2015/11/24 のログ
ダナエ > 「気を悪くしたならすまない。
 ギル殿としてはそのつもりかもしれんが、
 やはり見た目が……
 似てはいるが、人間ではないからな」

と言いながら、自分の額や耳を指す。
騎士の世界は人間が9割。
吐き出した朱色を見て、
「ああ、口の中も切れているのだな。
 今夜はせいぜいオートミール程度か……」
味の濃いものは沁みるものなあ、と一人頷く。

飲酒を指摘され、急に真面目な顔でサッと
手のひらを制するように魔王様に向けて、

「これは間違えて買ったのだ。
 決して、私が酒を飲もうとしたわけではないぞ。
 飲みものを捨てるのは良くない行いだから、
 やむを得ず飲んでいるだけだ」

無駄にキリリとしたいい表情。

「ああ、モンスター相手に魔王の剣で戦っていたな。
 なかなか豪快な剣さばきだったと記憶している。

 剣術の研鑽は積んできたつもりだが、
 私は一流の剣士ほどの腕ではないからな……
 魔法剣なしでは攻撃範囲も狭いし、
 下がられると打つ手がない。
 やはり厳しいか……」

結局、己に勝ち目はあるだろうかという視点になる。
ほぼ独り言。

つまみも貰おう、と売り子を呼び止める。

「ギル殿も好きなものを選んでくれ」

自分のものを購入し、機嫌よく大盤振る舞い。


ヘソはあった。
いや、正確にはヘソらしきものがあっただけだ。
驚いて思わず二度見。

「……、……!?
 大丈夫か、ヘソにも怪我をしているようだぞ!」

形がおかしい!と指摘。
飲み物の缶を取り、ヘソを冷やそうとする。

ギルゲイオス > お主らの言う所の『人間』ではないのは確かだからな。
別段、気にはしておらんがな。
とはいえ、お主らの想像する『怪物』ともまた違うのでな、それだけであるよ。
(小さく喉を笑みに鳴らしてから、もう一口。
染みる痛さに一瞬目を丸くとするが、そのまま飲みこんで)

……おかゆでも作るかのぅ
(なんとも切ない声であった)

気付いた時に返品すればよかったのでは……まぁ、ここで出来るかは分からぬがな。
(一応ある意味では治安のいい部類の場所ではあるが、落第街の一角。
どちらにせよよろしくはない場所故に、返そうと思っても無視される可能性はあるかも知れぬが)

い、いや、そこまで必死に言い訳せずとも良いのだぞ?
飲み過ぎて、妙な事にならなければ、それで良いのだ。
(向けられた掌を、拳でぐいぐいと押し返しにゆく)

あれも剣術というよりかは、叩きつけたに近いのでな。
……何やら随分と考え込んでおるようだが。
相性やら何やらもあるのでな、実際やってみねば分からぬさ。
(緩くと顔を横に振った後、なるべく染みないようにチビチビとジュースを頂く魔王様)

見事にくつろぎモードであるな。
それでは遠慮なく――何が食えるだろうか……
(ツマミ=濃いモノor固いモノ、が多い。
奢られるのは良いが、どれがマシかと視線で悩む)

それはヘソではなく、人に似た姿故にヘソに良くにた形なだけで。
ヘソではな――つめたぁぁぁあああい!?
(ヘソっぽい辺りが急速冷却。
周囲の観客が発する声に負けない程の悲鳴が)

ダナエ > 「怪物などと思ってはいないぞ。
 今日の魔王様は特に、
 兵学校の仲間のようでとても親しみが持てる」

にこにこ。あたたかい眼差しを向けている。

「決して良い行いではないと分かっているのに、
 人の怪我というのは何故こうも
 つつきたくなるのか……」

心の声漏れてる。痣を押したいウズウズ感。

返品すればよかったのに、と言われれば目を逸らす。
「そ、それは……
 …………一度己が選んだ道だ。
 途中でころころ変えるのは騎士として恥だ」
とかなんとか誤魔化す。
次の試合が始まっていれば、
「そら、次が始まっているぞ」
と試合を指差したりもするだろう。
「今日は【怠惰】はいない。故に問題はない、
 この程度で酔っぱらうものか」
鼻息荒く。酒の強さには自信がある。

「ふむ、
 今日はお互い試合の後だから無理そうだな。
 次の機会に手合わせ願おう」
真剣。
知らない相手に負けるより、
見知った相手に負ける方が29000倍悔しいものだ。

「……あれはないのか?
 ほら、ぷりんとかいうプルプルした……」
口の中も怪我をしている魔王様のために売り子に
聞いてみるが、そんなものはなかった。

「えっ」

怪我ではなかったようだ。でももう遅い。
「すっ、すまなかった!」
缶を引っ込める。
「……ヘソではない?
 魔族は、母親の腹から生まれるのではないのか。
 ではタマゴから……?」
想像したのは頭にカラを被ったひよこな魔王様。
あっこれかわいいな、という顔。

ギルゲイオス > その親しみは恐らく、我のぼこぼこにされ具合から湧いてきていると推測する所である。
(じっとりとしたような視線を向けた後。
ニコニコ笑顔にため息ついて、片手で顔を覆うとそれで諦める)

おい、思いっきり願望が口に出ているのである。
普通に痛みを感じるので、ヤメロと言わざるを得ないのである。
(ヤメロ、ヤメロと念押ししつつ、ズッズッと尻で滑って距離を取る)

…………騎士道って、そんな便利なモノだったのであるかな。
(何となく釈然としない心持)

あ、露骨に逸らしたのであるなっ。
そう言えば、酒に強いと言っておったな。
場所が場所故にな、酔いつぶれなければそれで構わぬ。
流石に、鎧担いで歩くのも突かれるのでな。
(最後に少しとだけ、肩を竦める仕草を。
後にジュースを口にして、試合へと一目向けて)

プリン、そんな可愛らしいモノがこんな場所に……無い、であるよな。
ふむ……ではコレを。
(10秒でチャージできそうな、パウチ入りのゼリーを手に取る。
ズルズルと頂けば、余り染みないだろう、多分)

予想以上にアグレッシヴに来て、我もびっくりである。
(シャツを提げると、お腹をないない)

どれも正解である、母親の腹から生まれるモノもいれば、卵から生まれるモノもいる。
が、一番多いのは、魔力の溜まりから生まれる場合、であるな。
我の世界では、自然と魔力が一か所に集まると、そこから魔族が生まれるのだ。
我もこのパターンである、故に父も母もおらん。
(ジルジルとゼリーをすすり)

とはいえ、魔族同士、或いは他種族と交配も可能なのでな。
その場合は、主に母親の種族次第で、先も言った通りに腹や卵から……何を想像しておるのだ……
(カリメ□魔王様……可愛いのだろうか)

ダナエ > にこにこ顔が邪悪なものに変わる。

「ヤメロヤメロか……
 それは確かこの国では、
 本当は押して欲しいという意味だったな?」

前振り的な。
じりじり近づくが、本当に押す気はない。多分。

「騎士道とは、
 重き鎧を背負うて遠き道を行くが如し……」
試合を見ながら適当にお茶を濁す。

「私もびっくりだ」
気を落ち着けようと酒を飲み干す。


「ええええっ……!!」

魔力溜まりから生まれた魔王様。
生物的な存在とかさっき聞いた気もするが、
すごく非生物的な方法で発生?誕生?していた模様。
絶句。
「…………私も両親はいないが、
 まさか最初から両親が『存在しない』
 生物がいるとは……!
 それでその、魔力溜まりから誰かが赤ん坊を
 拾って、その人物が親代わりになるわけか?」
野良猫的なイメージ。驚きにまだ目をくりくり。

「いや、ヒヨコのようなギル殿を想像していた」
堂々と。
ヒナゲイオス可愛い。

ギルゲイオス > (ドリフじゃねーよ!
という突っ込みは流石に魔王様には出来ないので)

いやいやいやいや、何処の芸人か!?
まぁ確かにちょっと前に芸人体質と言われた事が――そーではなく!
痛いので、なっ!
(更にずりずりと下が……あ、人にぶつかった)

なんかそれっぽい事言っておるが、それっぽい事を言ってみただけであるな、ソレ。
(適当な濁しに、突っ込みを入れざるを得ない魔王様)

……落ち着こうとして飲み干したものの、まったく落ち着いておらぬな。
まぁ、確かに人間の基準で言えば不思議であるよな。
(顎に指を当てれば、どう説明した者かと悩む声。
頭が左右に揺れること暫し)

正直な所を言えば、我の世界でも正確に解明は出来ておらぬのだよ。
魔力が集まり、それらに生物の思念が影響して意思を持ち。
そして魔力が生物としての性質を模倣し、形を成す。
まぁそんな感じではないかと、言われてはおるがな。
(腕を組み、双眸を閉じて考え込む。
自分達にとってはそれが自然な為に、不思議とは思わない訳だが)

その通り、多くの魔族には両親がもとより『存在しない』
と言っても、育ての親は当然おるがな。
大体はお主の想像している通りで間違いはないが、偶然に任せる形では上手くと立ち行かぬのでな。
大体として生まれやすい場所とタイミングは決まっておる故、定期的に保護するようにはなっておるし。
近い種族のコミュニティーに親代わりを任せる、そういう仕組みは存在しておるのだよ。
(こくこくと頷く。
まー魔族が発生した初期は別だが、国となってる現状では、段ボールの子猫状態というのはそうそうと起こらないようだ)

ヒヨコ……ざっくばらんに白状するのだな。
お主の場合は、何だ。
鎧と海だけに、ダナヤドカリとかそんな感じであるか?
(HAHAHAHA,と笑い声が)

ダナエ > 「なんだ、合っていたのだな。
 では遠慮なく……」

じりじり、したところで魔王様が人にぶつかった。
「ああ、すまない」
観客に謝罪。素直。

鋭いツッコミにも、
「うん?」とか曖昧な返事で乗り切る。
視線は試合から離さない。

「本人たちにも分かっていないのか!?」
続く衝撃。
「魔力が溜まり、生物の思念でそれが意志を持ち、
 やがて人に似た形を取るわけか。
 ……なるほど、それであのヘソに……」
少し納得。
「非常に魔導的、精神的な存在なのだな。
 それが受肉して、生物となる……。
 場所の影響もあるのだろうか?
 良くない思念の多い場所で生まれると悪い心を
 持ち、教会の側などで生まれれば良い心を持つ、
 だとか」
想像しながら。魔族ってすごい。
「ちなみに魔王殿は、
 どのような場所でお生まれになったのだ?」

「………………」
ダナヤドカリ。
正にこの場所でヤドカリ化したことがあるだけに、
半眼で魔王様の痣をギュッと押さざるを得ない。

ギルゲイオス > おっと、どうもどうも、申し訳ないのである。
(何故か小市民な感じの謝り方をしつつ。
突こうとにじり寄るダナエを手で制しながら元の日地へと戻って行く)

遂に完全スルーを決め込んだのであるなっ!!
(でも突っ込みだけは入れておく)

分かっておらんっ!
が、時代が進めばそのうち分かるようになるかもしれぬな。
今でこそこの世界は科学が進んでおるが、昔は人間が生まれる仕組みが分からなかったそうな。
何処の世界でも、そんなモノであるよ。
(まぁいいんじゃね、別にとでも言いたげな、軽い笑い声である)

まー、人ではなく、他の生物や……それらがまじりあった姿になる場合もあるがな。
(キメラっぽいのとか、まぁ色々と言った所である)

まーの。
肉体から精神、ではなく、精神から肉体という順番であるからな。
ふむ……場所の影響か。
教会が良い場所、という捉え方は如何にもであるが。
(肩を僅かに揺らして、笑い声を挟んで)

そもそも魔族が生まれるのは、魔力の濃度が濃い魔族の国側なのでな。
人の営みからは距離がある故、遠い近いは余り関係ないのかもしれぬが。
例えば、そうであるな。
落第街の様な場所で強く影響を受けて生まれた魔族がいれば、それが精神に影響を与える可能性は、あり得るだろうな。
(片目をちょいと閉じて、顎を指で撫でて)

我か?
魔王城の地下に、魔王のゆりかご、とでも言えばよいのかな。
特別につよく魔力が溜まり易い場所があるのだ。
多くの魔王もそうだが、我が生まれた場所は何処かといえば、そこになるな。
(それこそ、通常では集まるはずもない程の異様な量。
魔王を生み出すための場所――というのは結果の話であり、初代がそこで生まれたから、であるが)

何故っ! 無言でっ! 痛いっ!!!
(そもそもヤドカリ云々は知らない魔王様。
理不尽を感じつつ、痛みに軽く涙目である)

ダナエ > 諦めない魔王様のツッコミに、
ポンポンと(ゴッゴッと)なだめるように肩に触れ。
「騎士には色々あるのだよ」
大人ぶった曖昧な微笑。

「ふうむ。
 お前はそこにあれ、という神の強いご意志を
 感じる生まれ方だな……」
聖母ばりに聖らかな生命の誕生に神の意志を
感じ取り、思わず魔王様に頭を下げたくなる。
「そうだとすれば神の子ギルゲイオス、
 というわけか」

「なぜ笑う?
 私と貴公、世界は違えど教会より善なる場所が
 この世にあろうか。いやない」
真顔でスルメの足をかじる。

「人間の世界からは距離があるのか。
 では魔族の思念が影響するのか……?
 それだけ精神的な存在ならば、
 他者の精神や魔力にも大きく影響されそうな
 ものだが」
腕組み。考えている。

「ははあ、では生まれながらの王であるわけか。
 父も母もなく、
 ある日ゆりかごの中に現れる赤ん坊。
 なんと不可思議な……」
目玉をくるくると回して、はあー、とため息。
「魔族は死ぬと魔力の固まりに戻るのか?」
悪気なくそんな質問を。


「……」
本当にヤドカリになるとばれたら
ますます笑われそうなので、まだ無言。
痛がってもらえれば満足し、「うむ」と
自分が押したところをなでなで。
飴と鞭なのか。


試合は決着が付いたようだ。
ふうむ、敗者が圧倒的に優勢と私には見えたが、
と唸る。
「さて……
 そろそろ私は帰ることにしよう。
 魔王殿も帰るのならば肩を貸すが、如何か?」
怪我はそこまでではないはずだが、
からかうように笑って軽く腕を差し出す。

ギルゲイオス > 相変わらず地味に痛いのであるっ!!
(肩にゴリゴリとした感触が)

神、であるか。
どうなのであろうな。
まぁ世界全体の法則そのものを神と捉えるのであれば、あながち間違いではないのかもしれぬが。
(何とも言えぬ複雑な表情を浮かべると、眉が小さくと動く)

その表現を用いるのであれば、魔族というのは大半が神の子になるのだがな。
うーむ…………いや、まぁ良いか。
(上手く口で表現できぬが、なんとも煮え切らない感覚)

余程と教会というモノを信じておるのだな。
まぁ、先の話の続きとなるが、教会の近くで生まれた魔族は、その宗派の影響を受ける可能性、はあるが。
絶対的な善、か。
どうにも、王という立場をやっていると、そういうモノは余りと信じられぬのだよな。
無論、信じているモノを強く否定する、訳ではないのだが。
(中身を吸い終えたパウチを丸めると、ゴミ箱らしき場所へと投げ捨てる。
ストライク)

まー、アレだ。
その思念というのは、或いは幽霊のようなモノかも知れぬな。
彷徨っている『幽霊』が、魔力の溜まりに憑りつく、みたいな。
(あくまでイメージとしての話、だが。
幽霊、なんて言う声は少しとばかり自虐的な笑い声が含まれていた)

徐々に姿形が作られていく経過は存在するが、大雑把に言えば間違いでもないな。
とりあえず、魔族というのは、そう言うモノなのであるよ。
ん~?
死んだ場合か。
暫くはそのまま形が残るが、何れは徐々に霧散して魔力に戻っていくな。
生き物が死んで土に帰るのと、そう違いもあるまい。
(かっくりと、頭が横に倒れる。
最終的には、世界の構成要素に戻るだけ、と言った所か)

……何がしたいのかよく分からぬのである。
というか……ガントレットがザリザリと、肌がっ!
(飴と鞭ならぬ、ヤスリと鞭状態)

暫くと休んだし、流石と歩いて帰れるのであるよ。
(よっこらせっと立ち上がると、ぐいっと身を伸ばし)

とはいえ、こんな鎧の騎士様でも、女性は女性であるからな。
男として、エスコートはせねばなるまいて。
(わざとらしくため息の後に、差し出された腕をとり。
立たせるように腕を軽くとひいいた)

ダナエ > 複雑そうな魔王様には気づかず、
「まあ生きとし生ける者は皆、神の造りし者。
 広義では同じと言えよう」
偉そうに言ってのん気にうんうん頷いてる。


「ウィズ……赤い服を着た魔女も、
 そんなことを言っていた気がするな。
 絶対的な善が存在しないとすれば、
 人生の指針を何に置くのだ?
 心弱き者や惑う者はどう生きていけばよいのか。
 方位磁石のない船のようにたゆたうばかりだろう」
物心ついた頃には神に祈り神に感謝する
どっぷり宗教的な生活だったため、
いまいち理解できない様子。難しい顔。
ストライクにはヒュウッと口笛を吹きかけて、
下品だと気づいて寸止め。
この場所では品性を失いがちな騎士。

「ゆ、幽霊……!?」
幽霊の子ギルゲイオス。
神の子のありがたさや神々しさが消えて、
おどろおどろしさが大アップ。
「それは悪……としか思えんのだが」
亡者に七人がかりで呪われている身としては、
ネガティブな見方しかできない。

死ねばそのうち霧散すると聞き、
「…………寂しい話に聞こえるな」
何もないところから生まれ、何もないところに
還っていく存在に儚さを感じる。

「ああ、すまない」
ガントレット脱いでなかった。二重にひどい騎士。

「えっ。
 いや、私はむしろ貴公をエスコートしようと……」

なんか逆にエスコートされる流れに。
立ち上がり、歩くがエスコートされる側はほぼ初。
「……あ、歩きにくい…………」
色んな意味で。

何せ亀の歩みなので、魔王様はどこまで我慢して
騎士ののろい歩行に付き合っていられるだろうか。
それでも闘技場を出るあたりまでは、
一緒に歩いているかもしれない──

ギルゲイオス > そういう意味での宗教、つまるところ道徳や人生と指針として、道しるべとして存在するのは、別に我は良い事だと思うがな。
王や力のある者の様に、皆が皆、そう屈強に出来ている訳ではないからな。
とはいえ、それを絶対的な善や、絶対的な方向と捉えてしまうのは、また危険ではないかな、と思ってな。
(言葉の締めに、また小さく肩が揺れた。
立場や生まれた世界、環境、その他もろもろ。
色々な要因が重なり作られるモノであって、簡単に言い表すのは難しい所だ)

あくまで例えの話であるがな。
……人の魂から生まれたモノが、悪と決めつけられるのも不思議なモノであるな。
まぁ、幽霊という表現が悪いのは、分かっておるのだが。
他に適当な表現が無いのだ、放浪している思念、とでも言い換えるか?
(うんうんと唸る魔王様。
考えてもみれば、なんだか不思議な気がしなくもない。
人目に現れる幽霊が悪いのが多いだけで、大半の幽霊は別に無害なのでは……などと、無駄な思案が脳裏をよぎる)

そうであるかな?
我々魔族にとってはそれが自然なのでな、死別の悲しみを別にすれば、そうとは思わぬのであるが。
人が土に還るのと、余り違わぬような気もするのだがな。
(少々と目を丸くとした後に、不思議そうと頭を横へと傾けた)

おやおや、ナイトの側は慣れておっても、プリンセスは不慣れであるか。
(一瞬と浮かべる悪い笑み。
一通りと楽しげにした後、歩幅を合わせて歩き始める)

存外、ドレスでも纏えば、似合うかもしれぬのにな。
(などと軽口なんてのも交えつつ、騎士殿をエスコートして、出口へと向かってゆくのであった)

ご案内:「地下闘技場」からダナエさんが去りました。
ご案内:「地下闘技場」からギルゲイオスさんが去りました。