2015/09/27 のログ
ご案内:「路地裏」にソラとルナさんが現れました。
■ソラとルナ > 薄汚れた路地裏。
銀髪の少年が壁にもたれかかって眠っている。
その路地の少し奥、積み重なったごみの山に座った金髪の少女は
退屈そうに寝顔を眺めている。
■ソラとルナ > 埃まみれ、蜘蛛の巣まみれの路地裏で眠っているが、
少年の服にはほとんど汚れがついていない。
おそらく、それなりに気を使って汚れないようにしているのだろう。
反面、金髪の少女はごみ山で遊びまわって汚れにまみれている。
それでもスラムの住人らしく見えないのは、退屈そうにしながらも笑顔を絶やさないせいだろう。
■ソラとルナ > いつ捨てられたのか定かでないごみの山の中を歩きまわり、
適当に荒らしまわる。
面白そうなものを見つけては拾い、
つまらないと感じれば投げ捨てる。
何に興味を惹かれたのか、今度は汚泥にまみれたカエルの死骸を引っ張り出してきた。
■ソラとルナ > 普段なら奇行を止めてくれる片割れは、残念ながら今は眠っている。
しばらく考えて、少女は死骸を口に放り込んだ。
あまり美味しくはなかったらしく、渋い顔をするが何もいわずにそれを飲み込む。
それから、ちらりと眠る少年の顔を見て
再びごみ漁りを再開した。
■ソラとルナ > ふと、何かに気づいたようにごみの山に手を突っ込み、
奥にあったものを引っ張り出す。
引きずり出された手には大振りのナイフが握られている。
刀身を握っているおかげで、手からかなりの量の血が流れているが、あまり気にしていないようだ。
軽くさび付いたナイフには、今流れた血とは別に
古い血の染みがついている。
スラムでは人を傷つけるような事態も珍しいとはいえない。
このナイフも誰かが人を刺すなり切りつけるなりした後捨てたものだろう。
■ソラとルナ > しばらく考えて、ナイフをごみの山に埋めて手を合わせる。
刺された人が死んだかどうかはわからないし
弔う理由も特にない。
ただ、なんとなくそうしただけ。
これ以上めぼしいものもなさそうだとあたりを見渡し、
銀髪の少年がまだ目を覚まさないとわかると
暇つぶしにどこかに歩いていった。
ご案内:「路地裏」からソラとルナさんが去りました。