2016/06/09 のログ
ご案内:「落第街大通り」に蓋盛さんが現れました。
蓋盛 > 夕刻。
一般生徒や教員が立ち入りを推奨されていない落第街に、
蓋盛という養護教諭はたまに訪れることもある。

火のついていない煙草を指に挟んでぷらぷらと。
行く先の宛てがあるのかないのか、ぼんやりとした調子で、猥雑とした雰囲気の通りを歩く。
慣れていないというわけではなさそうだが、どこか危なっかしくも見える。

ご案内:「落第街大通り」に金良 楽さんが現れました。
金良 楽 > 痩せた男が木箱に座り、小さく店を開いている。
目の前には大小さまざまな瓶と『薬』とだけ書かれた看板

「さて……近頃はあんまり売れないけど
 今日は売れるといいね、ピート」

傍らにいる猫に話しかけて客が来るのを静かに待つのだった。

蓋盛 > (こっちに、何も言わずにおっぱい揉ませてくれる店があったはずなんだよな~)

教員――聖職者だからと言って、別に風俗に通うことが禁じられているわけではない。
しかし表の街の風俗に行くと、生徒が仕事をしていて
バッタリと鉢合わせしてしまうことがまれにあるのだ。
そうなるとあまりにも気まずい。

通りの奥へと進んでいくと、薬屋と思しき店の看板を見つける。
はてあんなところに店はあっただろうか?

(って、公園で会ったやつかよ)

こんなところで表の街の顔見知りとはあまり会いたくない。
気づかなかったふりをして、気づかれないようにその看板を通りすぎていこうとする。

金良 楽 > 「おや、あれは確かこの間公園で見かけた……そうそう、おっぱいの」

第一印象がおっぱいとは中々失礼な男である
心なしか隣の猫もあきれ顔で主人を見ているようだ

「こんなところで奇遇ですねぇ」

相手の心中を知ってか知らずか、のんきな声で話しかけるのだった

蓋盛 > 呼び止められてしまったからには仕方ない。一度脚を止める。

「ああそうだよ。おっぱいを求める旅人とはあたしのことさ。
 きみこそこんなところで商売しているとは思わなかったよ」

おっぱいの印象を持たれているのはあの出会い方であったために仕方ない。
一応名前を名乗ったような気がしたが覚えられていないようだ。それも仕方ない。

「というわけで、きみと仲良くお話しているゆとりはないんだ。
 名残惜しいが、また今度。おっぱいがあたしを待っているんでね」

明らかに気のない言葉であしらって、足早に大通りの奥へと進んでいく。
あいにくとおっぱいに用があるのであって薬などには用はない。
引き止めなければさっさと姿を消してしまうだろう。

金良 楽 > 「おっぱいを求める旅人って……風俗レビューの記者じゃあるまいし」

普段どんな雑誌を読んでいるのだ、この男は

「おっぱいは有りませんが薬ならありますよ?
 おっぱいに出会ったときに役に立つかもしれない薬もあります
 ついでに言えばおっぱいが大きくなる(はず)の薬も」

()の中の言葉を小さく早口で言い、なんとか薬を売り込もうとする

蓋盛 > 追いすがる男にあからさまに嫌そうに顔をしかめる。
おっぱいが欲しいのに男に付き纏われたら不機嫌にもなるのが道理だ。

「ただのギターを背負った渡り鳥かと思ったらそんな怪しい薬売ってるの? 何由来?
 ……ふぅん、具体的にどう役に立つのか教えてもらおうじゃないか。
 あ、大きくなる方はどうでもいいから」

向き直り、じろりと男を睨む。
もしくだらない代物だったり依存性のある代物だったら、撃つ。目がそう語っていた。

金良 楽 > 「まー、簡単にいえば媚薬の類ですね、飲むタイプとお香タイプがありますよ
 実際に実験済みなので効果は実証済み、依存性とかもないです
 そうですね……他には、こちらはまだ実験はしてませんが
 “生やす”薬が」

小さな丸薬の入った小瓶を取り出しながら言った
“何を”とはあえて言わないつもりらしい

「さっきも言った通り、実験はまだしていないので何とも言えませんが、理論上は“生える”筈です」