2015/08/25 のログ
ご案内:「落第街大通り」に錐葉 咲さんが現れました。
錐葉 咲 > 大雨の降り注ぐ落第街大通り、深夜人気が失われた頃、
急ぐような足音が2つ遠方へは雨音が煩く足音は掻き消える。

包帯の中から覗く瞬きすら許さないギラリとした瞳は目の前を走る《対象》を捕えて視線を離さない。
足取りは速まり段々と、その《対象》との距離は縮まっていく、
距離にして5m程度…。

「はァ・・・、そろそろだなァ。」

キンッ、っという微かな金属音、二対の刀の内一本を右手で抜く、
黒塗りの刃が闇夜に溶け込む。

一歩、パシャ、っと地面の水音がはじける音、
強く踏み出した右足に力である風力を込める。

その瞬間、右足元に収束する風はドンッ、と破裂する音と共に地を抉り水は散り、
力を込めた右足を地面から離せば人が出せるその速度をはるかに上回り目の前を走っていた《対象》へと一気に迫る・・・。
すれ違い様に・・・。

「大人しくしなァ、どうせテメェに未来はねェンだよ。」

言葉と共に右手に持つ刀を、ヒュン、っと一薙ぎ、
狙ったのは《対象》の足首、
切り裂かれた《対象》は地面に倒れこみ蹲る。
自身は足を地面につけブレーキをかければ倒れた《対象》の少し前で止まり、ゆっくりと引き返し歩み寄る。

「別に恨みがある訳じゃねェンだが・・・まァ、あたしに見つかったことが運のつきだったな、クソッカス。」

蹲る《対象》の丁度喉元、思い切り蹴り上げて意識を失わせる。
包帯の内側から漏れる深いため息、
同時に引き抜いた右手の刀を鞘へと戻した。

錐葉 咲 > 《対象》は人間、気を失ったそれの首元の襟を掴めば地面を引き摺り壁に放り投げる。

「朝にでもなりゃ誰か来るだろ。
まァ・・・、見つかった頃には終了だけどな・・・。聞こえてねェか。」

再びため息をついて空を眺める、
雨が降り注ぐのが目に映る。
ゆっくりと目を閉じて荒れた心を鎮めていく。

「うぜー雨・・・、帰るか。」

くるりとその場を振り返り、
来た道をたどるように足をすすめていく。

ご案内:「落第街大通り」から錐葉 咲さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に『室長補佐代理』さんが現れました。
『室長補佐代理』 > 「なるほど、中々太く儲けてるみたいだな」
 
冷や汗を垂らす異邦人の売人を見て、男は薄く笑う。
大通りから一本だけ逸れた裏道。
その片隅の露店の前で、リザードマンの異邦人と、その露店を見下ろしている男が1人。
男の上背から落ちる影がそのまま黒い柱となって、リザードマンに覆いかぶさっている。

『室長補佐代理』 > 爬虫類であるが同時に恒温動物でもあるこのリザードマンには不幸にも汗腺がある。
故にだらだらとトカゲにも関わらず汗をたらしながら、公安の腕章をつけている男にただ愛想笑いだけを返す。
対面する男はなおも変わらず薄く笑いながら、取り扱っている品を睥睨して、目を細めている。
取り扱っている品は、『あまりよろしくない薬物』の数々。
それを見て、公安委員が笑っている。
それだけで、取り扱っているリザードマンからすれば生きた心地がしなかった。

『室長補佐代理』 > 無論、それは完全な黒である。どこに出しても恥ずかしくない立派な違法薬物だ。
しかし、ここは幸か不幸か落第街。
法規的には『存在していない』はずの街。
ならばここで起きたこともまた、有耶無耶でも可笑しくはない。
故に、この場に限り、これらは限りなく黒に近いグレーとなる。
二級学生が死んだところで誰も何もいわないのと同じこと。
『存在しないはずの場所』で何が起ろうと、それを事実と肯定する法規の意志がない限り、それは事実たりえない。
リザードマンもそれがわかっているからこそ、ひたすら愛想笑いを浮かべて『哀願』をしているのだ。

『室長補佐代理』 > それは勿論、この男も分かっている。
だからこそ、男は薄笑いを浮かべて、ただそのリザードマンの鼻先を覗き込んでいるのだ。
銀の指輪が妖しく輝く左手で『商品』を一つ摘みあげ、男は笑う。
 
「悪いが俺はあまり目も鼻もイイ方じゃなくてな。
あまりハッキリしたことはいえないんだが……コイツは場所を考えて扱うべきもんじゃないかね?」
 
婉曲的に、そう嘯く。
そこで、初めてリザードマンが少し明るく、媚びた笑みを浮かべて首を激しく上下に振り出す。
そう、婉曲的。男はハッキリいわなかった。
なら、それは『上手く答えれば』見逃されるかもしれないということだ。
男に現行犯逮捕の意志があればこのまま問答無用だったはず。
そこで、ただ問答無用でそれを行わず、婉曲な返答にて問答を正に続けてくれているのだ。
ならば、それはこのリザードマンからすれば青天の霹靂であり、思わぬ幸運といえる。 
天から垂らされた蜘蛛の糸に縋るが如く、男の言葉に逐一頷く。

『室長補佐代理』 > 「俺はな。何事にも、分別と節度ってもんがあるべきだと思っている」
 
縦長の瞳孔を開くリザードマンの瞳を覗き込みながら、男は語る。
リザードマンはただ頷く。
 
「そして、もしそれらがきちんと守られているのなら……法なんてもんは本来必要ないとも思っている」
 
男は語る。
背景に流れる大通りの人影が、遠のいたようにみえる。
リザードマンはただ頷く。

『室長補佐代理』 > 「法は何のためにあるのか? 簡単な話だ。法は、皆の為に在る。その皆には、当然自分も含まれている。
即ち、法を守るとはいかなることか? ……わからないか?」
 
『商品』を手の平で転がしながら、男は語る。
リザードマンはただ頷く。
 
「己を守るということだ。法を守ることは、己の身を守ることに過ぎない。
法のうちで生きる限りは、少なくとも法に叩き出される事はない。
故に、社会に生きる上で最も利己的な行為に立ち返るなら、法を守る事こそが、正にそういうことになる。
己の最大利益を真に願うのなら……それは、法を遵守し、社会に奉仕し、他者に阿り、地位を築くことで恙無く達せられる。
今まさにお前だってそうしている。『法を振るうモノ』にただ阿り、媚を売り、俺の問答に奉仕することでこの場を脱せるだけの立場を得ようとしている。
そうだよな?」
 
じわりと、汚泥が滲むように笑みを歪ませて、男が語る。
リザードマンはただ頷く。

『室長補佐代理』 > 「わかっているのか?」
 
男が、嗤う。
リザードマンはただ頷く。
 
「本当に……わかっているのか?」
 
男が、嗤う。
リザードマンはただ、狂ったように、その機能しか無くしたかのように頷く。
 
「わかって、いるんだな?」
 
男が、嗤う。
リザードマンは目端に涙を浮かべて、何かを懇願するかのように頷く。

ご案内:「落第街大通り」に雪谷 憂乃さんが現れました。
『室長補佐代理』 >  
 
 
「なら、いいんだ」
 
 
 

雪谷 憂乃 > 物理的な意味でも、そうでない意味でも、ここは深い闇に沈み込んだ果て。
時間帯が夜頃であれば、それはきっと、あらゆる意味で真っ暗か。

大通りから外れて、人が寄り付かない中でも、より一層目立たないだろう、奥の細い道。
吸血《しょくじ》の為にと「潜伏」の能力を使って、ひっそりと踏み込む。

そこに、ゴツゴツとも言うべきような、爬虫類特有の鱗が目立つ異邦人と、
対峙するかのごとくそれに向き合うザンバラ髪の大きな男の後ろ姿。
何をしているかは知らないけれど、後ろ目から見れば、脅迫の光景に見えた。
その鱗に身を包む亜人は、こちらからでも伺えるほど、焦っている。
それでいて、何かに…眼前の男にすがるようで、媚びる様で、怯える様で。

キラリ、と。それでいてゆらりと、嫌に目立つような銀色の指輪の一筋の光に、驚く。
どうして、こんな事で驚いたのかは分からない。
だけど、その光は怪しくて、兎角「異様」だった。

「…あっ?!」

が。…一つ分かる事は、驚いたので、「潜伏」の効果が切れてしまった。
…自分の衣服に返り血が付いていないか確認。といっても、まだ気付かれていない…と思いたいのだが。
ともすれば、私も脅迫沙汰に巻き込まれてしまいそうな、そんな気もして、何処とない焦燥に駆られる始末。

『室長補佐代理』 > 「分別と節度が守られているのなら、今の『俺達』にはそれは必要ない。
そもそも、守るべき法で『この場が規定されていない。この場は本来存在しない事になっている』、そうだな?」
 
男が、嗤う。
リザードマンが頷く。
 
「なら……この場では何もなかったし、もし次があっても『時と場所と場合』を考え、法に阿る。そうだな?」
 
男が、嗤う。嗤う。
リザードマンが頷く。
 
「じゃあ、もう話はこれで終わりだ。いけよ」
 
そういって、男が肩を叩けば、弾かれたようにリザードマンは立ち上がり、露店もそのままに路地裏へと逃げていく。
そして、丁度路地を曲がったところで、雪谷と対面してしまう。
肩くらいはぶつかるかもしれないが、どちらにせよ、リザードマンはそのまま路地裏の闇へと消えてしまうだろう。

雪谷 憂乃 > そうこうしているうちに、大事なお話、の様なものはすっかり終わりを告げていた様だ。
視覚的に、大きな指輪の目立つ男がどんな表情をしているかは見えないが、
代わりに竜鱗の異邦人が頻りに頷くのが嫌と言う程に分かる。

「…わ。」

角際、すれ違い様、飛び退く様に駆けていく鱗の男が逃げる様に小走り気味にやって来た。
そこそこ強靭な肉体に、素早く、焦ったその足は例え掠める程度にぶつかっただけでも、大きな力積を持つ。
衝撃で持っていた日傘が吹き飛んだが当然と言うかお構いなしに何処へやら駆けていく。
軈てはその姿も見えぬ様になる。何処の角を曲がって行ったのか。

「チッ…。はあ、高かったんだけどな。」

蜥蜴風情が、爬虫類風情の魔物がと。
今更の舌打ち。届かない舌打ちを一つ。それにとどめる。
今更追いかけて文句を言う気にもならないし、
仲間がいたら厄介だし、そもそもそういう事をしに来たのではないし。
それから、不貞腐れた様相でパッパッと埃を払う様な仕草と共に、日傘を拾い上げた。

『室長補佐代理』 > 「そりゃあ申し訳なかったな。こちらの不手際だ」
 
そう、日傘を拾い上げた雪谷に声をかけるのは……先ほどの黒髪の男。
ザンバラ髪を揺らし、左手の銀の指輪を輝かせて、じわりと笑う。
大通りの明かりが逆光となり、その黒い影が雪谷に覆いかぶさる。
 
「女子が1人で出歩くには、あまり相応しい場所じゃないな」

雪谷 憂乃 > 「ひ…?!」

率直に言えば、「この人怖い」と言うのが感想か。
あの竜鱗の異邦人をペコペコさせていた光景に、何処となく気味の悪い笑顔。
それから、公安委員を示すのだろう腕章。
自身の警戒心の強さも相俟ってか、愛想笑いも出来ない。

「こ、こんばんは。お気になさらないで下さい。」

先程何をしていたかなど、聞く気にもなれないままに。
だが、公安委員というのなら安心だろうか。それとも逆か。
男の次の行動を伺う目を向ける。
日傘を右肩に宛がい、警戒心を隠さず。

「少し…用事がありましたので。」

『室長補佐代理』 > 「ほう、こんなところに用事か。しかも女生徒が1人でねぇ、それは剣呑だな」

わざとらしく男はそうくつくつと笑って、左肩だけを竦めた。
右手は最初からずっとポケットにいれたままで、動かす様子はない。
それとなく大通りへの道をふさぐかのように男は立っている。
 
「見ての通りの仕事なんでね、気にしないというのも難しい。良ければ話を聞かせてもらえないかね」
 
そういって、腕章が見える様に少しだけ身を捩る。
確かに、公安委員会とかかれている。

雪谷 憂乃 > 「―――。」

この立ち位置は意図的にか、そうでないのか。
色々な不運と下手な口が重なってどうやら私はこの公安の男につかまってしまったらしい。
もう少し良い言い訳があったろうに。

「―――。」

先程の竜鱗同様か、吸血鬼だって汗はかく。
だが、ここで怯えてはいけないだろう。押し負けてはなるまい。
まさか高々言葉のやりとりで逮捕なんかされるわけない。
最悪進めなくとも、退路だけあったら逃げられよう。後方を一瞥。

「え、えーと。な、何をしに来たと…思います、か?」

おずおずと目を向け、次ぐ行動を伺いながらの問。
あはは、と明らかに作った愛想笑いを添えて。

『室長補佐代理』 > 「それがわからないから聞いているんだ」
 
そう、一歩踏みよって、男は愛想笑いを浮かべる雪谷に合わせる様に、じわりと笑みを浮かべる。
好感よりも先に嫌悪感がくる、その笑み。
汚泥を思わせる汚らしい笑みを浮かべて、男は続ける。 
 
「それとも、『俺』には話せないことなのかな?」
 
わざとらしく『公安委員会』の腕章をみせながら、またそう問う。
俺……公安委員にそれは話せないような、やましいことなのか?
そう、男は問うているのだ。

雪谷 憂乃 > 「―――。」

だろうなぁ。
まさか、ここで適当な予想をおったてて「あははーそっかー」で済ませてくれる様な人物ではないのだろう。
怖い顔をしている。確かに笑っているのに、怖い。
これが、落第街を査察する人物の持つ顔か。

「―――。」

やはり、つかまった。
公安委員に話せないこと、そう、それで間違いない。
この男は、恐らく知っていながら問うているのではないか。
それも―――私には知り得ないが、先程の竜鱗の異邦人の時の様に―――努めて婉曲的に。
それでいて、言っているのが何を意味するかは分かる。

「え、と。…あ、あの…っ!―――。」

沈黙は肯定とこの世界では言うんだとか。
そうでなくともこの状況、黙っていてはまずかろう。だが、次ぐ言葉は思いつかない。

『室長補佐代理』 > 「何をそんなに焦っているんだ。もしかして、時間がないのかな?」

まさしく沈黙がそれだとでも受け取ったのか、男はまた一歩踏み寄ってくる。
逆光で影が滲み、輪郭がぼやける。
それでも、その伽藍洞の瞳と、汚濁のような笑みだけはうっすらと陰影に浮かび上がっている。
 
「もし、時間がないのだとすれば、一刻も早く俺に事情を説明したほうが、お互いの為ではないかな?」
 
硬質な靴音を響かせて、男が近寄ってくる。
一歩、また一歩と、確実に。

雪谷 憂乃 > 「ええと。」

この流れからすれば、その男の行動も言動もすべて自然的だし、
何より正論だろう。憎らしい程正論だ。
向かっているのはただの人、の筈だが、一挙一動が威圧的に感じ取れる。
この耳に響く足音さえも故意の物か。
だが、こんな所で捕まってはたまらない。
どうやって誤魔化そう。
食事しに来ました、でいいだろうか。嘘ではないし。
いや、それは論外だろうに。
買い物?…何を買うんだ。薬物か?
娯楽?歓楽街へ行けばいいだろうに。
迷い込んだ?いや、それはもう通用しない。
進路が狭くなる、進路が塞がれる。
退路を一瞥すれば、一歩。たった一歩だけ、相手の悍ましい笑みを見たままに後ろ歩きで下がった。

「…あ、貴方の方こそ、じ、時間は大丈夫…ですか?」

『室長補佐代理』 > 「俺は平気だ。ところで、さっきからどうして事情を説明してくれないのかな?」
 
ここまで頑なに事情を話されなければ、この男でなくとも怪訝に感じても不思議ではない。
何か隠していることは恐らく間違いない。それも、公権力に話せないようなことを。
ならばそれは善しにつけ悪しきにつけ、聞いておくべきことであろう。
一歩後ずさる雪谷に合わせて、また一歩踏み寄る。
じわりじわりと、間合いを詰める様に。

「まぁいい、とりあえず、学生証でも提示してもらおうか。どっちにしろこのあたりは『普通の』女生徒が近寄っていい場所じゃないからなぁ?」
 

雪谷 憂乃 > 「…ハイ。」

交通違反をした人間が、警察官に事情を聞かれているのと同じような気分か状況なのだろうか。
大きな男の一歩は然し、同じ一歩で私が後ずさったソレよりも、もっと長い距離を詰めるのだろう。
いっそこの際―――。

「ところで、…貴方に聞きたい事があるのですが。」

学生証は持っている。一般生徒だから。
1年、図書委員、それから、ごく普通の異邦人のデータが見て取れるだろう学生証を取り出す。
この男、まさか仲間は居まい?おかしな能力や魔術も持っていまい?
終始、男の次ぐ行動を伺う目は止めない。逃げられそうなら、いざとなったら逃げてやろうか。
若しくは、何とか抵抗して闇に葬…いや、それは無理か。公安委員を敵に回すなど論外。
先の竜鱗も、大方そんな感じだったんだろうし、後々目を付けられ、介錯されるのかもしれない。

『室長補佐代理』 > 「何かな?」
 
学生証を一瞥して確認しながら、単調なトーンでそう答えて、男は笑う。
光を返さない、真っ黒な伽藍洞の瞳。
上背のある男が俯くように背を屈めて、雪谷の目を見る。
歩幅の関係で少しずつ男は雪谷に近づいてしまう。
そのせいか、今となってはほぼ一足の距離で、男は雪谷と対面していた。
 
「答えられることなら、なんだって答えようじゃないか」

雪谷 憂乃 > 「それでは。
貴方の思う…殺人の定義について、お聞きしたいのですが。」

男の視線から逃がすように、学生証を片付ける。
落第街のソレよりも深い様な黒。何処をどう見たって、この人の方が黒い。
寄って来られれば、また退路を確認する。
あくまでも、最悪は逃げられるように。

「…人は豚族を屠殺して食べますが、それを殺人とは言わないですよね?
では、同じ豚でも二足歩行をしてカタコトで喋るオーク族はどうでしょうか。」

さて、何を言っているか伝わるか。
それさえも微妙だが、この男なら大方何でも伝わりそうな気がした。
ともすれば減らず口の様な言葉。
殺してはいけないのはどこまでか?どこまでを所謂"人権"を持つ存在とするのか。
或いはこれも、先程の竜鱗と同じ様に、上手くいけば言い訳が出来る。
正直な事を言ったとして、見透かされたとして見逃してもらえるかもしれないと言った、
何らかの形の希望なのかもしれない。