2016/11/16 のログ
ご案内:「落第街大通り」に阿佐胡さんが現れました。
阿佐胡 >  
(大通りから外れた、しかし裏路地までは行かない、人気の無い通り。
 そこを珍妙な格好をした少女が歩いている。
 拵えの無い抜き身の日本刀の刀身を手に、自動販売機の傍らに立っている。
 隠れている、と言うには格好が目立ち、それ故にとても怪しい。

 人気は無い。
 夜中とまでは言えない、落第街からすればまだまだこれからと言う時間にも関わらず。
 その通りには、彼女以外誰の姿も見えない。)

阿佐胡 >  
(よく見れば彼女の足元には赤黒い液体が溜まっていることがわかるだろう。
 もし、夜目が利く者が見たならば、彼女の立つ隣。
 自動販売機とは逆方向に、男が一人生き絶えていることもわかるはずだ。
 抜き身の刀身には、べったりと血が――その男の返り血だろう――付いている。
 それだけではない。
 数メートル置きに、女性の死体、野犬の死体、アンドロイドの残骸など、様々なものが道の暗がりに転がっている。
 どの死体や残骸にも、刀で両断された傷や痕跡が残っている。
 状況から、彼女がやったものだと言う事は明白だ。)

阿佐胡 >  
(ふと、彼女の身体にノイズが走る。
 出来の悪いホログラム映像のようにノイズが大きくなり、やがて消えた。
 残されたのは様々な死体と残骸のみ。
 それは夜が明ければ誰かの目に留まり、事件となる。
 事件は新たな噂を呼んで、その噂は新たな阿佐胡を呼ぶ――)

ご案内:「落第街大通り」から阿佐胡さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」にオルファさんが現れました。
オルファ > ッハ……大したことねーな……この大通りも。

(大通りの片隅でストリートファイトを行っていた大柄な狼獣人は微かに息を弾ませながら、呟いた。数人がかりの集団対一匹ではあったが、武器も使わず己の拳のみで全ての学生を殴り倒した。その中央で、大きな月を見上げる――)

オルファ > (きっかけは些細な出来事だったように思える。学園内ででかい身体がぶつかったとか、目つきが悪いとか、その程度のことだった。だが、呼び出しには甘んじて受け、今は)

このザマ、か。クック……どうせなら俺をもっと興奮させてみろってんだ!

(大通り、ひいてはその周辺にも自らの存在をアピールするかの如く――高らかに遠吠えをしてみせる!)

オルファ > (ぞろぞろと集まってきたチンピラ達。真紅の目をギラつかせ、囲む連中に、)

おらぁっ!!!

(バットで殴られようが殴られようが、直接的な打撃には鍛え上げた筋肉で受け止めて、怯むことはなく。そのまま拳を握り締めると巨躯故に30センチは優にある巨大なそれを一人一人、的確に顔面へと振り下ろしていく!並ではないその怪力に殴られたチンピラは骨が砕ける音と共に皆崩れ落ちていく……)

オルファ > っへ……この程度か。ったく、手間かけさせやがって……。

(散々周りの奴らをぶん殴り、また一段落終えたところで小さく呟いてみせる。その頃には、もう、立っているのはオルファだけだった。微かに息を弾ませ、殴られたところを摩りつつ)

痛くはないが、毛並みの下は痣になりかねんな……。