2017/08/25 のログ
刃々斬鈴音 > いきなりの爆発。舞う埃と砂煙。
幾ら肝の据わったゴロツキであっても一瞬動揺する。
それらの中から頭のおかしそうな女が現れればなおの事。

「じゃーん!謎のプリティメイド参っ上!
 やっぱりすz【主、ここからは己が話す。】

やっぱり鈴音はどんな格好でも可愛いよねっ!とか言おうとしたのを金属的な声が遮った。
変装の意味がなくなりそうなのを止めたのは称賛されれるべきであるが持ち主の少女はいささか不満そうだ。

【…貴様らに恨みはないがここで散るがいい。】

先ほどまでの頭のネジが外れてそうな雰囲気から空気が一転。
異邦部活の構成員たちはすぐさま武器を構える。
そして、恐らくここの頭である男が口を開いた。

『お前頭がおかしいんとちゃうんか!?カチコむんにも仁義ってもんがあるやろ!?
 ええわお前ら『絶対に生かして捕まえろ銃は使うな。』あ?』

ボスの言葉の中に自分と同じ声で違う言葉が紛れこむ。
違和感に気づかない構成員たちは刀やナイフを持って鈴音に向かっていく。

これが鈴音の異能の力。声や音を出す異能。声や音を真似する異能。
混戦において強い力を持つ異能の力だ。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」に龍宮 鋼さんが現れました。
龍宮 鋼 >  
(最近おかしなヤツが暴れているらしい。
 今のところ自分の組に被害は出ていないし、他の組を潰して回ってくれるのであればありがたいことではある。
 が、だからと言って放置するわけにも行かず、一応見回りをしていたところ、爆発音が聞こえた。
 シマの外だが、ケンカの臭いがする。
 ダッシュでそちらへ向かってみれば、崩れた壁と複数の男たちと、なぜかメイド。)

――ありゃ頭おかしいか、とんでもなく頭おかしいかのどっちかだな。

(男たちは一応商売敵らしい。
 頭がおかしい女に加勢する理由もないし、とりあえず離れたところの適当な箱に腰を下ろして見物することにする。)

刃々斬鈴音 > 集団で銃を使われれば面倒であるが刃物が相手であるならばまだ易い

【貴様の剣、止まって見えるぞ。】

刀を鈍らせ受け止めて。ナイフの突きも鈍らせていなして。
相手に一撃を入れていく。
太腿や首、血管が太い部位を確実に刺して、斬って前に進む。

『ふざけんなや!お前らそれでもウチの組のもん『後はワシがやるさかい、お前らは下がっていろ。
 手を出したら殺す。』…言ってない!』

再び言葉に割り込みが入り男と少女の間の構成員たちは一瞬動きを止めて…
その一瞬が命取り。

【チェックメイト!というやつだな。】

ザクリと一閃、切り裂けば男は床に倒れ伏す。
…それにしてもこの刀ノリノリである。

【…そこの、貴様なにか用か?】「さっきからずっと見てたけど…すず【己】のファンの人かな?」

箱に座ったその相手へと声を掛けた。

龍宮 鋼 >  
(格好はふざけた女だが、腕の方はかなりのものらしい。
 集団を相手に傷ひとつ負うことなく次々と男たちを無力化していく。
 しかし一撃で行動不能と言うのは気になる。
 持っている刀の能力か何かだろうか。)

そう言うわけでもねェんだがな。
まぁ探してたっつーのは間違いねェよ。

(ボスらしき男もあっさりとねじ伏せた彼女へパチパチとやる気の無い拍手を送る。
 腰を下ろしたまま彼女に目をやり、不敵な笑みを浮かべて。)

オマエだろ、最近こっちの方で暴れてる通り魔っつーの。
その辺のサル山の大将ばっかコソコソ潰して回って、ご苦労さんなこったよ。

刃々斬鈴音 > 「ファンじゃないの?っていうか【己】ずね正体ばれてる!?」

【いくら恰好を変えても武器や戦い方を変えないと無意味だろうな。
 特に初対面の相手に対しては全く意味がない。】

それは彼女ではなくこの刀のせいでもあるのだけど。

「うーん、半分くらい正解かな?
 いますず【己】は色んな組織の依頼を受けてお仕事してるから通り魔じゃないよ!」

有名になってるのであれば意味がある。
でもそれは通り魔としてでなく誰かの意思で依頼をこなすものとしてでなければ…。

「サル山の大将さんの方がやりやすいからね!
 恨みを買ってる人を斬ればお金がもらえるっていい仕事だよね!
 ってちーちゃん!ほらこそこそ出来てたって!」

【いや、それは明らかに…いや主がいいのであれば…。】

龍宮 鋼 >  
オマエがどこのどいつかなんてどうでも良いわ。

(ぶっちゃけ彼女の正体などどうでも良い。
 自身のシマにちょっかいをかけなければ、そのまま色々な組織を潰して回ってくれた方がこちらとしてもありがたい。)

オマエの仕事についても文句ァねェよ。
オマエが好き勝手に暴れてくれりゃ、俺も色々やりやすいしな。

(と言うか先ほどから微妙に彼女の名前に被せて刀が喋っているが、微妙に隠し切れていないので名前が駄々漏れである。
 刀が喋ることについてはどうでも良い。
 ここはそう言うところだ。)

――ただ弱いもの選んでイジメてんのァ関心しねェ。
どうせケンカ売るなら強ェヤツにケンカ売った方が楽しいだろうよ。

(とは言いつつも、別に彼女へ焼きを入れようというわけではない。
 ただ単純に「どうせケンカをするなら楽しいほうが良いだろう」と言うだけだ。)

刃々斬鈴音 > 「酷くない!?」【いや、今の目的には即している。】

誰かがこの組織を襲撃したという事が大切なのだ。
その誰かは鈴音でなくても良い。

「へー流石、鈴音【己】だね。
 お仕事してるだけなの知らない人の役にたっちゃうなんてっ!」

言葉がずれて名前が完全に出てしまった。

「そんなもんかな?鈴音は別にどっちでもいいよ。
 頼まれてお仕事でやってるだけだし、通り魔の時も来た人斬ってただけだし…。
 でも、そんな風に言うって事はアナタは強いの?」

【ああ強い。情報によればの話だが…】「へーちーちゃんが知ってる事は相当の有名人なの?」
【鋼の両翼、リーダー龍宮鋼。かなりのビッグネームだ。】「らしいけどそうなの?」

龍宮 鋼 >  
(あぁ、こいつはアホなんだな。
 心の中で彼女をアホ認定した。
 声には出さないが顔に出ている。)

おー流石流石。
オマエ最高だわ。

(名前を隠す気が無かったり、仕事がかなり雑だったり。
 うまく使うのはほぼ不可能と言っていい暴走っぷりだが、泳がせておいて、その結果を利用するには最高の駒だ。
 きっとウチの参謀ならばそう評価するだろうと考えながら手を叩く。)

そんな大層なもんじゃねーよ。
ケンカが好きなだけのただの不良だよ、フリョー。

刃々斬鈴音 > 「そんなに褒められると照れるな…。」【……主。】

照れて喜んでいる。
割と本気で褒められたと思っているのだろう。

「そっかー。」【…だが、主よ彼女も襲撃する標的の一人だ。】

そう聞いても今までと雰囲気は変わらない。
変わらないどこか抜けた雰囲気のままで刀を突きつける。

「…らしいから鈴音ともケンカしよ?
 アナタは鈴音を褒めてくれたから五体満足で帰らせてあげるよ!」

【不確実な約束はするものではないぞ主、そのような手加減を考えられる相手ではない。】

龍宮 鋼 >  
(とんでもなく頭がおかしい上にとんでもないアホだった。)

――あー、まァそうなるよなァ。
どう考えても手当たり次第っつー感じだったしなァ。

(そう零して立ち上がる。
 面倒くさそうによっこらせ、などと零しながらの動きだが、その目は明らかに先ほどまでとは違っている。)

ありがてェ。
最近どーもケンカ売ってくるヤツが減っちまってよォ。
オマエも五体満足で帰らせてやるよ。

(血のように赤い瞳を彼女へ向ける。
 右半身を前に。
 拳を握った右腕は肘を曲げ、身体の前で振り子のようにゆらゆらと揺らす。)

刃々斬鈴音 > 「えーと、何だっけ?『お前が消えて都合の良い者から依頼だ!』ってやつだよ!」

間合いはまだ遠い。
だが、少しずつ空気感が変わる。

「そっちこそお気遣いっありがとねっ!」

鈴音の足元で起こる魔力の爆発、それにより一気に距離を詰める!

相手の戦い方は見るからに徒手空拳、ならばその叩く手段を潰す!
わざわざ前に出してくれている腕を爆発の勢いのまま刀で突き刺そうとするだろう。

龍宮 鋼 >  
(見た目はただの刀。
 しかし男たちを「一撃」で「動かなくさせた」と言うことが気になる。
 ならば不用意に触れるのは危険だ。
 傷を付けられるのは勿論、叩き落とすと言うこともあまりしたくない。
 ならば、)

――遅ェ!

(突き出される刀を、身体をずらして避けつつ、左足で踏み込む。
 あちらから距離を詰めてくるのならば、自身も踏み込めばリーチの差などすぐに潰せる。
 刀の上に被せるように左拳を彼女の顔面に走らせつつ、ズドンと地面を踏み込む。
 何もしなければ、地面の質量をたっぷり乗せた拳が彼女の顔面に突き刺さるだろう。)

刃々斬鈴音 > 当たり前のように対応された。
始めの一手がマンネリ化しすぎているかもしれない。

「早っ!鈴音がこの街であった中で三番目に早いよっ!」

掛けたサングラスに魔力を籠めればそれは即席の爆弾、或いはブースター。
その爆発の勢いに身体を任せ後ろに倒れこむように拳を避ける!
自分が纏う魔力の影響でその爆発では鈴音が傷つくことは無い。

そこから刀を振りぬけばそこから滴った赤黒い雫が相手の顔へと向かうだろう。

龍宮 鋼 >  
(左拳の一撃を避けられた。
 その爆発は彼女だけではなくこちらの拳も巻き込み、後方へと弾かれる。
 踏み込んだ脚へ更に力を篭め、弾かれた勢いも利用して、雫を避けつつこちらも後方へ倒れこむ。
 そのままバック転の要領で着地する。)

――ッチ、そりゃァどうも。

(左拳から血が流れる。
 潰れるという程ではないが、彼女がそう言う手段を持っているということが厄介だ。
 自爆しているようには見えないし、殴ればそこを爆破される可能性がある。
 構えを変える。
 両足を広げて腰を落とす、中国拳法のような構え。)

――来いよ。

(そのまま前に出した左手を動かし、挑発。)

刃々斬鈴音 > 空いた左手が地面に付けば発条仕掛けのように跳ぶ。
魔力による増強、刀の力による増強、それは既に人の身体能力ではない。

「うん!分かった今から行くね!」

左手に持ったのはガラス玉。
魔力を込めたそれを相手に向かって投げつける!
恐らく込められた魔力の量から衝撃を与えれば起こるのは先ほどよりも大きな爆発だ!

そして…

「来たよ!」

ガラス玉が相手に着くが早いかすぐに刀の間合いまで詰めて…。
ガラス玉に対応するだろう相手に追い打ちをかけるみたいにそのまま横に刀を振るう。

龍宮 鋼 >  
(小さく舌打ち。
 魔力を篭めれば即座に発動出来るタイプだったか。
 これは、ただではすまない。)

――っらァ!

(だから、ガラス玉は無視した。
 彼女がこちらに走るのとほぼ同時に、こちらも前へ駆ける。
 背中に受けた魔力の爆風を、無理やり速度に乗せて、先ほどよりも早く間合いを詰めた。
 振るわれる刀を持つ手の手首を狙って片手を振るい、もう片方の手は彼女の腹へと突き出す。
 化勁で逸らした爆発の威力をそのまま拳に乗せ、更に透勁で彼女の体内へ衝撃をそのまま打ち込まんと、拳を放つ。)

刃々斬鈴音 > ガラス玉が相手に着くが早いかすぐに刀の間合いまで詰めて…。
ガラス玉に対応するだろう相手に追い打ちをかけるみたいにそのまま横に刀を振るう。

【ほう、こちらの攻撃を利用したか。】

鈴音がやって見せたのと同じ方法。
その差は使用者へのダメージの有無。

【血腐レ─キュウケツ。】

刀が声が響けば身を先に飛ばした血の雫に反応して刀が吸われるように動きはその持ち主は身を捩る。
だが、それでも避けられるのは手首に向けられたものだけ。完全な回避には少し足りない。

「あっううッ!」

衝撃が叩きこまれる瞬間に衣服へと魔力を込めて爆発を起こす。
幾らかの衝撃は相殺できたがそれだけだ、明らかにダメージを受けている。
嫌な汗は、流れてるしまともに声は出ない、それでも鈴音は立っていた。

立って左手で拳を振るう。その手に握りこまれていたのはガラス玉。

「ッあああ!」

声にならない叫びをあげながら魔力を溜め込だそれを握りこんだまま全力で振るう。
明らかに普段よりも精度は低い、それでもこの距離ならば!

龍宮 鋼 >  
(ダメージは与えた。
 が、明らかにこちらの方が傷が深い。
 背中への爆風は魔力によるもの。
 化勁で流したとは言え全て無効化出来るわけでもない。
 そもそも魔力を化勁で流せばその経路――背中から右拳までがズタズタになってしまっている。
 更に透勁でダメージを与えたとは言え、その右拳にも爆風を食らっている。
 勿論左拳にも先ほどのダメージが残っている。
 上半身はほぼ満遍なくズタボロだ。)

ッぐ、お、あああ!!

(それでも倒れない。
 それどころか、更に踏み込み。
 チラリと白いものの見えている右拳を硬く握り閉めて。
 自身の命を奪いかねないガラス玉など見もせず、極大の質量を乗せた右拳を、彼女の顔面へと叩き込むべく、放つ。)

刃々斬鈴音 > 「入った!これでくたばって!」

ガラス玉の握りこんだ拳が相手の腹部へと入った。
速度はなくとも質量はなくとも圧縮された魔力がその奔流が一気に解放される。

だが、それと同時にまるで地面が叩きつけられたような質量が、一撃が鈴音の顔面を襲う。
魔力の衝撃による勢いの相殺、強化された彼女の身体それらが合わさって尚その威力はすさまじい

【血腐レ─キュウケツ・フケツ】

刀が形を変えて間に入ろうとも、使用者の感覚を麻痺させて痛みを遮ろうとも関係ない。
余りに…余りに簡単にまるで紙きれのように吹き飛んで建物の壁に叩きつけられる。

(うわ、こんなところででやられちゃったか…あの人との約束守れなかったな…。)

一瞬そんな事を考えて鈴音は目を閉じた。

…息はしているようだったどうやら規格外に頑丈らしい。

龍宮 鋼 >  
(今度こそ、拳が顔面を捉える。
 同時に、腹部で魔力が爆発した。
 彼女と同じような速度で反対側へと吹き飛び、同じように壁へ叩き付けられた。
 背中から壁にめり込み、やや遅れて壁が崩れていく。)

――っ、ァ、……。

(半ば生き埋めになりながらも、尚もがく。
 爆発が直撃する瞬間に甲殻で腹部を守ったために腹の中身がこぼれると言うことは無かったが、尋常ではない激痛に襲われている。
 それでもまだケンカは終わっていないというようにモゾモゾと動いているのだが、流石に立ち上がることは難しいらしい。)

……、ま――が、はッ……!

(血を吐きながら、ボロボロの身体を動かし、瓦礫から這い出てきて。
 何か言おうとして、また血を吐いた。
 満足に喋れないので変わりに左手の親指を立てた拳を彼女に向ける。
 満足そうな顔のまま、半分這いずるようにその場を後にした。)

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から龍宮 鋼さんが去りました。
刃々斬鈴音 > 【…しばらく喧嘩は御免だな。】

相手の言葉に刀がそう返す。

【血腐レ─ユケツ】

刀がそう声を出せばじわじわと怪我が治っていく。
このままに二日、三日経てば戦える程度までは回復するだろう。

【負けたが意義のある戦いだった。】

龍宮鋼に大きなダメージを負わせた。
それは小さくない、彼女が動けなければ様々な組織は動きやすくなるだろう
彼女に大きな怪我を負わせたともなれば鈴音の評価は高まるだろう。

あくまで目的は組織の幹部を襲う事。
殺す必要はないのだから依頼も達成したと言えるだろう。

さて、今回の報酬はいくらぐらいだろう?

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から刃々斬鈴音さんが去りました。