2016/11/03 のログ
比良坂 冥 > 此処は便利な場所ではある
自分と同じく、体を生きる為の糧として顧みない人種
もしくは…単純に色事が愉しい人種
そのどちらもが、往々にして一般人という枠から外れる

いわば仲間がいるという安心感を得ることができる

……中には、事情をもって此処に居る人間もいたようだったけれど

まぁそんなことは自分には関係なく、

「……(そろそろ、お金もなくなってきたっけ)」

ふらりとソファを立ち上がる

比良坂 冥 > 何処に向かおう

落第街は簡単に相手が見つかるけれど、大したお金は得られない
歓楽街は…お金をもっている相手は多いけど競争率は激しい、相手が見つからない時もある

「……ん…」

何かが後ろ髪を引いた


……気がする

こう、胸の奥で何か

「……あぁ……そっか」

比良坂 冥 > どさっとソファに倒れ込むように身を預ける
上を向けば薄汚れた天井

ふと思い出されたのは、谷鉢檻葉の言葉

"私だけ”お預け”なのに、冥だけは好き勝手にしてたら幻滅するかも、ね?"

「……幻滅」

自分が今より幻滅されることなんて、あるのだろうか

比良坂 冥 > 「………」

幻滅するということは、良く思っているということ
明確な好意を持っている、ということ

「……んーん、錯覚だよ、檻葉」

辛い時に近くにいただけ
ぽっかりと穴が空いた時にそれを埋めただけ

だから、その好意は錯覚だ

「………"好き"は、私からの一方的なモノでいい」

自分に向けては、"興味"と"必要"だけあればいい

比良坂 冥 > だから自分は変わらない
ただただ自分が求めるままに、生きていく

「……愛なんて出過ぎたモノ、要らないもんね」

ちら、と時計を眺め見て、再び毛布を被る
…すっかりと体も冷めてしまった
今日は、やめておこう

決して遠慮したわけではなく

必要は裏切らない
愛は、裏切る

「……」

再び、まどろみに沈んでいった

ご案内:「違反違反部活・売淫部 地下部室」から比良坂 冥さんが去りました。