2017/05/24 のログ
ご案内:「路地裏」に織原 仄香さんが現れました。
織原 仄香 > 「あれ…?こっちであってたっけ?
あっち、かな?えっ…さっきもとーったよーな…?」

似たような光景が続くスラム街に迷い込んだ私。
ちょっとした用事があって知らない道を地図頼りに歩いてきたら迷子になった。
携帯端末もタイミング悪く充電切れで画面は真っ暗。

何度目かの路地の交差点に差し掛かり、
四方をキョロキョロ眼に映る風景を確認する。

(あー…迷子だよぉ〜…。やだなー…。
なんだか汚いし臭いし、どーしよー。)

腕を組んで路地の交差点で立往生。
人が来る気配も無いし、
困り果てた様子でぽりぽりと頬をかいた。

織原 仄香 > 「ん〜…あっ!そーだ、こーゆー時の…ボールペン!」

何か思いついたように、ぽんっ、と手を叩き、
学生用鞄の中から勉強用のくまさんボールペンを出した。
交差点の真ん中に立ちしゃがみ込めばボールペンを指先で地面に突き立てて、

「…ボールペンの神よ、私の行くべき道を示したまえ〜…はーっ!!」

目をかっと見開き私なりに気合を入れた声をあげる。
ボールペンから指先を離すと、ぱたり、どボールペンが倒れた。
ボールペンの神?が示した方向を見ると…

「え…きた道戻るの…。えー…」

なんと今私が歩いてきた方向を指してる。
どれだけ歩いてきてどれだけくねくね道を曲がった事やら、

(そりゃ、元来た道を辿るのが正しいけどさー…
神様以外ときびしー。)

なんて思いながらとぼとぼきた道を引き返す。
もちろん、次の分岐点がこればどちらから来たか覚えてるわけない。
…自分自身をちょっとしれた、
私はほーこーおんちだ。

織原 仄香 > 「あ…誰かいる。」

(ていうか、こっちに来る。)

なんだか目があったから私は立ち止まり、
向かって来る人を待ち構える。
相手は男の人でなんだか悪そうな人。
身長も私より高いしガタイもいい。

私の前で立ち止まった男、
距離も妙に近くて威圧感もあるし無愛想、
なんだか息も荒い。

「あのー、道をおしえてほしいんですけど、
どっちに行けば学生寮に帰れますかー?」

私は臆する事なく普通に質問する。
目の前の男と目を合わせたままで。

すると、男は私の口を押さえてそのまま壁に迫り押さえつけて来た。

「んー、ん、んー!んん!」

大人しくヤらせたら口の手を放してやると言って来た。
…私もひとこと物申したいしコクリとうなづいた。
背の低い私は上目遣いになったからだろうか。
男からは見た私は怯えたように見えたのかもしれない。

ボールペンの神様に頼んだ時叫んだから来ちゃったのかな。

ご案内:「路地裏」に織原 仄香さんが現れました。
織原 仄香 > 私の口から男の手が離れて、
息しづらかったからまず深呼吸。
迫る男に対して私はまず喋らせてと言わないばかりに。

「あ、まって、まって、私とのえっちをごきぼーですか?
初めての依頼なので値段まだ決めてないんですけどー…
うーん、初めてはやっぱり貴重なモノだからなー…
どうでしょう?○○万円で、意外とお値打ちだと思いますよ?
未成年ですし。」

男に聞いても返事はない、
むしろそんなもの聞いてないとばかりに強引に事を進めようとして来た。
…これは依頼じゃない、だったら…

男が私の制服を破ろうとして来る。
(この手をまずはナイフで一突き。)

私の服に手が触れる前に、
腰に常備していたナイフを右手で抜き取り
男の右掌を串刺しにした。
なんだか叫び声が聞こえたけど関係ない。

男が自分の手に神経が向いた瞬間に、
私は思い切り右足で相手の股を蹴り上げる。
声にならない声で叫び男がくの字になったところを、
相手の顎に右手の掌底を一発かます。
パシャっと音がしたから顎の骨にヒビ入れてしまったかもしれないが関係ない。

声を出す一瞬の時間も惜しい。
股間を押さえて膝から崩れ私の掌底で空を向いた相手の顔面に、
右足を上空向けて突き上げ相手の顔面めがけてかかと落とし決める。
ミシミシ、と言わないばかりに鼻の骨が粉砕した相手のは、
その場に倒れこみ失神した。

「依頼せずに行使するのは規約違反でーす。
こんどはちゃんといらいしてくださいねー?
あ、聞こえてないかもしれないので、
…これ、置いておきますね。
規約も書いてあるからしっかり読んでね。」

私の名刺?を男のおでこに載せて置いた。
ふー、と呼吸をして一息ついた。

織原 仄香 > 「結局、帰る道わからない。…もー…」

ぷくっと膨れっ面を見せてから、
深いため息に変わる。

先ほどのことがなかったかのように、
男の存在も私の中ではもう存在してなかった。

こんなとこにいても仕方ないし、
テキトーに歩いて帰り道を探し出した。

ご案内:「路地裏」から織原 仄香さんが去りました。