2015/07/16 のログ
ご案内:「路地裏」にワン・W・Dさんが現れました。
■ワン・W・D > 夜の路地裏にこの季節では暑そうなスーツにロングコートを羽織った男が一人。
手には小さな自動拳銃を握っていた。
その銃はかつて存在した洋画で秘密工作員が愛用した小型拳銃であり、.25口径というものである。男が普段愛用している拳銃とは違い威力の低いそれだが、隠し球としては優秀な小型なものといえる。
そして、転がる屍一つ。
「やれやれ……喧嘩を売ってきたのはそちらさんだっていうのに虚弾《ホローポイント》一発っていうのはどう言う冗談だ」
転がる肉袋に愚痴を垂れる。
「まさか、異能力で生命活動を補っていたとかそういうところか?」
左手で煙草を取り出し、口に加え、煙草の箱を仕舞うとジッポを取り出して火をつける。
「なるほど。確かに直撃させるのはちょっと躊躇うな。やれやれ」
奥の手になりそうだ、とボヤく。
ご案内:「路地裏」にライガさんが現れました。
■ワン・W・D > 「だが、一瞬的なものと聞いていたのだがな……」
当たりどころでも悪かったか?などと考えつつ、倒れた屍を適当な隅へと風で吹き飛ばす。
「まあ、これは隠し球として持っておくか」
ため息と共に煙を吐き捨てる。
■ライガ > 不満げに落第街を歩く、大柄の青年。
財団にワンマン・レギオンの報告に行ったのだが、逆にもっと仕事しろと叱咤された。
劇場跡での対応、手の内をなるべく引き出して情報を得ろ、ということらしい。
(そんなこといったってさ、個人の能力には限界があるんだ、相性もある。
人材浪費してるのは財団だって同じだろ?)
顔をしかめ、やる気のない目で路地裏に目を向けると、
夏の夜には似合わない、スーツにロングコートの男を発見する。
とはいえ、ライガも他人のことはとやかく言える服装でもないのだが。
「あっちゃー、この忙しいのにまた案件増えるのか……」
頭を抱えた。
ご案内:「路地裏」にミウさんが現れました。
■ワン・W・D > 男の声を風で拾い聞き取り、把握する。
「青年、ネガティブに構えれば悩みというのは増えるものだ」
何事もなかったかのように男は人懐っこそうな笑みを浮かべてそちらを向く。
夜だというのにサングラスをかけた東洋系の容姿の男が気楽そうにそちらへと声をかけた。
「年配者としてはひとつくらいアドバイスという訳だ」
隠すわけでもなく手のひらほどの小型自動拳銃を胸元にしまう。
■ミウ > ロングコートの男より少し離れた場所に転移してきたミウは見てしまった。
それはまさしく、殺人現場と呼ぶに相応しい光景だった。
そして、殺した犯人はいかにも裏の住民と思わせる風貌。
「……やっちゃったわね」
そんな現場を見ても、ミウは冷静だった。
■ワン・W・D > 「おっと、お嬢さん(フロイライン)もいらっしゃったか」
周囲の音を、空気の揺れを、この男は逃さない。
「全く、賑やかなことだ……」
左手で煙草を一度口から離して軽く頭を左右に振った。
小さくボヤくのは、感が鈍ったか、と言う言葉だった。
■ミウ > 「人を殺害するなんて、一体何があったのよ?
殺さなければいけないぐらい、揉めたの?」
きょとんと首を傾げる。
「この事件の目撃者は二人……ね。
ちなみに、わたしは風紀委員でも公安委員でもないわ」
つまり通報とかしなければ、この事件も闇に消えるという事だが……。
はたして、もう一人の目撃者は……。
■ライガ > 「路地裏じゃあ見慣れた風景だと思うけどね。
ま、とりあえず身分確認だけでもするか」
突然、翼の生えた少女が現れた。
気配はしていなかったはずなのに。転移か?
無意識に体が警戒態勢をとるが、まずは仕事だ。
「そりゃあネガティブにもなるさ、次から次へと事件が起きちゃあ。
で、よければそのアドバイスとやらを伺いたいね。
ドン
……四陣一王会の首領さんよ?」
歩み寄ってコートの男の近くを通り過ぎ、亡骸を確認しようとする。
黄金色の眼がきらりと光った。
■ワン・W・D > 「何、正当防衛だ。
相手は丸腰見えるが肉体強化系の能力者だったようだ」
であれば、その拳はコンクリートの壁さえも打ち砕く可能性さえある。
それが人の身であれば、どうなるのかは言うまでもない。
動かぬ肉となった男は二級学生であり、本名等は不明であるが少し飢餓でヤツレた少年であると見れば分かるだろう。
「警告もしたしな、襲うならば試し撃ちをさせてもらう――と、な」
大きく煙草の煙を肺に入れてから吐き出し、
吸い殻を指で弾き空中へと躍らせる。ポケットから取り出した携帯灰皿へと吸い殻は導かれるようにして大きく弧を描いて吸い込まれる。
「若い青年ははじめて見る顔だが、弱小組織の事を知ってくれているのは嬉しいじゃないか」
と機嫌よく反応する。
■ミウ > 状況から察するに、もう一人の目撃者は公安委員のようだ。
裏路地の見まわりでもしていたのだろう。
状況が状況だ。
突然転移してきたことで、公安委員の人からも警戒態勢をとられてしまっても仕方がない。
「これが慣れた風景なんて、ここは本当に危ない場所なのね」
「なるほど……ね、正当防衛」
嘘か誠か、自分の身が危険だったのだろうか。
正当防衛と言い張るなら、確かに堂々としているのも納得がいく。
「そんな危険な能力者から襲われるなんて、やはりこの場所は危険なのね……」
そういう意味でも、見慣れた風景という事だろう。
■ライガ > 深くため息を吐く。
「正当防衛、ね。
それがホントなら、こいつには、『喧嘩吹っ掛けるなら相手よく見ろ』っていいたくなるね。
他にお仲間も見当たらない、単独行動ってーのが気にはなるけど、異能で自分に酔ってたのかもしれないし」
マフィアボスの首を手土産に正規学生へ復帰したかったのだろうか。
あるいは単なる金目当てか。どちらにせよ死人に口はない。
「いやいや、四陣一王会っていったら、この辺でロストサインやら多組織やらとやりあってたって、ちょっと調べれば情報は出てくるよ。
今のホットな組織はフェニーチェらしいから、みんなそっちに興味が移っちゃってるけど」
公安委員の証である腕章や手帳は見せていない。
加えて新顔のため、発言や状況から推測する、もしくは公安委員の情報を意図的に調べるしか、この青年を知り得るすべはないだろう。
「ああ、そうさ。
危ない場所だから、早めに立ち去ることをおススメするよ。
面倒事に巻き込まれたくなかったら、ね」
翼の生えた少女に忠告する。
もちろん、態勢を解いたわけではないが。
■ワン・W・D > 「相手をよく見ろか……確かにそうだな」
皮肉の効いたいい言葉だ、とは続けず。
「単独で動いても何も起こり得ないと信頼されてると、そう思っておくのが気楽でいいじゃないか」
やれやれと青年とお嬢さんを見る。
「フェニーチェか、名前には覚えがあるが『団長』が亡くなって終わったと思っていたがね」
ワンの中では終わったと思っていた違反部活だったが……どうやら『狂って』いるようだと認識を改める。
「それはそうとお嬢さんの方は、以前風紀と対立していたという話を聞いた覚えがあるんだが
……人違いかな?
そうなら、こんな危ない場所にいるのはよくないな。そこの青年に送って貰うべきだな」
含みのある口調で少し楽しそうにそう言う。
■ミウ > 言動や状況から察しているだけで、この青年が公安委員と決まったわけではない。
そもそも、この状況で公安委員の証を見せないって事は、実は公安委員じゃない?
「面倒事は慣れているのよね。
落第街も気紛れで訪れる事はあるぐらいね。
わたしなら、自分の身は自分で守れるわ。
でも、忠告は感謝するわね」
そう言って優雅に微笑んでみせる。
青年の警戒態勢はそのままだが、こちらはもはや無警戒にしか見えない。
「風紀と対立……ね。
わたしの方は、あまり相手にしていなかったわ。
別にわたしがどこにいようが、それはわたしの勝手ではないかしら?」
「フェニーチェ?
一体、どんな集団なのかしら?」
きょとんと首を傾げて、二人に質問してみる。
■ライガ > 「こっちはぜんぜん気楽じゃないんだけどね。
もしチンピラなら、自衛と威圧のために、群れるのが普通じゃないかな?
万一の撤退も容易だし、一人に比べれば効率がいいと思うけど。
何より肉体強化なら、戦力としてわかりやすくて信頼もされるだろ。
あと、彼女ならこの場に来て慣れてるっていうんだ、実際死体見ても動じない。
きっと一人でも帰れるだろうさ」
男の言葉に肩をすくめる。
どうやらこの場をを動くつもりはないらしい。
「……風紀委員会が、少し前に掲示出したのは知ってるだろ。
『一般生徒が落第街に出入りしてるようだけど、大変危険だから行くな』
あれ、無視してるのかい?
どれだけ自信があるのか知らないけど、半端な力じゃ、どうにもならないよ」
その言葉は半分くらい自嘲であるが、
その感情を押し殺して、あくまで重ねて忠告をする。
(風紀と対立、ねえ。
自分がどこに居ようと勝手、っていうのは気になるし、
後で情報確認してみるか……場合によっちゃ秩序を脅かす可能性として追跡対象だな。
やれやれ、ホントは管轄外なんだけど)
■ミウ > 「無視している……と言えば、無視しているという事になるのかしらね。
別に、あんなものに縛られる必要もないわ。
なぜなら、わたしは神だもの」
傲慢故に、自信に満ち溢れている部分が合った。
人間の忠告など、時には聞く耳もたず。
■ワン・W・D > 「ははは、確かにそうだなお嬢さん。
いやはや、すまなかった。一月ほど前に住宅街でドラゴンを呼び出すような相手に危険な場所などそう多くはないか。
フェニーチェに関しては聞くよりも一度見れば大体分かるってもんだ。それに今のフェニーチェの事は俺も知らん」
俺が直接見て確認した訳ではないが、と笑みを溢しながら言う。
「青年も大変だなぁ……
ま、個人的に青年であろうと俺としちゃあどうでもいいんだが」
手を口へと動かしかけて先程吸い終えたのを思い出す。
「俺としては『確かめたい事』は終わってる訳で、な」
まだ居たほうがいいか?それとも帰っていいかと、聞く。
男としては既にやるべきことは終えているのだからその後の『今』は暇つぶしでしかない。
■ミウ > 「そういう事ね。
ちなみにあの件なら、既にわたしは上層部に出頭しているから解決済みよ」
敵対の意志がない事を証明したり、罰則としてしばらく監獄に入れられて補修を受けたりで、少々大変な目にあったが。
「百閒は一見に如かずかしら?
一体、どんな事をしているの?」
きょとんと首を傾げる。
■ワン・W・D > 「なるほどな、俺のところに来てる報告じゃその後の事は把握してなかったからな。
そういうことであれば、納得というところだ」
実際の被害はないし、公務執行妨害だとか場所が場所だけにヤバかったり、発言が学園全体にアレだったのもお急をすえられたということか。
細かい事情は情報のない自分では確認のしようがない、かと少女から少し興味をなくす。
■ライガ > 「あ、そっちは解決済みか。
失礼した、それじゃ警戒する必要もないな。
…でも、例え神様だって、リスキーな行動は慎むべきだよ。治安組織に協力してくれるってならともかくね」
少女の言葉を聞くと、警戒態勢を解き、同時にコートの男に注意を向ける。
「いやあ、さすがに世間話をしに来たんじゃないんでね。
四陣一王会──組織自体は敗走したって話だが……頭が生きてる以上、無視できるものじゃないだろ」
手探りでポケットを探し、スマホの電源を入れ、電霊の待機画面を呼び出す。
■ワン・W・D > 「とは言え、俺としては若いもん相手にどうこうする気はないんだがな」
肩を上下に揺らす。
「お嬢さん、俺は一本の煙草に幸せを感じる善良なおっさんなんだがどこで間違えたと思う?」
とぼけたように少女にそう尋ねる。
やれやれ困ったものだ、と言わんばかりにお手上げだと両手の手のひらを裏返してみせる。
「流石にお仲間を呼ばれれば逃げ帰るのも難しそうだしなぁ、青年。
報告は俺が帰ってからでも遅くはないだろう」
懐から煙草を取り出すと口に加えながらそう言う。
■ミウ > どうやら青年は、警戒を解いてくれたようだ。
「そうね……。
あまりリスキーにはならないように気をつけるわ」
その忠告は聞き入れるべきことなので、素直に聞き入れておく。
それはもちろん、以前の反省も兼ねている。
青年の言葉を聞き、サングラスをかけた男を見る。
「あなた……正当防衛以前にも、随分と罪を背負っているのね」
その目は、ジト目だった。
■ミウ > サングラスの男に質問されたので、
「どこで間違えたのかしら……ね。
それは、神であるわたしにも分からない事よ。
わたしは別に、運命を司る神というわけではないもの」
気まずそうに言う。
■ライガ > 「僕だって、今アンタとやり合うつもりはないさ。
……もし、他の違反組織と手を組むつもりだってんなら、話は別だけどね」
とはいえ、相手はよく見る方なんでね、とコートの男に言いながら。
視界の端で、近くのビルの屋上に、ぼんやりと薄い灯りがともったのを確認する。
■ワン・W・D > 「何、お宅らとは仲良く付き合っていけると俺は思っているわけよ。
別に違反部活という訳でもない“俺たち”だ。利害の一致がない限りは手は組まんさ」
そう言って煙草に火をつける。
「ふぅー…
お嬢さん、こう言うのはこういう巡り合わせを単純に不運と言うわけだ。
時には運命のそのヒトだろうと予測できない事の事だな」
ジッポ・ライターを胸ポケットにいれて言葉を続ける。
「ってーことで、監視をつけるだかそう言うのは可能だと思うなら構わないが
ここは一つ公としては、俺らは遭遇しなかった、という事にしようや」
と愉快そうな口調で提案する。
■ミウ > 「この状況で仲良く……というのは、ちょっと約束できないわね。
ごめんなさい」
優雅に笑いながら謝罪する。
不運という言葉に首を縦に振る。
「それで、その不運な後には一体何が待ち受けているというのかしらね。
それも、予測の出来ない事なのだろうけどね」
公安であろう(根拠は薄いが)青年が、彼の提案に賛成するならばミウもその通りにするしかないだろう。
■ライガ > (俺“たち”?
ってことは、幹部クラスと若干名は生存してるって情報の裏をとれたってことになるのかな)
「口裏合わせか、僕はそれでもかまわないけどね。
でも別口の動向までは無理だよ?
僕が行かなくても他の誰かが向かうかもしれないし」
ポケットから手を放し、凝ったように手首をぶらぶらさせる。
それ以上、コートの男を引き留めることはしないだろう、少なくともこの場では。
「あと、この亡骸はほっといても困るし、こちらで処理させてもらうよ。
殺人事件としてどこかが動くと思うが、二級学生っていう微妙な立場だし、その分にはいいだろ?」
死人を生き返らせる力はないが、せめてきちんと扱ってやるべきだろう。
死というものは慣れてしまうと怖いものだ。
自分がすでに人の道から離れ始めていることは自覚している、そんなことはとっくの昔に判ってる。
だが、それでも人間という存在にしがみついていたいのだ。
■ワン・W・D > 「お嬢さんは意外と素直なもんだな」
青年の言葉に対しては、まともに取り合うように返す。
「ソレで構わんよ。要はこの場で今ある面倒事をどう簡単に処理するかが大切だ。
別口で“どうなろう”というのはこちらとしても知ったことではないからな」
指で煙草を少し弄び、笑う。
「ああ、それは仕方ないな。
こちらで処理しようものなら弱水の海に投げ入れて行方不明者がまた一人誕生と言う青年には悩ましいお話になりそうだ」
この落第街とは島の正反対側にある海へと投げ込む。そちらの方面にあるのは未開拓地区というのもあり、発見は容易では無いだろう。
それだけ言い切ると男はこの場を去ろうかと一歩下がってから、足を止める。
「そうだ。お嬢さんの名前は知っているが、青年。問題がなければお前の名前を聞いておきたいな。
通称でもいいが、青年じゃいずれ誰かと被るだろ?」
■ミウ > サングラスの男の素直という言葉に、
「わたしは、わたしのあるがままでいるだけだもの」
と、上品に微笑みながら返す。
二人の交渉は成立したようだ。
公安というのも、人によっては結構アバウトなものらしい。
確かに簡単に処理されたが、ミウにはいくつか疑問が残る結果となってしまった。
最も、それを口に出す事はない。
「この場はどうやら、収まったみたいね……」
そう呟いてから、ミウもこの場から転移して去ろうとする。
その前に、青年の名前は聞くだろう。
■ライガ > 「どざえもんは勘弁願いたいね、ますます身元判別が容易じゃなくなる。
怪異の原因になるのも御免だ。
名前ねえ。通称でもいいなら答えるけど……
“魔剣殺し”っていって通じるのかどうか。
ま、このあだ名、今は体を現してないけどね」
なんせこの前の荒事屋との戦闘で、呪いの原因がそろそろぼやけ始めてきた。
いずれ別のあだ名になるかもしれない。
「ああ、そうだ。
そこの首領さんのことは存じているが、君の名前は知らなかったな。
神様らしいけど、なんて云うのか聞いてもいいかい?」
去りゆく少女に、そう問いかける。
■ミウ > 転移する前に、名前を聞かれたので告げておく。
「わたしは、ミウよ」
そう言って、微笑む。
そしてミウは、首領の名前を存じていない。
「そういえば、あなた名前は?」
それは、首領に対してだった。
■ワン・W・D > 男は破顔して大きく口を開けて僅かに笑う。
そして派手に手振りをしてまるで芝居のような動作をして言葉を発する。
「オーライ、OKだ、魔剣殺し君か。
物騒な呼び方するのもアレだ個人的に遭遇した時はマー君とでも呼ばせてもらうとしよう」
そしてお嬢さんの問いかけに対しても機嫌良く答える。
「そうだな。ここで余り名前を出すのも問題だが……煙草好きのウィリアムさんとでも覚えておいてくれ」
蒸留酒や焼酎もすきだけどな、と余計な事を付け加えた。
■ミウ > 「“魔剣殺し”に、
煙草好きのウィリアムさんね。
分かったわ」
そう言って、微笑んでみせる。
付け加えたものに対して、煙草好きのウィリアムさんが見た目通りの大人だと感じられた。
■ミウ > 「二人とも、よろしくね
わたしは、そろそろ行くわね。
またね」
そう明るく言うと、二人に手を振る。
そして今度こそ、その場から転移したのであった。
ご案内:「路地裏」からミウさんが去りました。
■ライガ > 「ま、マー君??
いやー、その呼ばれ方はされたことなかったなあ……」
目を白黒させる。気さくすぎる呼び方に戸惑っているようだ。
今となっては過去の伝説の一人になっているだろうか、どっちかっていうと野球部好みの話題である。
「なんだ、酒好きなのか。
じゃ、今度会うときにはひと瓶もっていかないとなあ」
冗談かどうかわからない発言。
続けてミウと名乗った少女が、その場から忽然と消えると、
やっぱ転移か、と呟いた。