2017/03/21 のログ
ご案内:「落第街大通り」に霧依さんが現れました。
■霧依 > (雨がしとしと降っている。振り積む雨が肩で跳ね。
洒落た帽子にぴっとんしゃん。
そんな彼女の前に、明らかに人相の悪い人間が、ひーふーみ。)
………ここを逃げていく人なら、まっすぐに駆けていったよ。
(くい、と茶色の帽子を持ち上げて、同じく少し濃い茶色の外套で身を包んだ女が、静かにそう呟く。
声は気持ち落として、女性であることがすぐには分からないように。
ばしゃばしゃと足音を立てながら男たちが走っていく後姿を眺めながら、ふう、と小さく吐息。)
……嘘をつくのは、いつだって怖いものだね。
(自然に庇った少年は、いつの間にかその場から消えていた。それでいい。
この女が裏切るかもしれないのだから、黙って震えて頼るだけではなく、いつだって最善を尽くすのみだ。)
■霧依 > (カウボーイハットを身に着けた女は、ふらり、とその場にいた。
ふらふらとその場を歩いて、今日はすこしアンニュイ。
片手に持ったウィスキーのボトルを、くい、と大きく傾ける。)
しかし、……参ったな。
(足繫く通っていた楽器屋が潰れていた。
修理を全て請け負っていたお爺さんが天寿を全うしたらしい。
一つ二つ、お礼を口にして店を出たが、僅かな寂しさと不安が胸にある。
何も言わずとも理解してくれる、信頼できる楽器屋はあまりないのだ。)
■霧依 > (灰色の髪を持つ女は、一応学園の生徒。
バイクに乗って、神出鬼没。 どこに現れるか分からぬ女。)
今日は、しかたないか。
(一人呟く。 流石に酒を飲んでいるからバイクには乗らないけれど。
ゆうらゆら歩いて、大通りを歩く。
そういう日もあるものだ。
今度は別の場所で、楽器屋を探そう。)
ご案内:「落第街大通り」から霧依さんが去りました。