2015/08/11 のログ
ご案内:「落第街大通り」にやなぎさんが現れました。
やなぎ > 時刻は深夜。
青年は何やら騒々しい学生地区から歩いて歩いて、
怪しい店の立ち並ぶ落第街で銃を探していた。

以前に遺跡を見に行ったさいにモンスターみたいな生き物に襲われ、銃を手放してしまったのである。
近接武器となるものはあるが、軍人たるもの銃をもたないでどうする。

「…このへんかな。」

銃の看板がひっそりと掲げられた怪しげな店に立ち寄った。

やなぎ > 武器などそういうものは、
やはり治安の悪そうな地区にあるだろうと安直な考えだったがどうやら的中したようだ。

柄の悪い店員が一人いる中で、軍服を着た青年は商品を見る。
手にとっては置きを繰り返し、一番馴染んで且つ安い拳銃を一つ探し出した。

「撃てればいっか。」

やたら睨んでくる店員に金を渡し、買った物をホルダーに突っ込んだ。

やなぎ > 店から出て、街灯の少ない道を選んで歩き出す。
なんとなく明るい所は行きたくなかった。

「少佐、何してるかな」

詳しい事情も分からぬのに何故こうやって暗くなっているのか、その理由は自分でもわからない。

女学生襲撃事件…

自分が補佐を務めるシイン少佐が何かしらの形で関わる、
あるいは関わろうとしている、あるいは―

わたしは少佐の心配をしているのだろうか。

やなぎ > そうだ、一番信頼を寄せている人物だ。
心配しないわけがない。
居場所を探れと自分に命じたのは、わたしが彼の補佐だからじゃないのか。
きっと役に立つと思って、こんなわたしに命じたに違いない。


だから探った。

だから伝えた。


それだけの事なのに。

やなぎ > …何、明日になればまた会えるだろう。
優秀な上官のことだ、心配ない。…心配ない。


拳銃を手にとって握りしめながら、
闇に溶けてしまいそうな暗がりへ、暗がりへと歩いていった。

ご案内:「落第街大通り」からやなぎさんが去りました。