2016/08/28 のログ
ご案内:「路地裏」に不知火 械徒さんが現れました。
不知火 械徒 > 「…おー、こわ…さっさと終わらせよ…」

路地裏の狭い通路を、なるべく目立たないようにしながら歩く。
誰にも、特に柄の悪そうな奴には見つかりませんようにと何かに祈りながら静かに歩を進めていく。
普通なら、こんな場所はパーツ探しくらいにしか来ないのだが

「金がねぇと何もできねーもんな…仕方ない仕方ない、うん。」

単純な金欠。それを解決する一種のバイト。
内容は至極簡単で、依頼物を指定された場所に居る人物に渡すというものだった。

不知火 械徒 > 「ここを…右、か…で、そん次を左に曲がりますよっと…」

前後左右に気を遣い、無事平穏に仕事が終わるよう願いながら進む。
何処からか、物音や叫び声が聞こえてくる…が、気のせいということにしておいた。
変に何かに関心を持ってはいけない。さっさと用事を済ませて、さっさと脱出。
それだけを考えていた。

「………え、と…黒い帽子にピンバッヂ…あいつかな?」

ここまでは問題無く、指定された場所に到着した。
恐る恐る周囲を見回してみると、教えられていた特徴の格好の男を見つけた。

不知火 械徒 > 「……………。」

渡す時は無言で渡すように言われていたので、白衣のポケットに入れていたものを無言で渡す。
それを受け取った男は、四つ折りにされた紙を渡してきた。
きっと、受領書みたいなものだろうと思いながら、それを受け取ってポケットへとしまう。
渡した相手は、直ぐに立ち去っていってしまった。

「………はぁー…心臓にわりぃなぁ…これで終わりだし、さっさと戻ろ…」

金の為とはいえ、こんな仕事は引き受けたくないと胸を抑えながら溜息を吐く。

不知火 械徒 > 「よし、こんなとこに長居は無用ってな…誰にも出くわしませんように…」

さっさと戻って報酬を受け取ろうと、来た道を引きかえす。
来たときと同じように、誰にも遭遇しないようにと静かに慎重に路地裏を戻っていく。
なんとか無傷で依頼人に元へと戻れば、約束の報酬を貰って一息つくのだった。

ご案内:「路地裏」から不知火 械徒さんが去りました。