2017/04/27 のログ
ご案内:「路地裏」に裏々築々さんが現れました。
裏々築々 > 路地の奥に白い何かが点々と続いている。

奥に路地の奥に続くそれに付いて行けばその先で怪物と出会えるだろう。
その怪物の全身は白い骨に覆われている。
しかし、急所となるだろう三点は皮膚がむき出しになっている。
見ればそこから骨が崩れていっているのが分かるだろう。
まるで下水道のような臭いがする。まるで人の血のような臭いがする。

骨の巨人。

そんな有様の怪物がそこにはいた。

裏々築々 > ガシャガシャ。怪物が動くたびに骨が擦れて音を出す。

奥へ奥へと怪物は進んで行く。
その足取りは遅くも迷いはない。
路地を一つ、路地を二つ。
三つめの路地を進んだ先で怪物は女と会った。
派手な服に派手な化粧。恐らく水商売だろう。

怪物は僅かに速度を上げて女の方へと向かう。
女は逃げて怪物は追う。
助けを求める女の悲鳴もこの落第街では届いたところでだれも応じない。

…気がつけばそこは行き止まり。

裏々築々 > ガシャガシャと怪物はにじり寄る。
ああ、後ろは壁!
女はこれ以上下がる事は出来ない。
ああ、そこは袋小路!

「危ない目に合わせたな。
 もういいぞ。」

その時、怪物の後ろから声がして
そして、黒い塊が振り下ろされた。
白い骨の身体に黒い線。
黒い塊にあたった部分が部分が黒く染まった。

裏々築々 > 「さあ、君。骨に塗れた君だよ。君。
 この短かった第二の人生楽しんでくれたかね。」

『GRRRRRR…!』

怪物は吠える。人の物では

「そうか。だがそろそろ時間だよ。」

怪物の身体の黒色が広がっていく。
それが全身に広がった時。
怪物の姿は掻き消えた。

「さようなら。
 …さて、じゃあ解散としよう!」

奥の女も黒い腕章を取り出してそれをつける。
すると化粧が濃かったその顔は男と同じように黒い靄に包まれた。

「君。このあと時間あるかね?良かったら私とディナーでも…
 ふう、連れないな。」

女が消えて、男も消えて。
そこにいた骨の怪物は噂も残さず消え去った。

ご案内:「路地裏」から裏々築々さんが去りました。