2016/06/25 のログ
バラル > 「魔王バラル。いずれはこの世界を征服するものよ。
 ――中々に興味は持てたけれど、怖がらないから張り合いがないわねぇ。
 ま、良い感じに無様よ、今の貴方。」

 凍り付いた彼女を見据え、肩を竦める。

「格好に気を取られて接近出来ない方が悪いのよ。
 ……うーん。洗脳でもしてあげたい所だけど、下手に近寄ったら噛みつかれそうねぇ。
 へんなものを漂わせていたみたいだし。……それならこのまま放っておいて方が良いかしら?」

松渓つばめ > 魔王って自分で言うかー?
しかし、腹から下が縫い止められているとは言え腕も炎を放つギミックも無事なのだ。確かに余計怒らせた上で近寄ったら危ないかもしれない。

「無様とか言うなよぉ、あたしだって、ってか頭重     は?」
自由に動かせる腕でようやく頭の狐耳に気がついた。ギクリと本来の耳の位置を触る。ない。ないないない。うぉーい!?なんだいこれは。

「………腰まで重たい感じがするんですけどー?ちょっと服どころかカラダまでいぢくる魔法なんて聞いてないわ、戻してってばー!」
腕をぶんぶん振り回して抗議抗議。

バラル >  
「精々その恥ずかしい恰好を衆目に晒されてしまいなさい。
 ――じゃ、生きていたらまた会いましょう? おきちゅねの園児ちゃん。
 リベンジなら何時でも受け付けるわよ?ゲンコツなら勝てるんでしょう?

 ……でも、もっとひどくなっちゃうかもねぇ。ふふ――くく――」

 わざとらしい程に余ったるい声で煽る。
 そうしてから笑いを抑えるような声を零し、結局は我慢しきれぬと言わんばかりに高笑いを響かせる。
 満足行くまで高笑いを響かせた後、立ち去っただろうか。
  

ご案内:「落第街大通り」からバラルさんが去りました。
松渓つばめ > 「あっこら!逃げるなーバカー!」氷の檻の中でわっさわっさとシッポを振り回す……。
そうこうしてる間に魔王は消え、騒ぎを見物に野次馬がぽつりぽつりと。
『う、お腹冷やしすぎダメだって』二重の意味で危ない。

……しかし、所詮は霜柱の檻。「えぇいうっとおしい!」と粉塵爆発一発で粉々に散った。野次馬も散った。
落第街だからって強いヤツばかり居る訳ではないのだ。

「魔王バラル、とかいったっけ?あんにゃろぉ」性別と姿に似つかわしくないガニ股で、きつね耳とシッポをフラフラさせながら歓楽街、学生通り方面へと消えていった……

ご案内:「落第街大通り」から松渓つばめさんが去りました。