2016/02/26 のログ
ご案内:「路地裏」にクローデットさんが現れました。
クローデット > 公安委員も勿論だが、二級学生も、「学生」とつくだけあって表の学園生活と裏の落第街の二重生活をしている者は少なくない。
結果、試験の近いこの時期は、表の歓楽街ほどではないが、落第街の大通りはいつもよりも若干大人しくなっていた。

こういう時は、普段は軽い喧噪に紛れ込んでいる、より深い闇が見えると踏んで。
クローデットは、少しぶりに路地裏まで足を伸ばしていた。

クローデット > 新たな物理防御魔術の魔具を「装備」として正式採用し、近い原理を採用した魔術防御魔術の防具も、試運転を兼ねて装備している。
"殺刃鬼"級のものを引き当てても、そうそうやられはしないだろうと踏んでいた。
挑発も兼ねて、自分の存在は、気配は隠さない。

(ああ、嫌だ。下種の臭いが表通りよりも濃いだなんて…)

羽根扇子で鼻と口元を覆いながらも、不愉快そうに歪められた眉は、隠さない。

クローデット > 補足資料は提出したが、あの「バケモノ」についての資料提出は保留している。
「個体」識別が出来ない程度の補足をすることも考えたが、中途半端に情報を出して、隠蔽を疑われる方が面倒なのだ。

路地裏に似合わぬ盛装で、ゆったりと歩を進める人形のような美貌の女性。
路地裏に潜む気配に、横目ながらも艶のある視線を投げる。

クローデット > 路地裏に足を踏み入れることはさほど多くないが、「派手な魔術で暴れる、ゴシック調の公安委員」の噂はこの辺りの住人も聞き及ぶところとなっているらしい。
視線の先にある気配は、遠ざかっていくようだった。

(わざわざ「公安の」「あたくし」に楯突くような「大物」は、今日は不在のようですか)

落胆に、ほんの少しだけ目を伏せる。

クローデット > それでも、本来の職務を忘れない程度にはクローデットは賢明だった。
建物の様相など、特筆すべきと感じた点はメモを取る。
後で委員会棟に戻った時に、情報を共有するためだ。

(委員会ぐるみの手入れは試験が終わってからでしょうから…それまでに、少しでも情報を集めておきたいところですわね)

クローデット > そうして、しばらく路地裏を徘徊して。

クローデットは、表の街へと戻っていった。

ご案内:「路地裏」からクローデットさんが去りました。