2016/09/19 のログ
■真乃 真 > だが!それに臆する真ではない!
分からない事が恐怖を生む!そして!恐怖が敵を生む!
つまり!ここで最初に取るべき手段は!
「やあ!こんばんわ!そこの黒い君!僕の名前は真乃真!
何か困っている事はないかい?僕でよければ助けるよ!
あと黒い君って言うのもあれだからね君の名前を教えて欲しい!」
そう、自己紹介である。
相手に敵意が無い事を伝えて可能ならば友好的に事を収める!
■真乃 真 > 『■■■■■!!!』
「なっなるほどな!」
『■■■■■■■■■■!!!』
「OK!なるほどなー!!」
…多くの人の思いや言葉が混ざっている。
聖徳太子でもないこの身では完全に聞き取ることは出来なかったが
どうやら『助けて!!!』と言ってるらしい事は分かった。
その言葉の後その黒い塊から腕が生えてくる。黒い腕が生えてくる。
…おそらく握手だろう。
「ああ!よろしくっ!!」
そう言ってその腕を握った瞬間ゾクッという感覚が背中に走り慌てて手を引く。
右手を見れば先ほど握った自分の手が真っ黒くなっていた…。
今のところ痛くもなんともないし他のところにつかないから塗料ではないみたいではあるが…
…少し泣きそうになる。
■真乃 真 > 腕を突然除けられたことで拒絶されたと感じたのか。
それは真に対して跳びかかる!
この速度なら真の武器で容易に払える!
だけど助けを求めてるかもしれない相手が伸ばした手を払い除けるのはどうも気が引ける…。
そんな事を考えていれば当然身体に衝撃が腹部、腕、足、顔、体中。
「落ち着いて!落ち着いて!僕は敵じゃない!
僕は君を助けたいんだ!ああ、助けたいだけだ!
どうすることが助けになるのか全く分からないけども!
それでも、それでも、僕は君を助けよう!
手が届く範囲ならどんな人でも全部助けるっていうのが僕のポリシーだからね!」
そう言いながらも攻撃を受け続ける。
死なせないような、或いは痛めつけるような、致命傷にはいたらない攻撃。
「…ちょっと待って!これって一回攻撃止めてくれる流れじゃない?
さっきより強くなってない!?」
ついに防御動作にではじめる。
タオルを異能で的確に相手の一撃が来る場所に持って来れば…
そう!タオルごしに殴られる!!普通に痛い!
■真乃 真 > 「痛い!痛い!!痛いから!!」
一方的に叩かれる真乃真!!
「それでも反撃はしないあたり偉いと思うよ!僕は!」
自画自賛する。
そうでもしないと耐えられれない!
でも!なんか最近ついてない気がする!!
大金だして買った魔道具は上手く使えないし!
異邦人街で買った肉に黒い塊が入ってたし!
住んでるアパートの二階からピンクな感じの雰囲気出てるし!
そして現在のコレである!!
「な、なんて理不尽なんだ!!」
この世の理不尽を嘆いたりする。
正直大したことでもないのだけど殴られながらだと凄い理不尽な事に感じるので不思議だ。
段階は防御から異能による避けにシフトしていた。
殴られて痛そうな攻撃を確実に避けたりあえて早めに当たる事で勢いを殺したり!
■真乃 真 > …この世の理不尽を嘆く真の弱い心が現れる瞬間をその黒い塊は見逃さない!!
一斉に動き壁のようになり一気に真を包み込む!!
「な、なんだ!?」
その言葉を言い終わる前に黒い塊は真を覆い隠す!
そう!この黒い塊が狙っていたのは肉体の乗っ取り!!
お人よしで与しやすそうなこの男を乗っ取ろうと機会を窺っていたのだ!
今!この黒い塊の中で行われているのは!
意識と意識のぶつかり合い!!
数100を超える意識と真乃真の意識による身体の主導権をめぐる争いである!
圧倒的な数によりまともに意識を残せない人間は少くない!!
耐えられたとしても廃人になってしまう人間もいる激しい戦いである!
それから3分ほどして黒い塊は真の体に吸い込まれるように消えて行く。
そこに残ったのは黒いタオルを巻いた男。
先ほどまでの真乃真よりも目つきが鋭く歯も尖ってる気がする!
■真乃 真 > 「くくくくくははははははは!やったぞついにこの俺が肉体を得たぞ!
この俺、真乃真がなあ!!」
無駄に悪カッコいいポーズをとってから首を傾げる。
あれ?何か変だぞ?
まあ、そのうち元に戻るだろう。
「まあ、いいだろう。今はこの新たなる肉体を精々楽しむとしよう!」
悪そうに自信ありげな笑みを浮かべて路地裏を去っていく。
…路地裏の道に高笑いを響かせながら。
ご案内:「路地裏」から真乃 真さんが去りました。