2015/07/05 のログ
ご案内:「落第街大通り」に各務 蒼さんが現れました。
■各務 蒼 > 少年は、異能の力を用いてうろついている。
ActiveCloakと名づけたそれは、和訳すれば光学迷彩だ。
その姿を周囲に溶け込ませて景色と一体化する。
激しく早く動けば歪も生じるが、視認するのは容易ではない。
恐らく、気配などを悟れるモノにはすぐ気づかれるだろう。
(……この前もまた、血腥い事が何か起こってたみたいだけど)
■各務 蒼 > 声は出せない。出せばバレてしまうからだ。
探偵を気取るつもりではないが、自分の巣で何かが起こっているのかは把握したかった。
しかし、かれこれもう数時間は手がかりもなく、うろついているだけだったが。
(やっぱり、学園の人間にも少し頼るぐらいの方がいいんだろうな)
以前であった、公安の腕章を思い出して大通りを歩く。
■各務 蒼 > (……いや、私の周りの事は、私がなんとかしないと)
懸念しているのは、何かが起こった時、裏で手引しているのが学園の人間なのではないかという考え。
存在しないと発表していて、時折顔を出しては何かとちょっかいを出しているのを見ていると、あんまり両手で信じることは難しかった。
■各務 蒼 > (そういえば、買い物も済んでなかった。こっちで売ってないのは、向こうに行かないとなぁ)
思考がとっちらかるのは、あまり褒められないけれど、もう事件の1つや2つは日常だ。
どうせ調べている最中に次の事件が起きる。そうなればもういくら調べていたって時間も身体も足りない。
以前買い物メモで買えなかったモノを思い出す。
落第街の怪しいお店は、学生街では買えない物も売っているが、言い換えれば学生街で買える安易な物は落第街で買えない事も多かった。
(あんまり向こうに行くのは怖いけれど、コイツを起動させていれば歩くぐらいはできる……かな)
今きた道からそっと足を、学生街の商店街へと少しづつ向けて歩くのだった。
ご案内:「落第街大通り」から各務 蒼さんが去りました。