2016/07/29 のログ
ご案内:「落第街大通り」にメグミさんが現れました。
メグミ >  
 定例警邏。
 明かりも付けずに夜の底を歩く。

「……涼しいですが……」

 少し饐えた匂いを覚える。
 不衛生な環境が腐臭を呼んだか。
 汗、残飯、死骸。臭いのもとは幾らでもある。
 基本、清掃するのは死体漁りや物好き位だろう。
  
 

ご案内:「落第街大通り」に那岐夜車丸汀さんが現れました。
那岐夜車丸汀 > 闇に紛れて ごそごそと蠢く白い影が一つ。
隅っこの物陰に隠れて何やらしている様で、気配は隠しているのかいないのか
割と感知などが鋭ければ見つけやすい類であり、闇に紛れるにしては色がおかしい 浮く。

不衛生な環境の上に 蔓延る更なる腐臭と死臭 そして様々な忌避たるモノたち。
ごそごそとしていたその白い何かは ゆっくりと立ち上がるべく膝に力を入れ―

メグミ >  
「あるいは、残しておきたくないものか。
 ……ふむ。」

 ――警邏を続ける最中、物陰に妙なものを覚える。
 浮いた色、曖昧な気配、蠢く何か、強い異臭。
 
「……ふむ。」

 警邏にあたる身としては違和感を覚えるものだった。
 気を張りつつ物陰に向かい、間近で改める。
  
 

那岐夜車丸汀 > そこいらへんに転がっていた骨を…ヒトでいう大腿骨を少々拾っているのだ。
コレが殺めた訳ではなく、あくまで落ちて誰も掃除しない、否回収しない死骸より、
無表情で主に大腿骨や頭蓋骨の破片を拾っているのだ。

元々 ヒトと名乗っていない―正体はデイライトウォーカー。
そして 学園に届けている見た目は10代後半―今は10歳児。
風紀委員なら着用はある課を除いて着用が義務付けられているのに未着用。
色々と違反はしてしまっている。いや、最後のは委員に届け出はしているので問題は無い筈。

視られている事に気づいていないのかいるのか、その妖しい存在は大腿骨を手に、頭蓋骨の破片は懐に入れて
                         ・・・
立ち上がると、ゆっくりと移動をしようと―そこで漸く気づくのだ。

「   どなた   ?」

メグミがいる方へと ハイライトの消えた赤い瞳を向けて 声を投げかけて。

メグミ >  
「――」

 10歳程度の童。覚えのない顔だ。
 此方にも気付かずに死骸から骸を漁り、此方に気付くのにも間が有った。

 ハイライトの消えた瞳。
 これらから察するに、正気ではないように思える。

「――学生証はございますか?」

 そのように、事務的に告げる。
 ……様子見と言った所か。 
 
 

那岐夜車丸汀 > 大腿骨を…片手に一本 片手に一本 計2本…大体ヒト一人分の骨では?
それらの骨を掴んだまま、此方に声をかけてきた存在へと―外套を纏った彼女へと視線を向け。

ハイライトが消えているのは―これが本来の全盲にして異能フル活用状態を示しているのだが、
多少 様子も可笑しい。 正気の沙汰でもない。

「…    学生証 か。 儂…  ほれ。」

大腿骨が一本 ふよんと虚空に浮いた、その空いた手が懐へと伸び
取り出したのは 多少 薄汚れた 10代後半の―否 幼女を大きくしたら
こんな顔になるのだろうな的な顔写真と 名前と所属委員名―そこには風紀委員会 と明記されたそれを。
                         ・・
彼女の目の前に浮かせるように 何の詠唱もしないで 実行してみせて。

メグミ >  
 正気の沙汰には見えない。
 が、"風紀委員を名乗らず"とも、"要求に応え学生証を提示した"

「……と、申し遅れましたが風紀委員の者です。」

 正気ではないが思考出来るだけの理性はある。
 あるいは"反射的にそうした"か。念の為、一言加える。

 何もなしにモノを浮かして届けたものは、魔術か、それとも。
 判断は付かないものの、十二分に警戒に値する。


「ええ。
 ……風紀委員の那岐夜車丸汀さん。何をしていらしました?
 私の見地からすると、貴方を保護ないし連行しなければならないのですが。」

 若返っている理由には見当は付かない。
 とは言え面影からは本人のように思えるし、そうでなくとも違うと言及して話の進むものではない。
 どこまで会話が出来るのか、そして何をしているのか、保護や連行に値するのか。
 見極める為にも、後の申し開きの為にも、会話を重ねる。
 

那岐夜車丸汀 > 「…そうかい。  目つきが普通ではないから 何かしらの委員だと思っていたが 風紀か。」

大体常に 人体実験と魔術実験を繰り返し挙句に音楽を愛でるという
奇行奇天烈な行動しかしていない気がしている。今日は骨を拾うというバカとなにかは紙一重が 此処に。

学生証はふよふよと浮いているし、大腿骨一本もふよふよと同じように浮いている。
一寸した魔術を即作り、詠唱破棄の上発動。何かしらの術であっても違和感丸出し。

「死霊術の実験に ヒトの大腿骨がいるので 拾いに来たのだが。
 骨拾うのに 許可が居るのか? だとしたら無許可であるので困ったな。
 儂を保護…この姿が希望か 小物が希望か。大きくなるのは今は無理だから、
 幼女か動物かの二択しかない。あと、この姿についても言うが、
 誰だったか、委員の誰かに 今 変化術の実験中で幼女になっているは伝えた筈なんだが??」

若返った理由?半月前から変化術の実験を繰り返した挙句、二週間前からやっと幼女の姿で仮固定したと事だった。
その理由とここに何故いるのか諸々を喋り始めた。嘘は言ってはいないが 微妙に隠し事もさりげなく避ける様に
言葉も選んで言葉を口にしている。

ハイライトは相変わらず ない。異能たる 反響定位を使って 視ているー。

メグミ >  
 正気の沙汰ではなさそうにしても、論は立つ。
 理由を立てる事が出来る類ではあるが……
 ……むしろ振る舞いに反してまともだ。

「ええと、それは失礼いたしましたが、
 ですがそんな事言われましても……風紀委員の総てを把握している訳ではありませんし……
 多分貴方が私を分からないのと同じだと思いますが……」

 困った表情を浮かべる。
 人外かつ大魔術を扱える存在であることは確かだ。
 その辺りも踏まえ、どちらにしても後で調べ直してみることにする。
 姿形を変化できるものは易々と信用しない、というのも少しだけあるが。

 ……異能を妨害するようなものはない。
 特筆すべき点としては召喚具の類を大量に隠し持っていること。
 膨大な魔力を保有出来るだけの器を持つがほぼ空に近い事。
 表情とは裏腹に気を緩めていない事。

 それらを音や魔力などの何らかの手段で近く出来るのならば出来るだろう。
 妨害や隠蔽をするものはない。

「ともあれ、正当性を主張できるならば問題はな……くもないですが、
 程ほどにお願いしますね。一応は風紀委員なんですから。
 後で申し開き出来る様にしておくのも大事ですが、
 事情等を知らぬ者からすれば間違いは起こりかねません。道徳を置いておいてもです。」
  
 其処まで言ってから、鋭く睨み直す。

「――尚、嘘や方便がありましたら、覚悟して頂く事になりますので。」

 きっちり釘も刺す。これも大事な事だ。