2015/08/17 のログ
ご案内:「路地裏」に昼奈さんが現れました。
昼奈 > 3対1。……男三人に少女が一人。どこをどう切り取っても悪役がどっちかわかろうもの。映画の導入のワンシーンとしても陳腐過ぎる光景である。
そう、壁際に追い詰められ、どうしようも無くなって………怯え、震えて、竦む。そんな状況。
壁に背をつけているのが少女ではなく、男性側であるのが、ちょっとした違いである。

「………ぁにさー、面白いところに連れてくって言いながら、いきなり人に注射を打とうとするなんざ、いー度胸してんじゃん?」
赤毛のちっちゃいツインテールがぴょこん、と揺れて、とーん、とん、とーん、と独特のリズムのステップを刻む。
きっとろくでもない液体が入っていたのだろう。注射器を持っていた男は、股間を抑えて泡を吹いて倒れている。何をしたのかはご想像にお任せするしかない。

昼奈 > 「……どしたい。ケンカ売ってんのはこっちなんだけど。…いやまあ、今更買わないって言われても知ったこっちゃねーけど。」
浅黒い角材男、金髪リーダー、ガリナイフの三人組にある程度名前をつけて、指で、どーれーに、しーよーおーかーな、と選んでいく。
こういう時って真ん中が選ばれやすくなっちゃうんだゾ! 目の前の危険人物がこんな方法で選び始めたら端っこに寄ろう!

「んじゃてめーから。」
中央にいた金髪をびし、っと指差して、ぐ、っと身体を縮める。足の筋肉を思い切り沸騰させるように過熱させる。ぐつぐつ、ふつふつ、熱くて熱くて。気体となったガソリンが爆発する時を待つかのような状態にまで身体を低く……。

「いっ、 せー、 のー……」

昼奈 > 「せぇっ!!!」
叫び声と共に、金髪の男の後頭部が背後の壁にめり込み、ひび割れ。その男の顔面にめり込んでいるのは、少女の赤い髪の毛。蹴った地面が抉れるような爆発的な加速でのロケット頭突きをそのまま相手の顔面に叩きこむ。
隣にいる男二人は、まるで目の前から消えたかのようなその速度に対応出来ぬ。

何で両手を使わないか。
そりゃあ、もちろん金髪男の襟首を捕まえるためだ。はっしと握りしめて、そうそうすぐに離れられぬように固定して。

からの。

「ぬ、ぐ、…………りゃぁぁああああっ!!」
身体を一度ぐ、っと仰け反らせてからの、追撃頭突き。
ごしゅ、っという生々しい音をさせながら、男の顔がギャグ漫画のように壁にめり込むほどに、自分の頭を叩きつける。力を込めすぎて、首の筋肉までが熱くなってくる。

「おう、逃げんじゃねーよ。」
ようやく事態を飲み込んだ二人が、慌てて距離を取る。右と、左に分かれた二人を横目でちら、と見れば、その瞳に血が流れ込む。額が割れたらしい。額っていうか骨までいってねーかこれ。

ご案内:「路地裏」に上那賀 千絵さんが現れました。
ご案内:「路地裏」にメアさんが現れました。
昼奈 > 「逃げんな、って、のっ!」
ガリナイフが逃げ出す気配を見せたことで、次はそっちにけってーい。
ぶん、っと拳をまっすぐ突き出し。空振ったら今度は足が横薙ぎに振り回されるも、必死に回避する相手に当たらない。
目に入る血を拭いながら、ちぇ、っと舌打ち。

「チョコマカと………うざったい小ネズミみたいにぃっ!!」
それはお前だ、と言われんばかりの体格差ではあるが、動きのパワー、爆発力は異常にあれども、身のこなしなどは野生の獣のようなもの。
ようやく当たったと思った攻撃も、ガッチリとガードされ。

「……ふんぬ、っ!」
ぐわし、と相手の顔を左手で掴む。小さな手だから、相手の顔を掴み潰すようなわけにはいかないけれど。
「そぉ、ぃゃああっ!!!」
その左手めがけて右手を振り下ろせば、ぐしゃぁっ、という音とともにガリナイフが吹っ飛んで、壁にたたきつけられる。
いぇーい、とばかりに、へし折れた左手を振り上げて勝鬨のポーズ。片頬だけを思い切り持ち上げて、ケ、ケ、ケ、っと悪辣な笑顔。

メア > いつもの散歩の途中
何となく聞こえてきた声につられて歩いてくると

「…喧嘩……?」

喧嘩と言うよりも掃除、そんな事を思わせる一方的な殲滅を少し離れて見つめる

上那賀 千絵 > 「・・・」

喧騒な裏路地、
先日とは違い緊迫感に包まれるこの場所は少し過去を思い出させられる。
裏路地の広めの交差路、壁を背にもたれてひと時をすごす。
夜故にこの場所は少し静かで場所さえ選べば居心地が良い筈だったが・・・。

「・・・?・・・よくある光景・・・なのか?」

活発な声色と何かを衝突させた生々しい音、
その音のするほうへと双眸を其方に向ける・・・。
視界に入ったのは勝ち誇る一人の姿ともう一人、
遠くからその様子を見つめる者、
・・・どうしたものかな、と口元に右手を添えてしばし思慮。

昼奈 > ………いえーい、ってやってたら二人ほどに見られていた。やべえ。
冷や汗だか血だかよくわかんないものを腕で拭いて、えーっと、えーっと。

「お、お前ーっ!! 仲間をこんな風にするなんて、なんて、なんてことするのさっ!!!」
び、しぃっ!! っと素晴らしい切れ味でもってして、残っていた浅黒い角材男を指さす。
大きな声で怒鳴るようにしながら辺りに喧伝して、その上で。

「三人の仇は私がとぉーるっ!!」
ばぁーんっ! ……大きな声で言い放った上で、ちら、ちらと見ている二人の方を見やる。
……ご、ごまかせたかな? うんきっとごまかせた! やったぜ私!

「逃げんなっての。」
ちらちら横見てる間に逃げようとしたので、崩れ落ちたレンガを一つ拾って、思い切り膝裏めがけて投げつけて。



「せ、正義の鉄槌、完了っ……!」
正義を強調しておく。……ちらっ。

メア > 「………」

何か妙な事を言っているが、あれでは小学生でもわかる

「まぁ…いっか……」

だがまぁどうでもいい、そんな視線を送る
ここでは弱肉強食のような独自のルールがある
それに彼らもどうせ何かしでかしたのだろう
少女一人に男が三人、ろくでもない事をしようとして
反撃を受けてあの様なのはこの島に暫くいれば誰にでもわかる

上那賀 千絵 > 明らかにこちらともう一人の傍観者を気にしている様子の一人、
見かねたのか声の届く距離へと足を進めて歩み寄り

「今更、そんな事をする必要はない」

と、一言告げる。
歓喜の声を上げた後の相手の素振り、
どう考えても誤魔化そうとしていると察しが付く。

「別に君を如何こうしようとは思っていないからな」

声こそ感情がこめられておらず表情すら喜怒哀楽の変化もない。
凍て付くような眼差しで双眸は相手の姿を捉え続ける。

「・・・、こんな場所だ、おそらく事の発端は相手からなのだろう・・・。」

必死に誤魔化そうとする相手を見ては、
私は悪くないと訴えてる、そうとも取ることが出来るため、
それを察した上で小さなため息を零して案ずるなと訴えかけた

昼奈 > 「うひっ!?」
声をかけられれば、びく、っと肩が跳ねて振り向いて。………明らかに敵意のない二人の瞳に、目をぱちぱちとさせる。
片方はどうでもいい、といった素振りを見せるし、もう片方は相手が悪いのだろう、と察してくれている。
マジか、マジなようだ。やったぜ私!
本当ならここまでやる必要は無かったのだが、そこは気がついていないようだ。助かった。

「………そ、そー、そーなの。 そーなのさー。
あとちょっとで注射器をぶすっとされちゃってさー、ホント、危ないとこだったんだよねー。
逃げようにも道は塞がれちゃうしー。
確かに私みたいな美少女を見たらいろいろ手を出したくなるのは分かんなくは無いって感じなんだけどさー。
やっぱりこの悪質な手口って奴? それで私の心に火がついたって奴?
こいつぁこの美少女である私が正義の鉄槌をがっつんと落としておかないと、第二第三の被害者が出るんじゃないか、ってピンと来てさ―。
もう、そこからは夢中って奴よね。 いやー、紙一重紙一重。」
べらっべらしゃべる。寡黙そうな二人を足しても更に上回るほどの舌の回転数。
安心したのか、にひひ、っと笑顔を向けながら両手を後ろに回して。

「いやー、………まあ、つまりその、み、見なかったことに………」
へへへ、なんて笑いながら二人を交互に見る。

メア > 「別に、言わない……」

転がった男達を一度見て視線を上げる
死んでるのかそうでないのか…まぁそれも別にどちらでもいい

「風紀…でも、公安…でも、ないし……」

その気もなければ取り締まる権利も自分にはない
ただ散歩をしていて悲鳴が聞こえたから来ただけと答える

「私は、メア……一年、生…」

ぺこりと頭を下げて自己紹介を

上那賀 千絵 > 「まぁ・・・、危ない感じには見えなかったがな・・・。
鉄槌を下すのは良いが、やり過ぎはよくないな。」

この余裕度である、
恐らくは彼女が殆ど一方的に手を下したのだろうと察する。
然しそれは悪ではない、
この場所ではこれが当然なのだろう・・・。
ふぅ・・・、と呼吸を付いて

「良く喋るな君は、疑ってはいない、安心してくれ」

如何も慣れてないといった様子、
彼女の言葉の合間を縫って話そうとしたがなかなか入れず結局言葉が途切れたところでの発言になってしまった。
・・・このような人がなぜこんなところに?
と、質問をしたいところだったが、今はやめておいた・・・。

「・・・唯の通りすがりだ、誰も話やしない、それでは失礼する。」

愛想笑いと受け取れる笑顔を横目に小さな会釈、
もう一人いたその者へも会釈をしてその場を去っていった。

ご案内:「路地裏」から上那賀 千絵さんが去りました。
昼奈 > 「あ、あはは、あはは、………やり過ぎはよくないよ、ねぇ…………」
どうやら分かっていたらしい。疑うわけでもないらしい。うう、よ、よかった………
胸をなでおろして、ほ、っと小さく声を漏らし。
………通りすがりと名乗る相手を見送りながら、目をぱちぱち、と。………穏やかそうな人で良かった。うん………。

「……ぇ、えーっと、あ、……フーキイーンってこういうの見つけて怒るのっ!?」
がーん、っとショックを受けたように身体を硬直させる。
やべえ、折角できた知り合いに見つかったら怒られる。
………………

「あー、……あたしゃ昼奈(ひな)、っての。 まあ、一年になんのかな。来たばっかりだし。」
頭をぽりぽりとかきながら、目の前の少女に挨拶を一つ。額の血を軽く拭って。

「……いやここ散歩にゃ危なくね!?」
遅ればせながらのツッコミが入った。

メア > 「怒る…かな…」

過剰防衛、と言う単語が頭に浮かぶ

「昼奈…よろしく……」

そう答えて首をかしげ
危ないと言われて首をかしげる

「馴れると…別に……?」

路地裏にお気に入りスポットまである少女からすれば
ここは特にそこまで危険な場所ではないように思える

「最近、は…からまれ、ない…から…平和……」

昼奈 > 「お、怒らないかなぁ。………怒らないといーんだけど。」
次に出会った時に怒られたら、あわわ、ってなってしまう。……怒らないといいなあ。

「………そういうもん? いや、島の地図に危険地域、って書いてあったからさ、本当に危険かなーと思ってきたら、こんなかんじでしょ?」
(手を広げれば、周辺の喧嘩の跡……惨状と呼ぶにふさわしい状況を見せて。)

「……………これで平和って、前はどんだけ荒れてたんだ……」
やはり、私はトンデモナイところに足を踏み入れてしまったのかもしれない。

メア > 「ばれ、なかったら…平気…」

ここまでやって何を怖がるのか…それにどうせばれる事はない
そんな事を思いながら

「自衛、できれば…安全……」

結局そこに落ち着く、いくら危険と言われようが
それを退ける力さえあればどこだって安全になる

「だから、貴方は…安全……多分…」

少なくとも普段は危険に晒される心配はないだろう
周りの惨状を見ればわかる

昼奈 > 「………そ、そーだよね、バレなかったら平気! いーこというじゃん!」
しゃきーん、っと復活。バレるわけないから大丈夫でしょー!

「……んー? そりゃまあ、そーだよね。
自衛できるけどさー、溢れ出る美少女感が私の安全を阻害するっていうかー?」
えっへへーん、と調子に乗って適当なことを言い出す赤毛。
突っかかられる回数が多い、と口にしつつも。

「ま、ね。……ぎゃくに、自分の身を守ることも出来ねーのに、こういう場所なんか来ないって。」
……そーでしょ? なんて、へっへ、と笑いながら相手を見る。

メア > 「そういう、事…」

溢れ出る美少女感
確かにかわいらしい子だとは思うし路地裏には子供が好きな変態も多い
と言うより前に居た、そんな事を思い出しながら

「うん…でも、偶に…危険…」

転がっている男たちぐらいならまだいいが
稀に危険な者も現れる
そんな事を呟いて昼奈の目をじっと見つめ返す