2018/07/16 のログ
ご案内:「違反組織跡地」に江風 白さんが現れました。
江風 白 > 「少し来るの遅かったかな...。」

懐中電灯を片手に雑居ビル内を探索する。
協力してる組織をつてになんとかここまでたどり着いたが、最早人っ子一人いない。
情報が入り次第素早く拠点を放棄するところはやはり変わっていない。その情報は一体どこから得ているのか。
あの人達の頭の中を考えるだけ無駄だと思いながらも2階へ続く階段を上る。

「でも懐かしいなぁ...。違う拠点でもやることは変わってない、君達は何番なのかな?」

廃棄された檻を撫でながら穏やかな表情でそう呟く。
檻に書かれたエンブレム、自分の体に彫られたものと同じそれ。
ここは人創研の拠点の一つだった場所。
つまりは、自分の実家なのだから。

江風 白 > 2階へ着くと、そこは実験室というよりもオフィスだった。
古びてはいるが机に置かれたままのペンやマグカップは新しく、つい最近までここに人がいたことがわかる。

「あはは...先生達、相当焦ってたのかな?私物が置きっぱなしじゃないですか。」

置かれてあったペンを摘まみ上げ、そのままカッターシャツの胸ポケットに差す。
物取りのようであまりいい気分はしないが、これは先生達のもの。
いつかその時が来た時にお返ししようと。

「ほかに何かそれらしいものはないかなぁ。」

江風 白 > しばらく何かないかと探してはみるがなかなかいいものは見つからない。
やはりあるのは筆記用具やら新聞の切れ端。情報になりそうなものは何一つなかった。

「なんやかんやで肝心なところはしっかりしてるんだよなぁ。」

これ以上情報は得られないと判断し、来た道を戻り、帰路につく。
またこれで振り出しにもどってしまったととぼとぼとその足取りは重い。

ご案内:「違反組織跡地」から江風 白さんが去りました。