2015/08/26 のログ
ご案内:「路地裏」に昼奈さんが現れました。
■昼奈 > 「……ぉー?」
むくり、と身体を起こして、身体をこきこきと鳴らす。いってぇ、と小さく漏らして赤毛のツインテールが片方解けているのに気がつく。
ちぇ、っと舌打ちしながらむくりと身体を起こせば、自分がコンクリートの上で寝ていることに気がついて。
「何があったんだっけ。」
思い出せない。わかるのは身体が全身痛いのと、リボンが片方ちぎれていることと、コンクリートに寝ていることだけ。………ああ、後は今はふさがっていても、血だらけだったことだろうか。なんかべったりついてる。ぐしぐし、っと腕でそれを拭って。
■昼奈 > 「ぁんだっけ………」
裏路地に来て、声をかけてきた相手とケンカになって。
殴って、蹴って、暴れて……
「あー。」
思い出した。そうだ。バイクでぶっ飛ばされたんだ。
流石にその重量をぶちかまされたら何にも勝てずに、ふっとばされて。下水側のコンクリートに、ぐしゃっといったんだった。
おそらく、吹き飛び方と地面への落下の仕方が間違いなく即死級だったんだろう。改めて探しにはこなかったらしい。ラッキーである。
「ちっくしょ、………でっけーので大人げなく轢いてきやがって。」
ぺ、っと血の混じったツバを吐きながら毒づく。身体の細胞が再生を始めているのがわかるが、痛いもんは痛い。
■昼奈 > 「確かに入るなっつーのもわかるな、この治安の悪さ。」
その一端……っていうか主軸の原因になった、爆弾のような少女は自分勝手な言葉を吐き捨てる。
起き上がろうとして、がくん、っと力が入らない事に気がついて、んー?っと少女が唸る。
「……折れてやんの。」
腕がちょっと違う方向に曲がっていた。おそらく、着地の際に無意識の内につきだしてしまったのだろう。
それを、まるで髪の毛が跳ねている程度の物言いで呟きながら、んしょ、っと抱える。
ぐり、っと無理やり元の形に戻せば、紫色になっている腕をかかえて、ぼんやりとコンクリートの上に座る。
骨がくっつくのは、もうちょっと時間がかかるのだ。
ご案内:「路地裏」から昼奈さんが去りました。