2016/05/01 のログ
ご案内:「地下闘技場」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 歓声が聞こえる。男の勝利を称える声が聞こえる。
初出場にして三連勝した謎の仮面の男。どれもギリギリの名試合だった。
その薄暗い闘技場は普段よりも熱い空気に包まれていた。

(何でこんな事になったんだっけ…?)

接戦の末に勝利を収めた相手の剣使いが運ばれていく様子を見ながら思い出す。

真乃 真 > あれは、今から3時間ほど前のこと真乃真は珍しく落第街の付近にいた。
全くやましいことなどなくただ間違えて或いは興味本位で落第街に入ろうとする
新入生に声をかけて止めるというただの余計なお世話を行う為であった。

四月に入学した新入生も島に慣れて行動範囲が広がる時期である。
そういった時期に興味本位で落第街に足を運ぶ生徒も少なくない。
自己責任と言えばそれまでだけどもそれでも放っておくことはできなかった。

やはり、昼間は人通りが少ない。あと、一時間くらい待ってみようか。
そうやって立っていると思いつめた顔で溜息をつきながら歩く男子生徒の姿があった。
真乃真の習性として困ってる人には声をかけてしまうというものがある。
そうやって男子生徒から話を聞いてみると彼はギャンブルで学費を使いこんでしまったらしい。
それで一発逆転を狙って地下闘技場の賭け試合に賭けるとの事。

真乃 真 > 真はその考えに頭を抱えたが、自らの主義故にその男子生徒を助ける事にした。

「仕方がない、君が金輪際ギャンブルをしないというのなら僕は君を助けよう。」

なんで?どうやって?男子生徒は尋ねる。

「君が困っているからだよ。僕が三回ぐらい勝つからそれに全額賭ければお金は戻るだろう?」

自身満々にそう言い切った。

真乃 真 > (そろそろあの人のお金は溜まったかな。)

接戦に次ぐ接戦で高いオッズを維持したままで三連勝。
もうお金に少し余りが出るくらいかもしれない。
あと一回だけ戦って今日は終わりにしよう。

そう思いながら次の挑戦者を待つ。