2018/01/25 のログ
ご案内:「研究区廃棄区画、ビル群」に花ヶ江 紗枝さんが現れました。
花ヶ江 紗枝 > 日もだいぶ落ちてきた夕刻過ぎ、研究区廃棄区画のビル群の一角で
実験室用の隔離扉が一つ、轟音と共に吹き飛んだ。
吹き飛ばした本人は振り切った姿勢から足をゆっくりと降ろし、
巻き上がった砂と埃に少し咳き込みながら眉を顰める。

「ふぅ、やっぱりこの辺りは埃っぽいわね。
 ……早く帰ってシャワーを浴びたい」

長いこと手が入っていなかったのだろう。
床には数㎜ほど埃が積もっており、奥の隔壁へと続いている。
此処は隔壁間通路であり、密封空間だった為かあまり空気が良くない。
埃が収まるのを待ちゆっくりと扉の中へと歩を進めていく。
ジジ…という音共にいくつかの常夜灯が灯るところを見ると
施設としては生きているようだ。
…もっとも、それを知っているからこそ此処に来たのだけれど。

「風通し悪すぎるのよね此処。」

今日は風紀委員としてのお仕事。
最近はこうやって単独行動する事にも違和感を感じなくなってきた。

花ヶ江 紗枝 > 程なく通路の奥の隔壁へとたどり着く。
コンソールは拳銃らしきもので撃ち抜かれたのだろう。
滅茶苦茶に壊れており、電脳系異能者でもなければ
アクセスすらできないような状況。
それを見て再度小さくため息をつくと

「……はっ」

無造作に扉に回し蹴りを放つ。
それ重量数トンはありそうな扉は轟音と共にあっけなくはじけ飛び、
鈍い地響きと共に吹き飛んだ先の地面に斜めに突き刺さった。

「情報通り此処は倉庫……みたいね。」

内部を見渡して一人呟く。
無機質な灯を投げかける照明に照らされた
かなり広い空間に運搬用のコンテナがいくつも並べられており
それぞれに識別用のラベルシールが丁寧に張られている。