな。
 なんだったら体とか弄くれる人とか居ると思うし?」

磐野 州子 > 「日本語喋ってるですから日本人だとは思っていたです。服がそれっぽいと思ってただけです。気にするなです。
無差別テロしてるなら今頃土の中か牢屋か落第街のもっと奥にいるです。」
袖をぶらぶらさせて自発的に破壊する意志はないことを主張している。

「雨宮雫ですか、州子の名前は知ってそうですから言わなくても良さそうです。よろしくです雨宮さん」
握手は出来ない為、代わりに袖をゆっくり縦に振って握手を表現している…つもりのようだ

「整形する為の金とか持ってないです。
そもそも触れたら爆破させるような体質の人なんて早々いないから整形しても結局バレるです」

雨宮 雫 > 「随分とファジーな括りで日本人認定してるねえ、磐野サンは。
 まぁ、というわけでボクは特に逃げる必要を感じなかったのでした。
 逃げるにしても、走るよりは他の手段のが速いだろうし……察するにあんまり爆破好きってわけでもないのに、妙に名前有名になってるんだね、だね。」

周りから蜘蛛の子を散らすように逃げた連中を思い出し、ぐるっと首を巡らせて視線があった通行人Aは、サッと目を逸らすと足早に通り過ぎていく。

「噂だけってのも何だし、名乗ってくれてもいいよ、けひひ。
 まぁ、お金はねえ……学生で稼ぐってのも、中々普通にしてたら難しいよねー。
 何かバイトとかしてないのかな、かな?」

磐野 州子 > 「あくまで州子は自発的に爆破することはしないです。
というか爆破したら州子も痛いですから州子を守る時だけしか使わないです。
大体の爆破事故の原因は州子ですけど、襲ってくる男がいたから適当に建物を爆破して追っ払っただけです」
その時の男を思い出したのか再び鼻で笑って肩を竦めている
最初は意気揚々と襲いに来た男は州子を前にして逃げおおせる事が多数だとか

「磐野州子。何故か爆弾の磐とか呼ばれてるらしいです。
そもそもこんな手してるんじゃ、まともにバイトなんて出来ないです。
だから真面目に勉強して研究業でどうにかするしかないです」

雨宮 雫 > 「なんだ、正当防衛っていうか、噂より全然マトモで拍子抜けするボクがいましたー、マル。
 周りがすっごーい逃げるから、もっとこう、エキセントリックかアナーキーな性格してるのかと、ちょっと期待したところもあったのに。」

目に付くもの皆爆破するみたいな、いや、昔の歌じゃないのだが。
がっかりー と言いながら、顔は余りそういう表情ではなく、むしろ笑っている。

「昭和のヤクザものみたいな名前ついてるね、磐ちゃんとか呼んでみる?
 難儀な異能もあったもんだねえ、けひひ。
 自分も痛いっていうのがちょっとこー、手に終えない感じ?」

磐野 州子 > 「マトモで悪かったですね。平和主義とは言わないです…えーと、現代的に言うと積極的平和主義、ってやつです。
やられたら倍返しするのが州子です」
わざとらしく難しい言葉を多用する州子。何故か自慢気である

「ネーミングセンスの糞もないです…呼び方に関しては任せます。代わりに私も好き勝手呼びます…えーと、雨ちゃんって呼びます
別に望んで使えるようになった異能じゃないです。ほんとに文字通り手に負えない異能です」

雨宮 雫 > 「平和主義の一種の割りに、こんなところに来て何してたの、磐ちゃん。
 ココ、どう考えても平和に過ごしたい子が来る所じゃないよね、よね。
 そこの路地、昨日、ナイフ振り回しながら野生のバカが飛び出してきてちょっとした見世物になってたよ?」

あの路地って片手で指差す路地の入り口。
確かになんか地面に赤黒い染みがあるような無いような。

「雨ちゃんワロタ。じゃあそれで行こう、けひ、ひひひひっ。
 なんかこう、手袋とかでどーにかなんないのかな、その白衣何でできてるのかな、かな?」