2017/03/02 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に浦々津々さんが現れました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に裏々築々さんが現れました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から裏々築々さんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から浦々津々さんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に裏々築々さんが現れました。
裏々築々 > あらゆる事には表があるなら裏がある。

裏の世界に裏通り、裏技、裏道、裏稼業。
そんな裏に関わる人ならば恐らく知ってる一つの噂。
酒の席での与太話として、路地の奥での囁き話として。

その名前を口にする。『裏の生徒会』の名を。


そこは違法な薬物を取り扱う小規模な違反部活。
5滴で廃人が出来るという強力な薬物を取り扱う部活。
より大きな組織の尻尾切りの為に用意されたその一つである。

そこに響くのはノックの音。
…客ではない。客はこの場所には来ない。
ならば風紀の手入れか…或いは…。

「ここのリーダーに話がある。もうすぐ帰ってくるのだろう?
 何しろ今日は風が強い、中で待たせて貰いたい。」

見知らぬ相手をアジトの中に入れる訳にはいかない。
いくら即席で集められたチンピラ、ゴロツキであってもそれぐらいは理解している。
入りたいのならば名前を名乗ってもらおうか?

「私の名前は言う必要ない。役職だけ聞けばわかるだろう。
 私は裏の生徒会の会長だ。私をここで待たせていたことをリーダーに話せばどうなるか?
 分からぬほどの頭がないわけではないだろう?」

ざわつく室内、その組織の名前を知らぬものなどそこにはいなかった。
すぐに音を立てて開くドア。外に立っていたのは中肉中背、黒い学園の制服を着た男。
顔は黒い影の様な靄のようなもので覆われていて腕の腕章には黒地に赤い刺繍で会長と記されていた。
だが、信じたわけではない。男たちの手は銃器が或いは刃物が握られている。
少しでも変わった動きを取ればその黒い制服は血で赤く染まるだろう。

裏々築々 > 「私の事を知っているか?」

黒い男はおもむろに尋ねた。
部屋の中にいるゴロツキやチンピラたちはそれぞれ口々に聞いた噂を口にする。
落第街を纏める元締めだと、生徒会の汚れ仕事を担当する部署だと。

「…なるほど、そこまで知っているとはな。」

黒い影の或いは靄のその下で明らかに笑みを浮かべる。

「それらは確かに真実からそう遠くはないだが、真相ではない。
 …まあ、知りすぎないことをおススメするがね。」

そのまま部屋の中へ歩を進めて奥の部屋のノブに手をかける。
向けられる銃口と刃先。そこはリーダーの部屋なのだ部外者を立ち入らせるわけにはいかない。

「部外者?私を部外者だと?笑える冗句だな!
 私を誰か知った上でこのような事が言えるとは!一体奴は何を教えている!」

今にも笑い出しそうな様子で顔を押さえて空を扇ぎ。

「その冗句に免じてその無礼は許そう。だが、だが、二度目はない。
 いや、頭だけは挿げ替えておくべきか?…まあ、それでは待たせてもらおう。」

奥の扉が力強く閉められて、シンとした空気だけがそこに残る。

裏々築々 > …それからしばらく時間が経って。
部活の主が帰ってきた。恐らくカジノで勝ったのだろう。
その機嫌はすこぶる良い。

『ああ、リーダー誰かが奥で待っていやす。』

『誰かって誰だ?』

ああ、しかし誰一人何も思い出せないその顔も名前も肩書すらも。

『…思い出せません。』

『どうしてそんな奴を奥に入れた!?』

罵倒、罵倒、罵倒。
慌てて奥の扉を開けば売り上げの入った金庫は穴だらけ。
商品の棚も空っぽで奥の壁もくりぬかれていた。

『畜生!』

この責任は部下の教育不足とのいう事でリーダーが取らされたという事だ。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から裏々築々さんが去りました。