2016/06/10 のログ
■蓋盛 > 「へぇー……」
感心しているのだか、どうでもいいような、曖昧な相槌を撃つ。
媚薬はあえてここで買う必要はないし、“生やす”薬は面白そうだが、
そこまでの必要性は感じない。
何しろ、今付き合っている彼氏には両方あるのだから。
……ということまで、教えてやる義理はないが。
男の言葉にぴくりと眉を動かして、小瓶を素早くひったくる。
「今聞き捨てならないこと言ったな?
臨床試験してないものを人に売りつけようとしてんじゃねーよテメー!!
お前で実験してみるか? お? キングギドラになってみっか!?」
表情をひきつらせ、怒気も露わに奪った小瓶を相手の顔にぐりぐりと押し付ける。
子供なら泣いて逃げ出しそうなガラの悪さだ。
■金良 楽 > 「一度で二回分楽しめるのはそれはそれで面白そうですけど……」
ぐりぐりと押しつけられても平然と返す楽
「にゃーご」
相棒のピートもあきれ顔である
「あとキングギドラは三つ首ですよ?
まぁ、実験中の薬を売りつけようとしたのはすいませんでした」
■蓋盛 > 「いちいち腹立つなおまえ……
三つ首になるまで飲ませてやったっていいんだぜ?」
押し付けるのをやめて、嘆息する。
……とはいえ、即死するような症状でなければ、
蓋盛は異能によって回復することができる。
自分で飲む分にはそこまで気にする必要はないのかもしれない。
仮に変な副作用が出たら、こいつを探して裸にして縛ってスラムに放置すればいい話だ。
「まあいいや。買うよ。ほら」
ひったくった“生える”薬の代金を押し付けて、
礼もせずに男に背を向け、去っていこうとする。
■金良 楽 > 「まいどありー……
一応、変な効能が出たら返金しますよ?」
去ってゆく蓋盛に、一応声をかける
薬作りには自信があるものの、やはり実験はまだなので一抹の心配が残る
「まぁ、これで売れたわけだね
今夜は久しぶりに外食ができそうだね、ピート」
お代を仕舞いつつ、傍らの相棒に話しかけるのだった
■蓋盛 > 「金で済まないような重篤な後遺症が残ったらどうするつもりなんだ……?」
もっとも、こんなところで怪しい薬を売る人間のモラルに期待するのが
間違っているのかもしれない。
商売女と乳繰り合うという気分でもなくなってしまった。
今日はもう帰って、彼氏に電話でもして、酒でも飲んで寝よう……。
ご案内:「落第街大通り」から蓋盛さんが去りました。
■金良 楽 > 「うーむ、無事だと思うけど」
心配が隠せないものの、いつまでもこうしていても仕方がない
とりあえず静かに次の客を待つ楽であった
ご案内:「落第街大通り」から金良 楽さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に古志野 緋色さんが現れました。
■古志野 緋色 > 「ふぅ……こんなもんかね……」
七分丈のズボンにアニメキャラのプリントされたTシャツ
上からは派手なチェックのシャツを着ている
更に青いスニーカー、ワークキャップ、黒縁眼鏡
先日買いそろえた変装用の衣装を身につけ、落第街をうろつく
一応護身用に愛用の棍棒も持ってきている
こんな場所に一体何のようなのだろうか
「あまり人がいないな……」
■古志野 緋色 > 「っかし……」
ポケットの手帳に挟んだクラスメートの写真をまじまじと見ながら呟く
「何に首を突っ込んでるんだか……
つい先日も、やばい写真が出回ったばかりだってのに
もしかしたらそのことと関係があるのかも知れねぇか」
■古志野 緋色 > 「もっと奥に潜り込むべきかね……?
しかしあんまり行き過ぎてもなぁ」
彼女が今、何に巻き込まれているのか、何に悩まされているのかは分からない……
しかし、あの言葉
そして先日の電車での出来事……
彼女の親しい者が危険に晒されている可能性も高い
風紀委員としては事件は起こる前に防ぎたいものだが……
■古志野 緋色 > 「ったく、河岸を変えるか日を改めるか?
いずれにせよ、収穫は無さそうだな……
粘り強く待つっていうのも有りだが」
話しかけられそうな相手もおらず、少しいらつく
空き缶を蹴飛ばして歩を進めるのだった
■古志野 緋色 > 「畜生め……今日はここまで
いや、河岸を変えるか」
そんな事を呟いて落第街を後にする緋色
彼の地道な行動が報われる日は……あまり期待しないほうがよいだろう
ご案内:「落第街大通り」から古志野 緋色さんが去りました。