2015/08/09 のログ
ご案内:「落第街大通り」に超退魔美少女『烈雷』さんが現れました。
超退魔美少女『烈雷』 > 悪意、陰謀渦巻く落第街…
常世学園島の汚点とも呼ばれるこの街に今宵もワルの笑いが木霊する…

おぉ、逃げ惑う一人の少女を見よ!
悪しき異形の怪物に追われ袋小路に追い詰められている…!!!
しかし少女を助ける者はいない、なぜならばここは落第街
正義はこの街にはない…おこぼれにあずかろうと亡者どもがその様子を眺めている

異形の怪物の詰めが煌めき、振り上げられた!!
少女は死を覚悟し目を閉じる…



「ま て ぇ い !!!!!」

超退魔美少女『烈雷』 > 闇夜に響く凛とした声!!

鉄塔の上を見よ!!

暗雲が晴れ満月が空に輝き…その光に照らされる影が一つ!

「この街はもう十分に汚れきっている…これ以上!血でさらなる憎悪と後悔と言う穢れを広めると言うのならば…」

「仏が見逃しても…私が許さんっ!!!!」

「超!!退魔美少女!!!   烈   雷  !!!!」

「迅雷!!登場!!!」

「ハァ!!!」

腕を組み鉄塔の上から見下ろしていた赤い退魔スーツの女の姿が消えた!!
否、赤き稲妻の如く怪物目掛けて飛び掛かったのだ!
常人の目には赤い軌跡が闇に刻まれるのがかろうじて見えるのみ!
早い…!

「退魔刀!(ジャキッ!!)紫電桜!!!(ギュィン!!!) 」

「成敗!!!」

フラッシュのライトが連続して焚かれたか!無数の白き閃光が煌めいた!!
異形の怪物は一瞬にして賽子切りにされてしまった!!
この退魔士…只者ではない!!

「フッ―口ほどにもない…」

なんたる抜刀術!
しかし少女は目を見開いて退魔美少女の後ろを指さす!!
おぉ・・・そんな・・・恐ろしい!!!
先ほど切り刻まれた怪物が近くに集まった陰の気を吸収し巨大化したではないか!!

超退魔美少女『烈雷』 > 「なっ…!!馬鹿な…ッ!!!」

巨大化した怪物の姿は5m!ビルの谷間の暗闇ににその巨体が踊る!!
スクラップを取り込み体に纏わりつかせていく
その姿は甲殻類を思わせる重装甲!
無機質な目が、二人の少女を捉えた!!
恐怖!恐怖!絶望!!

振り上げられた拳…否、鋏が地面に叩き付けられる!!
滅多打ちだ!!それはもはや打撃ではない!爆撃!!
道路の舗装が破壊され周囲に飛び散る!!
少女は…退魔美少女の運命や如何に!!
このまま血の海と化してしまうのか・・・・・!!!

超退魔美少女『烈雷』 > 「―と、思ったか?」

巨大化した怪物の背後から聞こえる退魔美少女の声…
括目せよ!雑居ビルの屋上だ!!
腰が抜けて動けない少女を抱き、屋上へ瞬時に移動したのだ!!

「大きくなれば勝てるとでも思ったか!その安直な発想!!犬畜生にも劣るわ!!」

退魔美少女の手には鮮血が如き札!
その札から血にも似た瘴気があふれ出す!!
目には目を…!刃には刃を…!!

魑魅魍魎には!魑魅魍魎を!!!

「業魔太刀! 紅飛沫ッ!!!」

札から姿を現したのが何と恐ろしい鋸刀!!
ハァァ、と熱い吐息が刀に走る口から洩れた…

「今宵―、我が愛刀の血肉となれ…」


鬼道流 業魔断祓法 浄土送り

      が
  
     崩 し

   地 獄 落 シ

妖刀が縦に割れた…!?
それはさながら地獄門か!茨の様に鋭い無数の触手が怪物の体を撫でまわす!!
触れた箇所がごっそりと喰われている…!
一本一本が刀!無数の鞭の束を振う!!!

《グァアアアアアアアア!!!!!》

怪物は断末魔の叫びと共に赤い霞となり消滅した!!

「祓へ給へ― 清め給へ―」

退魔美少女が印を組むと赤い霧は晴れ、陰鬱な雰囲気もまた消えていた…

超退魔美少女『烈雷』 > 「フム―、終わったか…」
「大丈夫か?お嬢さん…見たところこの街の住人ではないようだな」
「正規学生がこの時間にこの場所に出歩くのは感心しない」
「風紀委員の詰所まで送ろう。そして、今宵見た事は忘れて今まで通り平穏に過ごすのだ…」

そう言って少女を抱き上げるとビルの屋上を飛ぶ

『あの…、もう一度お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか…』

頬を赤く染め、うっとりとした顔でそう尋ねる少女に微笑んで答えた


「超退魔美少女『烈雷』…ただのか弱い女の子だよ」

 

ご案内:「落第街大通り」から超退魔美少女『烈雷』さんが去りました。