2016/11/04 のログ
ご案内:「路地裏」に龍宮 鋼さんが現れました。
龍宮 鋼 >  
(路地裏から響く怒声と打撃音。
 肉と肉がぶつかり合う音や、壁や地面に人が叩きつけられる音。
 十数人の男女が少女を取り囲んでいて、その少女が彼らを蹂躙している音だ。
 龍宮鋼が怪我をしたという情報を掴んだ不良少年達の襲撃。
 そんなものは良くある事で、そういった輩を返り討ちにするのもいつもの事。)

――ザってェんだよ!!

(怒りを含んだ叫びと共に、一人の顔を引っつかんで投げ飛ばす。
 彼は他の不良をボウリングのピンのようになぎ倒し、彼らごと壁に激突する。
 自身はそれには目もくれず、その勢いのまま後ろに居た別の不良の頭へ右足の踵を叩き付けた。
 そんなことを繰り返していたら、立っているやつは誰も居なくなっていた。
 地面でうめき声を上げている人間の数は、最初に居たそれよりだいぶ少ない。
 どうやら逃げていったようだ。
 つまらなさそうに舌打ちをし、ポケットから煙草を取り出す。)

龍宮 鋼 >  
(煙草に火を付けて歩き出す。
 右手を怪我してからずっとこの調子だ。
 歩いていればケンカを吹っかけられ、公園にいれば異能を飛ばされ、買い物をすれば店を出た瞬間に襲われる。
 悉くを返り討ちにしてきたが、それがまたつまらないことこの上ない。
 どうせなら強いやつがケンカを売ってくればいいのに、そう言うのに限って弱っちいやつらばかりだ。
 いい加減飽き飽きしてくる。
 この辺りは路地裏と言ってもそこまで治安が悪いわけではない。
 勿論落第街にしてはと言う程度で、今日のようにケンカの絶えないような場所だ。
 逆に言えば安心してケンカを出来る程度の治安と言う事でもあり、終わればこうして気を抜いていてもそこまで酷い事件に巻き込まれる事も少なかったりする。)

龍宮 鋼 >  
(そうして煙草の煙を吐き出しながら。
 龍宮鋼は路地を後にする。)

ご案内:「路地裏」から龍宮 鋼さんが去りました。