2016/10/19 のログ
ご案内:「路地裏」に櫛鉈 蛟さんが現れました。
■櫛鉈 蛟 > 路地裏というのは、スラム程ではないが落第街の大通りよりは”色々と”転がっている。
腐った食べ物、吐瀉物、煙草の吸殻、空きビン、血痕、折れたナイフや人の歯もあれば銃弾の薬莢も。
…ちょくちょく白骨化したり腐乱したり、ついでに今死んだばかりの死体も。
そういう意味では退屈しない場所でもあろうか。煙草を口の端に咥えて蒸かしつつ。
路地裏を一人暢気に歩く男の靴音は周りに反響しない。風紀委員刑事課時代の名残だ。無音歩行が少し癖になっている。
「…妖怪もどきの騒動が一段落したとはいえ、まだまだ”残滓”が残ってやがるか。
まぁ、大元は殆どこの前の大規模討伐で駆逐されたとはいえ…場所が場所だけになぁ」
完全に殲滅するのは無理だったようだ。とはいえ、直ぐに増殖する気配も無い。
”あちら”も学習しているという事だろうか。ただの考えなしでもないらしい。
路地裏は複雑に入り組んで迷路のようだが、2年も暮らしていれば基本的に大抵の路地裏は把握済みだ。
十字路のような場所に出れば、迷わず左へと曲がって行く。このまま直進すると大通りの一角に出る。
「しっかし騒動が治まると暇になるもんだな…何か退屈凌ぎになる事ねーもんかねぇ」