2015/11/28 のログ
ご案内:「地下闘技場」に夕霧さんが現れました。
夕霧 > 「へぇ……」

一言目は感心。
落第街を歩いて居れば何やら闘技場がある、と言う。
少し調べればすぐに場所は見つかった。
特に隠している訳でも無いのだろう。

概要は大体調べた通り。
ちら、と観客席から覗けば今も決闘が繰り広げられていた。
異能と魔術、肉体と剣技。
ありとあらゆる力を使ってぶつかる場。

「ええですねぇ」

ルールは殺人のみが禁止という何でもあり。
それも非常にいい。
考えようによっては鬱憤を晴らすのにも使えるだろうし。
フラストレーションを溜まるのを防ぐと言うのはそれだけで犯罪も少しは減る。

まあいい事ばかりではないが。
闘技場そのものが暴力そのものではある。
それを見て熱に犯されるものだっているだろうし。

夕霧 > 適当な観客席に座ろうと思ったが既に満員となっているので適当に邪魔にならない所でその決闘を眺める。

一撃入るごとに怒号と言うほどの歓声。
一撃が入った方が更に相手に返せばそれを塗り潰すように更なる歓声。
辺りを支配するのは熱気だ。
適当にペットボトルの水で口を湿らせて、その様子を眺める。
これは確かに中々高揚するものだろうな、と。
一体となった熱が渦巻く。
観客も対戦する二人も交えて、だ。
流行るのも理解できる。

「……」

じいっと眺める。
なかなかうずうずとさせてくれる試合だ。
たまたま、どちらも異能らしい異能、魔術らしい魔術は無く、ほぼ肉弾戦での戦いだけのハデさはないが彼女にとってはその方がなじみ深い。

夕霧 > しばらく見ていればやがてどちらからともなく終わらせると言う空気が発せられ。
ピリピリとする空気の中、お互いがぶつかり合う。

しばらくの緊迫の後、片方が崩れ落ちた。
勝者は手を上げ勝鬨を上げ、それに呼応する様に更に歓声。
その歓声は場内を湧き立たせ、振動させるぐらいで。

解説と言うのかアナウンサーというのかが勝者の名前を読み上げ、お互い退場していく。
その間はざわざわとさっきの戦いの感想が周りからああだこうだと始って行く。

うんうん、と頷きながらその空気を一杯に堪能する。

夕霧 > さて次は、と眺めていれば。
今の所決まっていないのかアナウンサーが観客席へ呼びかける。
出たい奴は居るのか、と。

それを聞いて更に感心する。
なるほどと。

「そういうのもやりはるんですねぇ」

今の所は特に名乗りが上がっていない様子。
ざわざわとお前行けよとかそういう声も聞こえてきている。
隣にいた者が選手になる。
それもまた一つの醍醐味か。

夕霧 > 流石に参加するのは現状ではマズい。
特にそう言うつもりでもなかった為、何時も通りの服装であったし。
このまま参加、と言うのは色々と不都合を起こしそうだ。

しばらくのざわつきの後、どうやら意を決したようにまた二人ほど戦場へと降りて行く。
そして歓声が上がった。

次は、少しだけ着替えてきましょ。
観戦から参加も出来るのなら楽しめそうであるなら参加してもよさそうだ。

そう心に決めるとよっかかっていた場所から離れ、出口へと歩いていった。

ご案内:「地下闘技場」から夕霧さんが去りました。