2017/08/05 のログ
ご案内:「裏カジノ」に刃々斬鈴音さんが現れました。
刃々斬鈴音 > 先日、路地裏であの少女に負けてから通り魔の噂は鳴りを潜めていた。
いや、二日三日で噂は消えないが少なくとも同じ犯人による犯行は無かった。

果たして…鈴音は何をしているのか?

「いらっしゃいませ、お客様ぁ!楽しんで行ってね!」

そう、バニーガールだ。普段とは違い髪もポニーテールになっている。
裏カジノで働くバニーガールこれには深い訳があった。

辻切りではなく、裏の仕事。
狙っているターゲットがここの常連なのだ。

いや…あんまり深い理由でも無いな。

それはともかく働き始めてから二日、意外な事に鈴音は今のところまだ5人くらいしか斬っていなかった。
…そのうち重傷者は一人もいないのだから鈴音にしてはかなり抑えているほうである。

刃々斬鈴音 > 「来た!来たよ!ちーちゃん!」
【声、大きいだろバレるぞ。】

ターゲットが来店する。
今回の作戦はあのターゲットの女癖の悪さを利用するものだ。
彼はこの店に来るとバニーガールに確実に手を出して。
そして、そのまま連れて帰る。
嫌がられているが店側も常連である彼の行動を黙認している。
つまり、近づいて連れ帰られてグサリ。

「名付けて!『首狩りバニー大作戦!~鈴音の魅力でイチコロよ!』」
【…声が大きい、聞こえるぞ。】

諦めの混じった声で刀が喋る。
だが幸いにもターゲットはカードに夢中。
どうやら、かなり調子は良さそうだった。

刃々斬鈴音 > 「ふふふ、最後のカード遊びになるとも知らずにずいぶんと楽しんでるわね。
 さて、作戦スタートね!!」

グラスを持って近づいて行く。

「お客さまぁ、おかわりはいかがですかぁ?」

頑張って作った声で声を掛けると奇妙な顔で一瞬こっちをみてグラスを受け取った後再びカードを始めた。

「…よし、殺す。」

小さくボソリと呟いて刀に手をやる。

【待て、鈴音。今までの苦労を忘れたか?
 あの女を殺す為に力を蓄えるのだろう?】

「そうだった!危ない!危ない!
 鈴音の二日間が無駄になるところだったよ!」

…刀から手を放す。
…どうやら幸いにも相手には聞こえて無いようだった。
新しいグラスに手も付けずにカードに夢中だ相当に興味がないと見える。

刃々斬鈴音 > 「…次行くわよ!」

再チャレンジ。
時間をおいて再び、近づいて行く。
…どうやらまだ、グラスに手を付けてない。

「わぁ!お客様凄ぉい凄く勝ってるじゃないですかぁ!」

再び媚び媚びの声で話しかけるが…

『いつからこの店は男にバニーの格好をさせるようになったんだ?』

などと鈴音のスレンダーというよりも痩せた身体を見て言った。
言ってしまった。その言葉と同時に男の背中には刀が突き刺さっていた。

「…すいませんこのお客様が気分悪いみたいなので鈴音が外にお連れしますね!」

身体に流し込まれた麻痺毒、そして吸われて血が失われた事により意識を朦朧とさせた。
そのターゲットをいわゆるお姫様抱っこで抱きかかえて店を出る。
その様子を店にいる全員は唖然おいうか呆然と言った様子で見ている事しか出来なかった。

…この裏カジノお姫様抱っこ失踪事件によって鈴音の名前は裏の世界でも少し有名になったとかならないとか…。

ご案内:「裏カジノ」から刃々斬鈴音さんが去りました。