2015/07/10 のログ
ご案内:「路地裏」にカゲさんが現れました。
カゲ > (影、陰、蔭、あるいは、靄、霧。)

(一般生徒が立ち入る理由の無い路地裏に発生したものがあった。
 暗い影のようなもの。
 高さ2m、幅にして直径40cmの円柱状の物体。ものといえるかも怪しい現象があった。
 現象は存在さえあやふやだった。風が吹いたら消されてしまうだろう。誰かが石を投げただけで四散してしまうだろう。常世学園という限りなくあの世に近いとも言われる空間だからこそ発生したのか。
 人格などない。名前も無い。意思自体、存在しない。
 あり続けよという単純極まりないプログラムによって浮かんでいるのだ)

カゲ > (科学、ではない。再現性がない。
 異能、でもない。誰かに宿った力ではない。
 魔術、としては目的が余りに無さ過ぎて意味が無い。
 なにかそういうものとして浮かんでいるだけだった。
 ネズミが不思議そうにカゲを見つめていた。カゲは動かない。ネズミは鼻をくんくん嗅いだだけでいなくなった)

カゲ > (カゲが動く。
 動くたびにカゲの濃度が不規則に乱れノイズが散る。動くだけで既に存在の結線が緩み、ショートし、燃え尽きる寸前であった。
 カゲは恐ろしく弱かった。
 風が路地裏を舐める。
 カゲの輪郭がぶれて揺るぐ)

カゲ > (風に吹き消されてしまう。
 輪郭が飛ばされて空間に溶けていく。
 風がやむ。占有する空間を大きく削ったカゲがあった。)

カゲ > (風が吹いている。
 風はカゲにダメージを与えていくだろう。

 【偶数でダメージ 奇数で無事
  失敗3回で消滅】
[1d6+0→3+(+0)=3]
カゲ > 【6回振り 判定】

(風に耐える。
 風は、まだ吹いていた)
[1d6+0→1+(+0)=1]
カゲ > [1d6+0→2+(+0)=2]
カゲ > [1d6+0→5+(+0)=5]
カゲ > [1d6+0→6+(+0)=6]
カゲ > [1d6+0→3+(+0)=3]
カゲ > (カゲは世界から消滅することを免れた。
 風は不思議なことにやみ、存在を消し飛ばさなかったのである。
 カゲはひたすらにあり続けていた。
 路地裏には誰も来ない。誰もこなくても、動くということだけは入手したのだ。カゲが動く。動くだけだ。身じろぎということはできない。A点からB点に移動することだけが存在意義だった)

カゲ > (カゲは路地裏から外へ。
 動くことだけを存在意義として)

ご案内:「路地裏」からカゲさんが去りました。
ご案内:「路地裏」に東郷月新さんが現れました。
東郷月新 > 路地裏に面したビル。
その3Fの窓が割れて、男が降ってきた。

男は大きく胸を貫かれている。
即死だった。

東郷月新 > 男の名はチャンドラー・ヴァイス。
違法な地下カジノを運営し、自身も強力な重力操作の異能を持つ、落第街でもそれなりに顔の知れたゴロツキであった。

暫くして、窓からふわりと東郷が降り立つ。
これで10人目。
東郷はふぅと溜息をつくと、刀を拭い鞘におさめた。

東郷月新 > 「ふむ……」

公安のリストに沿っての暗殺も、小物はほとんど居なくなった。
あとは名の知れた大物か。
逆にまったく名前の知らない連中ばかりである。
これを討伐する方法を探さねばなるまい

ご案内:「路地裏」に鬼道椿さんが現れました。
ご案内:「路地裏」にアンヘルさんが現れました。
アンヘル >  じゃらじゃらじゃら。
路地裏に耳障りなチェーンの音が響く。
 ガン、ガン、ガン。
重い金属を叩きつけるような音が響く。
「あーーー。あああー。あぁあー?」
 まるで痴呆のような、まるで獣のような。
言葉にならない言葉とともに、
「ブェックショオイ!」
 高らかにくしゃみの音が路地裏に響き渡る。
「あぁ?! おいおい、なんだぁこの臭いはよぉ!
鼻が曲がっちまうじゃねえかよオイ! あぁ!? ファブ○ーズじゃ落とせねえぞ分かってんのか生活委員ィィイイン!」
 明らかに無実の生活委員に怒りを叩きつけるような声。
 そんな音の数々が、路地裏の奥からがなりたてた。
 

鬼道椿 > すぅ、と息を吸い周囲を見渡す

「見つけた」

白髪の男を視界に捉え頬を綻ばせる
異能の使い方の幅が広がった、集中すればまさかこんな使い方ができるなんて

もう一度すぅ、と息を吸って空気に交じる情報を『舌』で吟味した

「いや、委員会はこんなところまで出ないだろう」

学外だし

東郷月新 > 随分と耳障りな声がする。
まぁ、ここは落第街で、しかも裏路地。
そんな声が聞こえてくるのも当然だろうが。

死体を無視し、踵を返す。
さて、今日は何か土産を買って帰ろうか。

「先日は簪、先々日はせんべい。さて、今日は何にしますかなぁ……」

のんきに呟いた。

アンヘル > 「あぁ?」
 路地の奥から姿を表したのは、短髪の男。
改造制服に大量のチェーンをぶらさげて。
 最も目につくのはそのブーツ。機械製のそれは、あまりにも大ぶりすぎる。
「生活委員ってのはよォ! みんなのニコニコ笑顔を守る正義の委員会だろうがァ! すぐやる課もさぼってんじゃねえ!」
 まるで話の通じないような荒っぽい叫びとともにビルの壁を蹴り壊す。
 唸り声を上げ、短髪をいらだつようにかきむしり、
 そこでようやく目の前の男に気づいた。
「ああァ!? あぁ~……ああー。オイオイオイ!
600年だか6000年だかの補習から帰ってきてたのかよオイ!」
 情報が古過ぎる男だった。
そういえばロストサインの残党が暴れてるとか暴れてないとか聞いていたが。
その中の名前まではいちいち覚えていなかった。
「かァ! おい、おいおい、ずいぶん懐かしいツラだなおい! 白髪増えたんじゃ無えかぁ!?」

東郷月新 > 「600年ではなく300年ですなぁ。
まぁ、300年など待ちきれないので自主休講いたしまして」

東郷は嬉しそうに呟く。
うん、そうだ、こういうブッ飛んだのが居てこその落第街だ。
今のお上品に裏社会を気取っている連中よりかは、余程好感が持てる。
いつ裏路地を歩いている者同士が殺し合いをしてもおかしくない。そんな殺伐とした場所こそが落第街であるべきだ。

ちなみに東郷は男にまったく見覚えが無かった。

鬼道椿 > 「ここは学生街じゃないからな、まぁ仕方ないだろ」

蹴りが飛ばされた破片を軽くかわし
そのまま東郷の隣へ歩いていく
3歩後ろに立ち男の白い髪を見る

昔は黒髪だったのだろうか…

アンヘル > 「そりゃあ待ってられねえよなあ! あァ!? えーっと……あぁー……なんだっけ。デューク?」
 まあこの男も。東郷に関してはほとんどちらっと見かけたことがある程度だった。
気に入らない相手は大抵殴り飛ばしてきたアンヘルだが、
ロストサインの活動それ自体にはノータッチ。
 用心棒としてやりあったこともあるが、積極的に殴りに行ったことはない。
 そのため、白髪増えたな、の言葉もほとんどテキトーぶっこいてるだけであり。
「あー、じゃあ出所祝いってことで」
 雑に、一本100円のコーヒー缶をアンダースローで投げた。
 後ろに付き従ってる女は……なんだありゃ。
まあ少なくともアンヘルは見たことがなかった。
噂程度にその存在を知っていたかもしれないが、
その噂と彼女を結びつけるまでの興味がない、と言ったほうが正しい。
「あ゛っ」
 そこで、ようやく。落下し潰れた死体に気がついて。
「あぁあああー! おいおいおい、今日の依頼主じゃねえかよ!
あぁあああ! 食いっぱぐれかァ!? ふっざけろ!」
 ガン、ガン、とブーツがやかましく地面を蹴る。
男なりのストレス発散方法なのか、その勢いは非常に強い。

東郷月新 > 「いいですなぁ、偽名が必要になったらデューク・東郷とでも名乗りましょうか」

かかと笑いながらコーヒーを受け取る。
ちなみに東郷は生来白髪であり髪が黒かった事はない。
特に毒も警戒せず、コーヒーの缶を開け、飲む。
うん、やっぱりお茶の方がいい。

「――おや。それはお気の毒ですなぁ」

東郷とやりあわなかっただけ運がいいのか、それとも東郷が運がいいのか。
いずれにしろ、物言わぬ死者にすら分からぬ事だ。

「おや、よくここが分かりましたなぁ」

椿に声をかける。
たまたまか、それとも東郷を探しに来たのかは分からないが。

鬼道椿 > 「鬼道だ、見ての通りか弱い女だ」

そう言ってにやりと笑いアンヘルの視線に答える
背には異様な雰囲気を帯びた刀を背負い、所々包帯を巻いている
二人はロストサインのつながりか…と、見比べる
どちらかと言うとあの虞淵系の戦い方をするのだろうか
能見の記憶からは拾いきれなかったな

「お前の『味』はよく覚えているからな、すぐに見つけれるよ」

そう言ってちろりと唇から赤い舌を覗かせた

アンヘル > 「あー、それだァ! それそれ! あー、なんで忘れてたァ!?
あーだめだ。ディーエイチエーが足りねえな。
魚か。魚ァ食わねえとなあ……」
 言いながら頭をガリガリ掻くと、次に飛んでくる名前。鬼道。
「あー! あれかァ。ここらでイワしてる美少女剣士ィ! 鬼道なあ。椿、椿。
昔っから人の名前を覚えるのが苦手でよォ!」
 チェーンを壁にこすりつけるようにして、
トウゴウ、キドウ、と汚い字で削り書く。
 あァ、大損だ、大損だ。とブーツの音が依然路地裏に響き渡る。
「だがよォ、あァ!? か弱い女だァ!?
か弱い女がよお、こんなところにのこのこのこのこ来てからによォ!
アホじゃねえか、それともなにかァ!? そこのデュークのスケかなんかかおい!
見せつけてくれてんなぁ!」
 また間違えていた。勢い良く、アスファルトを踏み砕く。

東郷月新 > 「まぁ、小生の女である事は否定しませんが」

ちゃんと自分のものという印もつけたし、結構抱いている。
というか最近は抱かれに来る回数が多い。
学業は大丈夫なのか、少し心配になる。

「ま、今日の分は斬りましたので――何か食べにでも行きますか?」

椿に声をかける。
食事に行ってもいいし、興が乗らないならホテルに帰ってもいい。
身を隠すのに良い拠点があるので助かる。
――管理人から、壁が薄いから声を抑えろと文句は言われたが。

鬼道椿 > 「イワしてるとはなんだ、イワしてるとは…噂になっているのか?」

確かに、妖魔退治のついでに襲われた人を助けたりもしているし
馴染みの店やよく見かける人達にも声はかけているが…

「こんなところに出入りしていると内申点に響かなければいいが」
「…スケ、って!違う!それは!私はこの男の首を…」
「ッ・・・!新月まで何を言い出す!そこは否定しろ!」

あまりにも赤裸々に言い放った東郷に顔を赤くする
そう言いきってくれるのは嬉しいが大っぴらに言われると恥ずかしい
確かに何度も抱かれているしこの男が時折見せる穏やかな顔つきにもひどく魅かれる
だからこそ首を刎ね胸に抱きたいのだ
抱かれるのはそれまで我慢するために…
我慢できない、だが…

「う、うなぎ…がいい…、大通りにいい店がある」

むぅ、と赤くなったまま目を逸らしそう言う
思い返せば最近はこの男とは体しか交えてなかった

アンヘル > 「完全にスケじゃねえか、アァ!?」
 目を奪うような強烈な回し蹴り。それをもう一度壁にたたきつけて。
「テメェはなにかァ!? ツンデレかァ!? か弱いとか言ってる女がよォ、ぐだぐだ言い訳してんじゃねえ!」
 ガン、ガン、ガン。
激情を壁とアスファルトにとにかく叩きつける。
 いらだちは二人に向けられていることはないようだが、とにかく苛立っている。
「デェートの約束まで取り付けてんじゃねえぞボケが!
恋する乙女か殺し愛かリア充爆発かァ!? そういうのがブームなのかっつってんだよォ!
風紀委員さんも不純異性交遊でぶちギレ寸前だっつーんだ!
少しぁ地球温暖化に気ぃ払ったらどうだえぇおい!? 薬缶かぁ!?」

東郷月新 > いちいち語彙が面白いなぁと感心する。
頭悪いように見えて、実は頭が良いんじゃないだろうか。
まぁ、クスリでブッ飛ぶような人間にはそういうのも多いが。

「あ、地球温暖化はデマですよ。
実際には火炎系能力者による火のマナの使いすぎで地球は寒冷化が進んでいるそうですなぁ」

適当に雑誌の受け売りの言葉を並べておく。
本当かどうかは知らない。

「うなぎ、うなぎですか。
よろしいですなぁ。うなぎにしましょう」

夏で蒸し暑いし、精力はつけたいところだ。
東郷、人を斬る方に欲望が偏っているので、夜に関しては淡白な方なのだ。うなぎでもつけて勢力をつけないと。

鬼道椿 > 「か弱いから言い訳するのだ!」
「い、いやぁ…デェートでは…ただご飯を食べに行くだけだし」
「その後はまぁ流れだし…なぁ」

「私は地下帝国に住む旧世代の神々が熱を放出し復活の日を虎視眈々と狙っていると聞いた」
「人類の滅亡はそう遠くないそうだよ」
このままではまずいと思い、話を逸らす
天と更新する男が確かそんな事を言っていた気がする

「良いものを食べて傷を早く直さないといけないしな。」
「海開きもしたし何時までもこんな無様な格好をしている訳にも行けないからな」