2017/08/22 のログ
■刃々斬鈴音 > 「………セーフ!いや、鈴音ちゃん大ピンチだったね!」
【そのカバンを置いておけば魔力弾で容易に勝てたのでは?】
確かに普段のように左手がフリーなら魔力弾による遠距離攻撃で無理せずとも勝てた事だろう。
「マジだ!」【……。】
…ちなみに依頼した先にバックを持って行っても誰もいなくなっていてお金は受け取れなかった。
ものすごく凄く綺麗に夜逃げしていた。
…怪我したりタダ働きしたりと踏んだり蹴ったりだった。
ご案内:「路地裏」から刃々斬鈴音さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に笹貫虎徹さんが現れました。
■笹貫虎徹 > 「……んーむ、ここさっきも通ったような…気のせい?」
はて?と落第街の路地裏の一角で立ち止まり、緩く小首を傾げて周囲を見渡す。
ロクな灯りも無く、あちこちにゴミやら何やらが乱雑に散乱したそこは、掃き溜めの街に相応しい光景か。
特にそれに何を思うでもなく、フラフラと散歩気分で訪れた少年。ここで通り魔に襲われた事も既に忘れ掛けている。
「…んーと、あっちから歩いてきたから…あれ?こっちだっけ?」
後ろを指差す、だが少年がたつそこは十字路のような道が複数交わる一角。今、自分が何処から歩いてきたのかももう忘れた。
■笹貫虎徹 > 普通、真っ当な感覚の持ち主なら例え好奇心でも落第街に訪れないだろう。
少なくとも、訪れるなら相応の理由、もしくは厄介事を排除できる実力が求められる。
…彼が持っているのは一つ。体術…それだけ。異能も魔術も強い武器も何にも無い。
無防備といえば何処までも無防備で、何より恐怖心というものが致命的に欠けている。
ここがヤバい場所だ、という脅威を感じる感覚はある。だが恐怖を感じないからホイホイと自ら訪れてしまう。
それも大した理由ではない。暇つぶしの散歩と全く同じ感覚だ。自分の命の危険すらあるとしても。
「…参ったねぇ、完全に迷子というやつかな…んー…道を聞こうにも誰も居ない…と、ゆーか」
居てもヤバそうな人達しか居ないんだろうなぁ、とかぼんやり思う。そのくらいの判断力はある。
問題は、あってもその精神的なあれこれで結局何も好転してないという事だが。
■笹貫虎徹 > 「…ん?…ありゃ、死体まで転がっておられる…さすが落第街…何というダークな漫画のノリ…」
フと道端の一角に転がる死体が目に留まる。腐敗臭がしない所を見ると、まだ死んで時間は経過してないようだ。
まぁ、それはそれでいい。死んでるモノに別に興味は無いし用も無いのででさっさと視線を外す。
今、必要なのは死んだモノでなく生きてる人間だ。彼にとって死体は路傍の石ころと変わらない。
(…場合によっては野宿…爺さんのスペシャルサバイバルコースを思い出しますな…あ、思い出したらちょっと吐きそう)
実際に吐き気はしないけれど。しかしまぁ、どうしたものか。
「もう、えーと…アレだ。名前…何だっけ?あの辻斬りガールさんでもいいから出てきて道教えてくんないかなぁ」
今度はスニーカーや衣服どころかズタズタにされそうだけど。実際切り刻む宣言をされたから間違いない。
…まぁ、それはそれ、これはこれ。ズタズタにされるよりも帰るに帰れない方が彼には重大事だ。