2016/09/26 のログ
ご案内:「違反部活群/居住エリア」に龍宮 鋼さんが現れました。
龍宮 鋼 >  
(龍宮鋼は落第街に住んでいる。
 正確には、落第街にいくつかの拠点を持っている。
 理由は主に二つ。
 一つは何かあった時、すぐに立ち寄るため。
 もう一つは、)

――また派手に荒らしたもんだな。

(今回のように、拠点を襲撃された時の被害を抑えるためだ。
 ドアはボコボコに変形した状態で玄関に転がっているし、ベッドはバキバキに破壊されている。
 窓も一つ残らず叩き割られ、室内で何かが爆発した形跡まであった。
 もはや家とは呼べない状態のそこへ土足で踏み込み、床に散乱した家具の破片やガラス片を踏みつけながらその惨状を見てため息を吐く。)

こりゃ引き払った方が楽だな――っと。

(これを修繕して使うのは骨が折れるし費用もかかる。
 使えるものは何一つなさそうな室内を見渡しながら歩いていたが、何かを踏みつけそうになって立ち止まった。
 拾い上げたのはボロボロになった写真立て。
 フレームが殆ど吹き飛んだそれから写真を引き抜き、汚れを払う。
 その写真を、部屋の真ん中で眺めていた。)

龍宮 鋼 >  
(しばらく眺めていたその写真をくしゃりと握り締め、ポケットに突っ込む。
 そうして反対の手で取り出したスマホを操作して、誰かへと電話を掛けた。)

――うるせぇぞ黙れ狐ヤロウ。
部屋一つ用意しろ――違ェよぶっ飛ばすぞ。

(相手は部屋を調達できる人物らしいが、口調を聞く限りでは仲が良いとは言えないらしい。
 電話の向こうの人物が何か言うたびに眉間の皺を深くして暴言を放つ。)

――ああそうだ。
寝れりゃそれでいい――よしわかったそのケンカ買ってやる今すぐ出て来い。

(皺どころか額に青筋すら浮かんだあたりで電話は途切れた。
 舌打ちをしてスマホをポケットに戻す。
 相手は恐ろしく軽いノリだったが、仕事となれば手は抜かない男だ。
 問題は無いだろう。)

龍宮 鋼 >  
(改めて部屋を見回す。
 最近なんだか青春することが多かったが、こうして荒らされた自身の部屋を見ると、やはり自分は裏の住人だと言う事を再認識する。)

――何を丸くなってんだか。

(呟いて頭を掻きむしる。
 こういう事は初めてではない。
 ただ、少し学生らしい事が続いてしまった。
 もしかしたらと思ってしまった。
 ――まさか、そんな都合の良い話があるわけが無い。
 見えないところに押し込めて、目をそらしていただけだ。
 ただそれだけの話だ。)