2018/07/31 のログ
ご案内:「落第街大通り」にセシルさんが現れました。
セシル > 「やれやれ、復帰した途端こちらに重点的に回されるとはな」

抑えられた声でのそんなぼやきは、この街の住人達に届くには至らないだろう。
それでも、「風紀委員が微妙な顔で何かぼやくように口を動かした」というのはあまり穏やかではないので、セシルは軽く口元を隠すようにしたわけだが。

学業を優先して職務を極力減らしていたセシルが、夏休みの間落第街の警らを中心に回らされているのは、転移荒野で発見され、落第街でも見られるようになった怪異に対応する術を、ささやかなりに持っているからである。

セシル > (以前にもそんなことがあったな…)

そんなことをつらつらと思い出しながら、周囲に気を配る。
ヒト同士によるトラブルの発生も、それ以外のものが引き起こす問題も、見逃すわけにはいかない。

セシル > そうして、セシルは注意深く大通りを歩いて行った。
この日は、小競り合いの仲裁はあったものの、セシルが配属される理由となった案件には幸か不幸か遭遇することはなかった。

ご案内:「落第街大通り」からセシルさんが去りました。