2015/06/12 のログ
磐野 州子 > 「この辺りに州子の隠れ家があるからそこに帰ってる途中に雨ちゃんがいただけです。
別に帰り道なら何の問題もないです。
最近そういう話を聞いて隠れ家を違うところに移そうか考えてるです。ぶっそーです」
やれやれ、といった感じに肩を竦める。
別にナイフを振り回されても触れさえ出来れば
指先1つでダウンさせることが出来る為州子にとってはどうでもいいようだ

「磐ちゃんって呼ぶなら雨ちゃんです。当然の権利です。
普通の手袋ならはめる前にドーンです。
でもこの白衣はドーンにはならないです…とある知り合いに貰った物です。何も見えないですけども」

雨宮 雫 > 「ああ、この辺にお住まいでしたかー。
 素敵な立地条件だと思うよ、毎日がスリラー?家賃も安そうでいいんじゃないかな、かな。
 ボクも一部屋欲しいくらいだよ、けひひひひっ」

えらいトコロ住んでるなー という本音を全く隠そうともしない。

「雨ちゃんでいいよ、全然おっけーだから。
 磐ちゃんの白衣はとくべつせー、っと?じゃあそれ越しなら触っても大丈夫なんだね。」

磐野 州子 > 「ほぼ隠れ住んでるから家賃なんてものはないです。
代わりに何か拍子に何かに触れて隠れ家毎ドーンってなる危険はあるです」

実際に州子は3つ程家を吹き飛ばしている。1つは実家でもあるが

「まー、そうです。触れる、といっても州子の手に触れなければ爆破はしないです
なので州子の手以外は全て弱点です」

雨宮 雫 > 「けひひひ、磐ちゃん探す時はまず、爆発のあった場所を探す事にするよ。
 採掘とか役に立つんじゃないかな、一緒に鉱石探しにいく?いく?
 そーすると、ボクもここで薬の素材買わなくて済むコトが増えるんだけど。」

これ高いんだよねー と紙袋を揺する。
山の素材集めにでも、ってダイナマイト扱いである。

「難儀な話だなぁ……
 ボク、自分に出なくて良かったという本音を申し上げてしまうよ、磐ちゃん。」

磐野 州子 > 「爆発あった後を探しても州子はドロン、ってしてます。よって逆に見つからないです
採掘です?というより鉱石を薬に使うって怖いです。石飲みたくないです。
ただ役に立つ事で暇があれば手伝ってやらないこともないです。鉱山崩してやるです」
ふふふ、と悪事を目論んでいるような悪人の顔をした後に失礼、と言ってすぐいつもの顔に戻る

「こんな異能が私に出て良かったです。下手したらこの島は更地です。
やろうと思えばここの地面触れればドーンってなるです」
当然のように袖をひらひらさせている

雨宮 雫 > 「心霊現象みたいな……
 石をすごーく細かくして、すり潰して少し混ぜるんだよ。
 そうじゃなくても、煮るのに混ぜて汁を使うとか色々、漢方薬では使うのデスよ、けひひひ。

 べっつにー、崩してもいいけど磐ちゃんだけ生き埋めになるよ?
 あと、その悪い顔のがボクは好みデス、けひひ。」

もっかいやってー?とへらっへらと笑う。

「最後には自爆も可能というオモシロ状態。
 範囲とかすげーのねー、磐ちゃん。ボクは益々興味が出てきたよ、けひひっ。」

磐野 州子 > 「科学にはそれなりに通じてるつもりですけど、薬学には全く詳しくないですから勉強になるです…一向に飲む気にはならないですけども」
薬に苦手意識があるのか眉間に皺を寄せている。

「やらないです。悪い顔が好きってなんですか悪人です?怪しい人です?
私怪しい人じゃないアルーってやるんです?」
雫の様子をを見て呆れて悪い顔はしなくなった

「お前にやられるぐらいならこの島ごとー、ってやらないです。
そんな事態にならないように立ちまわるのが頭の正しい使い方です。
というか興味持たれても何も嬉しくないです」

雨宮 雫 > 「西洋医学とは違う見地から治すからねえ。
 最近は漢方薬って普通に使われてるコトも多いんだけどね、知らない間に飲んでるかもしれないよ、けひひ。」

もうあの顔はしてくれないのかー と残念そうに溜息。

「だって善人はオモシロくないけど、悪人のが賑やかにするからね、世間を。
 ボクが薬を使う機会も増えるしー?

 磐ちゃん、それやるコトになったらボクに連絡してね、島からそっこーで逃げるから。」

磐野 州子 > 「そもそも州子はこの異能以外は至って健康なので何ら問題はないです。薬なんて不要です!…多分」
人間馬鹿は風邪引かないが州子は馬鹿ではない、ということをアピールしてるのだろう。
最後の最後だけ自信はなさ気である

「世間を賑やかにするだけなら誰だってやろうと思えば出来るです。
雨ちゃんはそんな薬使いたいんです?今度騒ぎがあったらそっちの方向に行ったら沢山治せると思うです。

多分やらないから連絡はしねーです。そもそも雨ちゃんは携帯持ってるんです?」

雨宮 雫 > 「けひひ、ボクは保健委員だからね、健康じゃない人は見過ごせないんだよねー。
 というのを建前にして、ボクの技術発展のためにも人体実験は欠かせないファクターだから仕方ないことなんだね。」

言いながら、片手を服の襟の中に入れるとスマホを取り出す。
結構最新型のモデルであった。

「あるよ、ホラ。
 良かったら電話番号とかアドレス交換するかな、かな?」

磐野 州子 > 「うわぁ、常に上を目指しているというのはリスペクト出来るですけど、実験されそうなこちらからすると怖いです…」

持っているとは思ってなかったらしく、スマホを見ておぉ、という声を漏す。
州子も袖越しにポケットからスマホを取り出し、袖で操作しにくそうに起動させている

「何かあるか分からないですから電話番号ぐらいは教えるです。
メールはこんな状態ですからおすすめはしないです」
そう言って州子の電話番号が載ってる画面を雫に見せている、が見せている腕は握りにくそうに震えている

雨宮 雫 > 「知ってる顔には変な実験しないから大丈夫かな、かな。
 その辺の人には造ってみたバッカリのとか塗るかもしれないけど、けひひっ。」

取り出されたスマホの画面を確認すると、コチラのスマホを操作してワンコールしておく。
これで番号が共有できたので、SMSのメールも可能だろう。
相手が送れるかは別として。

「磐ちゃん、その白衣の裾切ってさ、手袋とか作ったら?
 もしくはくれた人に布貰うとかさ。」

磐野 州子 > 「出来るだけ知り合いに紹介しないようにするです…頼りには出来そうですけど」
雫の言動を聞いて、人手が欲しい時に呼ぼうと決心する州子であった

「やったことあるです。けど切って手袋にしたら爆破しちゃったです。
そもそもくれた人は……そんな親切な人じゃないです」

雨宮 雫 > 「珍しい怪我とか病気とかなら呼んでくれればソッコー飛んでいくよ、けひひ。
 保険委員の仕事もしてますアピールできるしね、一挙両得。」

スマホをしまうと、上着の内側に戻していく。

「何その不思議現象。
 うーん、手で触れなければいいのかな、かな。
 そもそも空気が爆破されてないのは何でかなってトコロだし……うん、ちょっと興味はあるかな、かな。
 じゃあボクもなんか造ってみようかな?」

磐野 州子 > 「うわ、優等生アピールですー出来るだけ呼ばないようにするですー」

模範的な棒読みを敢行する。
別に州子自体に優等生に偏見を持っている訳ではないのだが

「手で触れる、というよりは手でつかむ事が出来る…?みたいな感じです。
州子自体もこの異能を完全に理解した訳じゃないです。多分この白衣の性質を理解出来れば大凡把握出来ると思うです
そういう実験なら州子は喜んで受けるですよ?」

雨宮 雫 > 「ぇー、ボクは自分で言うのも自慢だけど、いいウデしてるよ、けひひ。
 だから気軽に呼んでいいからねー?」

楽しみにしているから、と既にそれを想像して笑っているわけで。

「ほーほー……
 じゃあ今度研究できそーな場所ででも改めて白衣見せて欲しいかな、かな。
 ボクはそろそろ、寮の部屋に帰ろうと思うんだよ。
 また電話するよー、けひひひっ。」

磐野 州子 > 「出来るだけ私以外の時に呼ぶです。出来れば、ですけど」

ここまで言うからにはそれなりに自信があるのだろう。自分の時以外に呼ぶ事にする。絶対そうする。
州子は固く心に誓った

「それで大丈夫です。夜道に気をつけるですよ。怪我見る人が怪我するのはかっこ悪いです。
それじゃ、連絡適当に待ってるですよ」
あくまで笑顔をあまり見せるつもりはないのか、雫が立ち去るなら袖を振るぐらいの見送りはする

雨宮 雫 > 「はいはい、お待ちしてますよーっと。
 けひひ、ボクを襲うとか是非、返り討ちにして薬の実験台とかにしてあげるからね。」

それじゃまたねぇ、 と気楽な調子で手を振り替えして、通りの真ん中をサクサクと歩いて去っていく。

ご案内:「落第街大通り」から雨宮 雫さんが去りました。
磐野 州子 > 「……色々、面白い人と知り合ってしまったです。
ある意味、研究者同士ということで仲良くはなれそうです、多分」
はぁ、と肩の力を抜いて、全く人気のなくなった大通りを確認した後に州子は隠れ家の方へ歩いて行く

ご案内:「落第街大通り」から磐野 州子さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に朝倉千蔭さんが現れました。
朝倉千蔭 > 微かな灯りの残る路地を、一人ぼんやりと歩いていた。
こんな時間にここを歩くことにも、慣れ始めていた。

朝倉千蔭 > ここ数日、落第街の路地裏に通い詰めていて分かった事がある。
いわゆる自分のような異物は、何かしらの形で視線の網に掛かってしまうのだ。
それがたとえ全く人気が無いように思える、入り組んだ路地の隅であっても。

「……天網恢々っていうヤツ?」

そんな言葉を聞いたことがある。
悪い事をすれば必ず誰かに捕まるのだと。

朝倉千蔭 > 手に持った紅茶入りのペットボトルを、くるくると弄ぶ。
半ばほどまで飲み終えているそれは、時たま静かな道に水音を響かせる。

落第街の倫理観は普通の街とは違う。
そして、ここで罪になるであろう事と言えば――。

「……」

息を殺すこともなく、努めて堂々と深夜の大通りを歩く。
――『和を乱す』罪を犯してしまえば容易に見つかるのだと理解したから。

朝倉千蔭 > 別にこんな時間に落第街をうろついて、いわゆる『悪い事』をしている自分に酔っているわけではない。
むしろこの先自分が滞りなく悪事を出来るように、いわば準備をしていると言っても良いだろう。

夜の世界に慣れること。堂々と歩くこと。自信を持つこと。

「ふふ」

そういう意識で歩いてみれば――ああ。
あんなに真っ暗で怖かったこの道も、何となく愉快に思えてくる。
一人街を歩くその表情には、薄い笑みが浮かんでいた。

朝倉千蔭 > ふわりふわりと、闇の中へ歩みを進めていく。
まるで蛾が夜の灯りに誘われるかのように。

ご案内:「落第街大通り」から朝倉千蔭さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に井戸木さいこさんが現れました。
井戸木さいこ >  落第街の大通り。少女は武器が並べられた露店を眺めている。
 店主と思わしき人物は口元を隠し、やや暑い気候にも関わらず黒いコートを着込んでいる。

 少女は武器を一つ手に取ってみた。ううんと唸り、元の位置に戻す。

「んー……備えあればなんとやらだから見に来たけど、中々わたしの手に馴染むものはないねぇ……」

井戸木さいこ >  
 剣……無難、だが手元にはサバイバルナイフがある。
 短剣……既に持っている。
 格闘……体重と体格、もしくは技術が足りない。
 杖……悪くはないが、膂力が足りるかどうか。
 鞭……それなりの技術が居る。
 槍……持ち運びが難しい。
 銃……悪くはない、教師が持つには目立ちすぎる。高い。

 ひと通りの武器を手に取って戻し、思案する。

 槌……工具のようなものならアリだろうか。
 
「うぅーん、難しいねぇ……」

ご案内:「落第街大通り」に連絡さんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」から井戸木さいこさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に井戸木さいこさんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」から連絡さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」から井戸木さいこさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に井戸木さいこさんが現れました。
井戸木さいこ > 「ん……」

 一瞬なにか強い乱れの様なものを感じた。
 顔をしかめながら、武器の吟味を再開する。

(※エラーで色々大変な事になっていた模様です。申し訳ありません。)

井戸木さいこ >  魔法に手を出してみようか。
 そう思って【イススィール魔法大全】に手を伸ばす。
 が、触れた途端、自身に強い乱れ、身体の中や意識を揺さぶられるような感覚を覚える。

 やはり超常はダメらしい。

「狂わせちゃうねえ……」

井戸木さいこ >  何かないか。
 今度はワゴンと思わしきカゴの中を漁り始める。
 ガラクタと言う名の宝庫だが、常用に値するものは……

 ……ふと、ワゴンの中に、筒のようなものが入っていると思わしき袋を見つける。
 開けれてみれば、中には大量の針の付いた矢と、筒状の棒――


「吹き矢?」

井戸木さいこ >  狩猟としても使用される事のある"吹き矢。"
 派手さには欠けるが、持ち運びし易いのは悪くない。
 威力については修練が要るが、それでも懐に忍ばせておくには悪くはない。
 奇襲や隠密、狩猟などでも活躍してくれそうだ。

「おじさん、これください。」

井戸木さいこ >  代金を支払い、吹き矢と矢弾、そして軽い睡眠毒と弛緩毒――いわゆる麻痺毒を購入した。

「ふふ、良い物買っちゃった。」

 お気に入りのポーチを見つけたかのように軽い足取りと調子を見せる少女だが、買い物の内容自体は過激だ。

井戸木さいこ >  改めて周囲を見渡しながら歩く。
 やはりと言うか何というか、ここはやはり"そう云う所"だ。

(今はちょっと懐かしい、かも。)

ご案内:「落第街大通り」にリーセ・グリエさんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」からリーセ・グリエさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」にリーセ・グリエさんが現れました。
リーセ・グリエ > カツッカツッと快活な足音でやってくる。
ちなみに歩きまわってるのは周囲の騒動を記録する為である。
だが、みてしまった、
みてしまったぞ?
遠めに見える――こぼれ落ちそうにたわわな――

「美しい……
 そして素晴らしい。」

そうして、足早にさいこの方へと歩いていくのである
(※失礼色ミスです)

井戸木さいこ > 「――?」

 不思議そうにリーセへと視線を移す。
 なんだか、胸を見られているような気がした。

リーセ・グリエ > そう。大切なのは第一声だ。
ここで全てが決まる。
駆け引きは大切だ、
印象は大切だ、
そして――
慎重かつ大胆に。
ならば、言うべき言葉など、一つしかない。

「こんばんは、お嬢さん。
 その豊満な胸を揉ませてください。」

――最低だった。

井戸木さいこ > 「あ、あの、ええと……」

 困惑げに、どうしようかと、リーセを見つめる。
 それこそ告白を見事に振るのかように、ぺこり、と頭をさげた。

「ごめんなさい」

リーセ・グリエ > 「なん……ですと……?」

がっくりと、それはもう見事にがっくりと
膝から崩れ落ちる。

「渾身の――
 渾身の一言が見事に……
 やぶられた……
 何故……
 どこで私は間違えたッ……」

最初からである。

井戸木さいこ >  崩れ落ちたリーセを見る。
 まゆを潜め、困り顔だ。

(やっぱり落第街って変なのが……
 いやいやいや、こんなベクトルの変なのは落第街にも居ないよぉ……)

 内心で一人ツッコミ。
 困っている。超困っている。

リーセ・グリエ > 「しかし、お嬢さん。
 あなたのような美しく豊満な胸をもたれている方が、
 こんな所にいられると危険ですが、
 大丈夫ですか?」

だが、崩れ落ちてばかりはいられないと、
すぐさま直立不動の姿勢で、そう問いかける。

「危ない人や不審者も沢山いると思われますよ?」

井戸木さいこ > 「うん。丁度目の前にアブない人というか、不審者がいるけれど……」

 変態さんかな。内心でリーセをそう評価した。
 すぐさま直立の姿勢に復帰する辺り、色々と手馴れているとも、推測しつつ。

リーセ・グリエ > 「目の前、目の前というと……
 誰の事はおっしゃられているのか。」

さり気に自分を外している。
何、些少な事である。

「ま、なんですか。
 気を取り直してお名前をお伺いしても?」

そしてめげない。

井戸木さいこ > 「ええと……井戸木さいこ。教師だよ。」

 尋ねられれば気を取り直した素振りを見せて名乗りを返す。
 目の前のリーセがすっとぼけて見せるなら、此れ以上の言及はしない事にするだろう。

「貴方は?」

リーセ・グリエ > 「リーセ・グリエ、
 いずれこの世を支配する魔王バラルの忠実な執事にして、
 1年に転入したものです。
 教師と生徒の禁断の恋、
 ありですね。」

馬鹿正直に全部答える。
女性に嘘をついてはいけない。いけないのだ。

井戸木さいこ > 「魔王の執事、はともかくとしてぇ……
 さすがの私でも、いきなりその……お……おっぱい……をもませて……って言う人は、ちょっと……」

 目を伏せて一つ唸る。
 一歩、後ろに引いた。

リーセ・グリエ > 「おかしいですね。
 完璧な受け答えだと思ったのですが、
 まぁ、いいです、いずれ機会があるでしょう。
 ま、それで――ですね。」

ニヤリと笑みを浮かべる。

「先生はこの辺りにはお詳しいですか?」

だが、聞いてきたのはいたって普通のものだった

井戸木さいこ > (やばい、この人?モノホンの変態さんだよぉ……)

 内心で思案。が、次に飛んでくる質問は意外と普通なものであった。
 きょとんとしてみせた後に、

「人並みに、かな。」

 そう答える。
 本当はもう少し詳しいけれど、謙虚に答えておくとしよう。

リーセ・グリエ > 「ああ、では是非とも教えていただきたいのですが。
 この辺りでもっとも治安の悪い所はどの辺りでございましょうや?」

人並みと聞いての質問がこれである。

「答えていただけるなら助かるのですがねぇ……
 でないと……」

井戸木さいこ > 「……うーん、ちょっと分からないかも。」

 大体、どこでも起こる時は起こるのだ。
 そう思っている少女が一人。

「でないと?」

リーセ・グリエ > 「胸をもませていただきます。
 いや、分からないなら仕方ないですね。
 では、適当に歩き回ってる方が良さそうですか。」

仕方ないなと方を竦める。

「あ、ちなみに私は非常に喧嘩が苦手でして、
 襲うなんて……
 襲っていいですかね?」

井戸木さいこ > 「う、うぅん……さすがの私も、抵抗するよ?」

 困惑げに、懐からサバイバルナイフを取り出す。
 流石に襲われるのももまれるのも勘弁だ。
 抵抗の意思を見せておこう。

 吹き矢はまだ出さない。

リーセ・グリエ > 「そう、ここで襲わない選択肢なんて――」

ふっ、と脳裏に魔王様のお言葉が復活する。

「くっ……!?否、魔王様の命令に逆らう訳には……
 くっ、ハァハァ……
 無念……
 ふぅ。失礼しました。」

見えない敵と戦い汗だくになって服装を正す。

「まぁ、
 さすがに刃物を出して抵抗するレディを襲う気はありませんよ。
 何、既に今日だけで50回ほど撃退されているので、 
 お気になさらず。
 ともあれ、情報ありがとうございます。」

ぺこりと優雅に一礼をして背を向け――

「ああ、そうそう」

井戸木さいこ > 「流石に50回はかわいそうかも……」

 一人何やら葛藤しているリーセを見て一つ呟く。
 こんな部下を持つ魔王様(じょうし)の顔をみてみたい。

「……えっと?」

リーセ・グリエ > 「レディは実に美しい。
 帰るなら私の来た方向にしておくとよろしいかと。
 暫くは安全のはずですよ。」

絡まれたら同士討ちで潰す。
それがリーセのやり方だ。
というより、それ以外にリーセの抗う方法はあまりない。

「ま、完全に安全とはさすがにいえなさそうですが。
 それでは私は荒事系を探す仕事がありますので。
 これにて。
 ……
 白。」

ぼそりと何か最後にいって転移しようとする。
一撃くらいは叩き込めそうな余裕はある。

井戸木さいこ > 「お世辞なんていいのに。
 私みたいに可愛くない性格の子はあんまりいないよ。……そっか。ありがと。」

 少し、嬉しそうに笑ってみせる。
 後半の言葉は聞かなかった事にした。

リーセ・グリエ > ふっと。姿を消した。
なぜか転移先が空だったりして、
大怪我したりするのだが、
それは言わぬが花だろう。

ご案内:「落第街大通り」からリーセ・グリエさんが去りました。
井戸木さいこ > 「……何だったんだろう?
 魔王の部下、とか言っていたけれど……。」

 消え行くリーセを見送る。

「悪い人ではなさそうだけど……うぅん。」

 とりあえず、変態さんだろう。
 少なくとも井戸木さいこの印象としては、そうである。

井戸木さいこ > ……さて、そろそろ帰ろうか。
見るべきものは見た。此れ以上ここには用がない。

歩みを進め、その場を後にするだろう。

ご案内:「落第街大通り」から井戸木さいこさんが去りました。