2017/07/09 のログ
■筑波 察 > あー、埒が明かない。
誰かここら辺に詳しい人いないもんかね。
(どれくらい歩き回っただろう。
暇つぶしのつもりで出歩いたが、求めていた以上に探検をしている。
そしてどうにもならないこの状況に思わず助けを求めたりしてみるが、
この辺に詳しい人というのは、
端的にいえばこの場では関わりたくない類のひとたちである。
この場において人とは関わりたくない。
しかしどうにもできない状況を誰かに打破してほしいと思うのも事実。
矛盾した気持ちを抱えたまま補足、暗く、闇が渦巻く道を進んでいく>
■筑波 察 > はぁ、結局ただ歩いただけで抜け出せそうにないなぁ
まぁ明日は幸い休日だし、
このままここら辺で夜を明かしてもいいんだけど……
(少し広いところに出た。
そこにあったベンチにドカッと座って、一人ため息交じりに言葉を漏らす。
学校のベンチと違って、
ここのベンチは落書きやいたずらをされて大変愉快ななりをしている。
治安の悪さはピカイチなようで、やれやれ。と苦笑。
仮にチンピラに絡まれたとしても、撃退するくらいならできるだろう。
でも面倒ごとに巻き込まれなくて済むならそれが一番いい。
ここから家に戻るにせよ、面倒ごとを避けるにせよ、
独りでいたのでは話にならない。鳥のように空を飛べたらどんなに楽か。
深い深いため息を吐いて、ゴーグル越しに暗い空を眺めた>
ご案内:「路地裏」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
■鈴ヶ森 綾 > ゆらりと、路地裏の闇と闇の間を縫うようにして影が一つ、ベンチに座る彼の元へと近づいていく
切れかけて明滅を繰り返す街灯の明かりに照らし出されるその姿は、髪の長いセーラー服の少女。
「こんばんは。こんな物騒なところでどうなさいました?」
ベンチに深く腰掛けた彼に掛ける言葉は、客観的に見るならこちらにこそ向けられるべき言葉であろう
明らかにこの場では異質、ここに平然と立っている事自体が違和感を生む淑女然とした態度
大げさなようだが、この場所の性質を考えれば決して言い過ぎではないだろう
■筑波 察 > ……こんばんは、いやはや。
寝付けないもんでアパートを出たら道に迷ってこんなところに来てしまってね?
歩けど歩けど似たような細くて暗い道しかなくてね。
このまま明るくなるのを待とうかと諦めかけていたところなんだ。
(不規則に明暗を繰り返す蛍光灯。
その光が向こう側からの存在を照らすが、
ゴーグルをつけている今は関係のないことだ。
そしてハッキリと認識できる距離まで近づいた相手。
正直なところこんな時間、こんな場所になんで女の子が一人で?
そう感じた。違和感というか、若干の恐怖、警戒)
そんな君はどうしてこんな物騒なところを一人で?
女の子が一人夜道、
しかもこんな治安の悪いところを歩いていたらすごく都合が悪くないかい?
(今ここで抱いた疑問は、今ここで解決させたい。
疑問には答えが存在しなければならない>
■鈴ヶ森 綾 > 「まぁ、道に迷って…?それはお困りでしょう…もし良ければ、表の通りまで案内してさしあげますけど」
固い地面を踏みしめる靴音がこつこつと辺りに響く。
ベンチに座る彼の前までやってくると柔らかな微笑みを浮かべ、(もっとも、彼の目が見えておらず、その評定変化感じ取れるのかどうか少女にはあずかり知らぬことだが)、腰掛けたままの彼に手を差し伸べる。
その行為は様々に好意的な修飾語をつけて語られるのかもしれないが、ことこの場に限っては、そうはなるまい
その不自然さをまさに彼も感じているらしいというのは、その言葉からもよく分かる
「私、ですか?家がこの近くなものですから。特に不都合はありませんよ」
手を差し出したまま、そのように応じる。無論、でたらめだ。相手が無警戒に差し出した手を取れば良し、そうしないのなら、それもまた良し
そんな遊び半分の気持ちで相手の出方を待って
■筑波 察 > ……まぁ君に不都合がないなら全然かまわないけど、
にしてもこんなどこの誰かもわからない僕に声をかけるなんて
――君も面白い人だ。
(言葉がワンテンポ遅れて出てくるのは、無論警戒しているからだ。
そして手を差し出してくる彼女、
なんともない日常生活であれば女の子に手を差し出されるなんて
さぞうれしいことだ。でも今は少し事情が違う)
じゃあお言葉に甘えて案内を頼もうかな?
(なんとなく、本当になんとなく、
自分が今どんな行動をとるのかを試されていると感じた。
遊ばれていると感じた。
でもそんなことで臆するような性分でもない。
差し出された手を、座ったままゆっくりと取ってみよう>
■鈴ヶ森 綾 > 「ふふっ、大丈夫ですよ。こんな場所に住んでいますと、悪い人とそうでない人を見分けるのが上手くなるんです。貴方は、そういう風には見えませんでしたから」
面白い人、そう言われて意外そうに目を見開く。それから愉快そうに小さく笑い声を漏らすと握られた手を軽く握り直す
そうして触れ合った手から微弱ながら精気が吸い上げられる
異能や魔術に敏感な体質であればこの時点で気づくだろうが、果たして彼はどうだろうか
「でも…私の方は、どうでしょうね?」
声のトーンが落ち、言い終わるか終わらないかというタイミングでぐんっと強く腕を引く
その引く力は相手を強引に立ち上がらせるだけに留まらず、その身体を腕の中に捉えて抱き止めようとする程の勢いがあって
「こんなどこの誰かもわからない人を簡単に信じてしまって…」
■筑波 察 > 悪い人じゃなさそうって評価は素直にうれしいけど、
それはあまり得意げに言うような特技には思えないけどねえ。
(愉快そうに笑う彼女。
とても楽しそうではあるが、危険に慣れてしまうのはいささか不安でもある。
そして手と手が触れた瞬間、何かを感じた。
感覚的には表面の温度が下がったような、振動がやんだような)
やっぱり面倒ごとじゃないかッ!
(幾分警戒していたとはいえ、
その見た目からは想像もできない力に驚愕。
こうなったら相手が女の子だとか、
そんなことを気にしている余裕はないし、関係ない。
触れていない方の腕を身体の前にもってきて、
彼女ののど元に前腕をあてがうようにして空間を確保する。
とかくこの相手は距離を詰めてはいけない、そう感じたのだ>
■鈴ヶ森 綾 > 握っていたのと反対の腕が、喉元につっかえ棒のように差し込まれる
もしすんなりと抱擁する事ができたならもっと直接的な方法を取るつもりであったが、どうやら防がれたようだ
しかしそれを悔しがる様子もなく、握っていた手を意外な程すんなりと、まるでそうする必要が無いと言外に言うように放してしまう
少女がそのまま少しばかり後ずさり、身体数個分の距離が開くが…
「これが何か、分かるかしら?」
先程繋いでいた右手を相手に見せつけるように小さく持ち上げみせる
そこからは白い糸が幾筋も伸び、逆側は相手の手と結ばれていた。
手を放す間際に貼り付けた蜘蛛の糸が互いの手と手を繋ぎ、容易には逃げ出せぬ状況である事を告げていた
そして少女が大きく腕を振るとそれに合わせて糸も伸縮し、今度は先程とは比べ物にならない程の力が、彼の身体を地面に引き倒し、こちらへと招き寄せようと働く
■筑波 察 > ああ、くそッ!
よくわかんないけどこの後食べられるかもしれないってことだけは把握したよッ
(どうやら今自分はまな板の上の魚と同じ境遇らしい。
でも糸で結ばれちゃったから蜘蛛の巣に捕まった虫かもしれない。
とかくこのままでは不味い。今度はこちらから反撃する番だ。
意図を手繰り寄せられればその力には決して逆らわず、
引き倒されると同時に地面を滑る。
手首を元に引きずられる間に姿勢を整え、
距離が詰まると同時に逆に相手を引っ張る。
作用反作用、相手の体重がこちらの数倍とか、そんなふざけた重さでない限り、
地面に立っている相手の方がバランスを崩しやすい。
よろめいてくれればOK。
転んでくれれば大チャンスだ>
■鈴ヶ森 綾 > 「えぇ、答えとしては上出来よ。少しばかり行きつくのが遅かったようだけど」
「私もあまり面倒な事はごめんなの。大人しく食べられるのなら…そうね、一日寝込むぐらいに留めてあげ…あら」
提案、というにはあまりに剣呑なその言葉。命は取らないというが、果たして信用に値したものか。
そうして相手の身体が糸に引かれるに任せていると、不意に身体が前方に引っ張られる
とぼけたような調子で呟くと、踏ん張るって耐えるでも対抗して引き返すでもなく、
糸を弛ませたまま、引かれる勢いに任せてトン、と軽く地を蹴って宙を舞う。
跳躍力は明らかに人間のそれではなく、身体が空中で上下逆さまになった状態で相手を見やり、口元に小さな笑みを浮かべる
着地点は、そのままなら地に伏せた形になっている相手の腰の辺りになるか。
■筑波 察 > 夜中にコンビニに行くテンションで出かけて、
道に迷って、治安の悪い地区に入り込んで、
そこで怪しい女の子にであったと思ったら、
いきなり襲われて、生命的に食われそうになる?
ちょっと理解が追い付かないね!!
(少女の身体が宙を舞った。ちらつく蛍光灯と、視界の間に宙を舞う少女が重なる。
まるで生まれたばかりの蜘蛛の子供が、糸を風に任せて空を飛ぶような光景だ。
しかしそれを眺めている余裕はない。宙を舞うということは、足場も手掛かりもない。
放物運動に任せて落ちるのを待つばかり。時間的にも空間的にも余裕が生まれた訳だ。
軽い身のこなしで身を翻せば、両手を地面について足を振り上げる。
ブレイクダンスでも踊るかのように足を掲げると、
落下してくる相手をそのまま蹴りつけるつもりで>
■鈴ヶ森 綾 > 「この場所でそんな風に呑気でいられるなんて、中々大した神経の太さね。何にせよ出会ったのが私で幸運だったと思いなさい」
大したものと言いつつ、そこには明らかに相手の迂闊さを嗤う嘲笑の色が含まれている。
「ふぅん…」
相手が反撃の態勢を整えたのを見るや、左手を空へ翳し、その直線状にある街灯の金属ポールへと糸を飛ばし、その体を空中に留める
そうして狙い定めて繰り出された相手の蹴りをすんでのところで交わすと、その空振りに終わったブレイクダンスを見届けた後落下
未だ繋がったままの右手の糸が互いの接近をさらに加速させ、勢いのついたまま相手に飛びかかると、両手を封じて馬乗りの体勢に持っていこうとする
■筑波 察 > 神経の太さと図々しさなら昔からいろいろといわれてきたよ。
僕の中では君との出会いは5本の指に入るくらいに不幸なことにカウントされてるんだけどね?
(自分の足があと少しのところで空を切ると、本来期待していた抵抗を失ってしまう。
それに加えて糸が手を引いたことで体は支えを失い、地面に再び五体投地状態。
少女がそんな自分の上に落ちてくると、
後頭部を地面に打ち付けたのかゴーグルの視界がくらみ、星が舞う。
両手を押さえつけられるとついに体の自由が利かなくなってしまうが、
自信の表情にはまだ余裕があった)
Vibration Asin(ωt) A=1/10000Pa ωt=10000 air average v^2=1/100...
(両手を封じられるととっさに少女の手首をつかみ返し、全力で握る。
普通ならセクハラかもしれないがこれは命の駆け引きだ。
そしてぶつぶつと計算式を唱えて数値を代入すると、少女の骨格と耳にビープ音のような音が響くだろう。完全な正弦波は不快感を引き起こすし、それを100デシベル近い音で鳴らしているのだ。クラクションを聞くのに等しい。そして空気の運動速度を急激に下げると、その二条平均速度に比例して周囲の温度が急激に下がる。数秒で氷点下の域だ。どうやらお互いを冷凍してしまうつもりらしい>
■鈴ヶ森 綾 > 身体の下に相手を組み伏せた状態、その体勢なってなお、相手はまだ戦意を失っていないように見えた
先程の握手とは違う、暴力的な腕の取り合い。その意図を掴みかねて一瞬動きが止まる
この程度の握力で握られたとしてさしたる痛痒も感じないが、次の瞬間耳に響く不快な感覚、そして体全体を襲う急激な寒気に初めて表情を歪ませる
「爪」を振るえば、相手の思惑が成る前にその手と首を刎ねる事はおそらく可能だろう
だが徒に人を殺めるのは回り回って自分の首を絞める事になる
それならば…
「ねぇ、「お願い」があるの。とっても寒くて凍えてしまいそうなの。これ、止めてくださらない?」
甘い囁き、全身から発散される妖気が相手の精神に強く働きかける
今しようとしている事をやめてと、相手の脳に直接染み込むような言葉を発する
■筑波 察 > はぁ…はぁ…はぁ…
(すでに周囲の気温は零下。そして気温の低下はとどまることを知らない。
口からこぼれる吐息は空気に触れた瞬間に白くなって姿を現し、その寒さを物語る。
手先などの末端で空気に触れている部分はすでに力を失い、握っているとは言えない状態だ。
そして突然語り掛けられるて、ふざけるなと一蹴しようとするも自由が利かない。
身体の自由はもとより、精神的に自由が利かないのだ。
頭の中ではいまだに数値を代入して計算を続けている。
しかし少女の声を聴くたびに自分が何の計算をしているのか不明瞭になってきて、
しまいには冷却も不快感を伴った音も止まってしまう)
な、何をした…
僕に何をしたんだ……
かじかんだ唇で発した言葉は、理解できなものに対する回答を要求するもので>
■鈴ヶ森 綾 > 「さて…答える必要もないでしょう。まぁ、私の方も戯れが過ぎたという事でしょうね」
さすがに直前にあれだけ敵対的行動をとっていては、術のかかりは万全とはいかないようだ
ともあれ、路地裏に奇っ怪な氷像が二つできあがるのは食い止めた
少女は戸惑う彼に顔を寄せると、その冷え切った頬に口づけをしようとする。
この行為に対して肉体的にも精神的にも縛りはない、拒もうと思えば拒めるだろう
それが成立したか否かに関わらず、少女は立ち上がって相手の身体の上を離れた
既に二人の手を結んでいた糸もボロボロになって崩れ去り、縛めは解かれている
「今後は神経の太さや図々しさ以外に、慎重さや疑り深さも磨くことね」
そう言い残し、この場へ現れた時と同じような、何事もなかったかのような足取りでその場を後にしようとする
■筑波 察 > 理解できないし、答えになっていないよ。
わからないものに対して疑ってかかるのは色眼鏡かけて観察するのと同じさ。
(今の自分は動かそうと思えばいくらでも身体が動く。
つまるところ自由な状態だ。
しかし身体言うことを聞いてくれるかと言ったら大間違いだ。
自信の身体を冷凍室に放り投げたのだ。
動かす以前に感覚がない)
てか、表まで案内してくれるんじゃないの、
これじゃあまるで僕がバカみたいだ。
(バカなのかもしれないけど、案内をしてもらうことになっていたはずだ。
それをなかったことにされるのは今最も痛手なのだ>
■鈴ヶ森 綾 > 「……ええ、良いわよ。表通りまで行くから、勝手に付いてきなさいな。でも、歩くのが遅ければ置いていくわよ」
相手が口にした言葉に思わず目を丸くする
これが直前まで命懸けの戦いをした相手に向ける言葉だろうか
呆れればいいのやら笑えばいいのやら、反応に困った末にそう答えて立ち止まる
そうして、最低限相手が立ち上がるれるようになるまで待ってから歩みを再開させる
言葉通り、途中で相手がこちらを見失おうとも、振り返りもせず落第街の表通りへと向かった
■筑波 察 > "こいつ正気か?"みたいなこと考えたでしょ?
あのねぇ、こんなところにまともに動けない状態で放置なんてされたら、
男の僕でも危険におびえることになるわけですよ。
(がちがちになった身体をゆっくりと起こせば、周囲を一瞥する。
急激な温度変化でゴーグルにヒビが入ったのだ。片目しか見えていない。
そして置いていくといいつつなんだかんだで待っている相手を、
必死に応用にしてついていく。途中何度かつまずいたりもしたが、
無事に目的の場所に行けそうだ。>
ご案内:「路地裏」から筑波 察さんが去りました。
ご案内:「路地裏」から鈴ヶ森 綾さんが去りました。