2016/08/07 のログ
■影打 鈍 > (男の一人が殴りかかる。
自身はその拳を棒立ちのまま顔で受け止めて、倒れ込んだ。
しかし何事もなかったかのように立ち上がり、服に付いた汚れを払う。
先ほどからその繰り返しだ。
左手に持った刀を抜くこともせず、避けもせず、受けもせず、しかし血どころか痣の一つも作らず、殴られる前と同じように立ち上がる。
異様な光景。
だが、この島では日常――と言うほどではないかもしれないが、かと言って言うほど珍しいわけでもない。
そんなことがもう十五分ほども繰り返されていては殴る方が疲れてくるだろう。
男たちはすっかり肩で息をしてしまっている。)
■影打 鈍 > (更に殴られ、その度に立ち上がる。
そんなことを繰り返しているうちに、男たちの方が参ってしまったようだ。
「付き合ってられねぇ」なんて捨て台詞と共にいずこかへと歩き去ってしまった。)
最初の一回で分かっただろうに。
――あぁしかし、腹が減った。
(呟き、歩き出す。
回りの野次馬は男たちと共に解散してしまっていて、それに紛れてカラン、コロン――)
ご案内:「落第街大通り」から影打 鈍さんが去りました。