2017/10/21 のログ
ご案内:「落第街大通り」にレンタロウさんが現れました。
■レンタロウ > 「さて、やって来てみたのは良いのだが。」
周りをきょろきょろと見まわしながら、大通りを歩く。
治安が悪いから行くのは勧めしないと学園の職員たちは言っていたけれど、
どういう場所かくらいは把握しておかないといけないと思いやってきた。
「…あまり行くべき場所ではないとは言われたが…これも情報収集のためということにしておこう。
叱られたら、その時に頭を下げれば良いだろうしな。」
こういう場所だからこそ、出回る情報もある。そう思っての行動だった。
怒られたら、その時はその時だと楽観的に考えながら歩き続ける。
■レンタロウ > 「………何やら、物凄い視線を感じるな。」
歩いている途中、周りから物凄い視線を感じる。
軽く横へ視線を向ければ、複数人が自分を見ながらひそひそと話しているのが見える。
困ったように、悩ましげに眉を寄せて
「この格好、目立つのか…?」
全身黒一色、以前に軍人と言われた服装。
歓迎されない要因なのかもしれないと思いながら、溜息をつく。
ご案内:「落第街大通り」にヨキさんが現れました。
■ヨキ > レンタロウの正面からやって来る、規則正しいヒールの足音。
長身の男が相手の様子に気付くと、周囲へ注意深く目配せしてから歩み寄った。
わずかに背を曲げて、静かに囁き掛ける。
「――きみ、」
コートのポケットに両手を入れたまま話しかける出で立ちは、些か行儀が悪い。
だが落第街の人間にしては小奇麗で、学生にしては年嵩なのが一目で分かるだろう。
「警邏の風紀委員かね?
この辺りの人間には、君の出で立ちは少々刺激的らしい。
うっかりしていると、殴り掛かられてしまうかも」
言って、にっこりと笑い掛ける。
敵意のなさが窺えるが、同じほどに胡散臭くも見える。
■レンタロウ > 「ふぅむ…問題事を起こすのは、やはり論外だろうしな。…む?」
ほぼ、この身一つでこの世界へとやってきた上に、記憶がさっぱり無い。
問題を起こして、此処を追い出されでもしたら、何処かで一人野垂れ死ぬのがオチだろう。
だがしかし、このまま黙りこんで歩いていても始まらない。
難しい顔をして歩いていると、誰かに小さく声をかけられて足を止める。
「………ふうきいいん?何だそれは。
確かに…何故か、周りの視線が冷ややかに感じていたが…その、ふうきいいんとやらは嫌われているのか?」
見上げてみれば、随分と背の高い男性。
周りの者達とは違った雰囲気に、やや訝しげな表情で答える。
■ヨキ > 尋ね返すレンタロウの様子に、ふむ、と小さく声を漏らす。
「失敬。なるほど、知らずにやって来たのだな」
ポケットから両手を出して、丸腰であることを示した。
小さくぴらぴらと振って、腕を組む。
「風紀委員というのは、その名の通り『街の風紀を守る常世学園の学生ら』のことだ。
表通りから歩いてきたのなら、あの清潔で折り目正しい、学生街の光景を知っておろう。
あすことこの街を比べれば、何となく空気の異なることが察せられはしないか?」
軽い調子でひとしきり説明してから、居住まいを正す。
「自分は名をヨキという。常世学園で教師をやっている。
……君は?新入生か、それとも異邦からやって来たか?」