2017/09/18 のログ
■刃々斬鈴音 > 「お兄さんと話すののほうが疲れるよ!」
【…知能の差があると会話の際にどちらにも疲労があるようだな。】
どちらが下とかは特に言わない。
「煙幕!?」
…おそらくガラス玉は避けられた。
足音からして普通に走って向かって来ている。
ならば右か左かどちらかの壁際!足音からして!
「こっち!」
右の壁に向かって刀が叩きつけられる。
ビシャリと赤黒い液体が壁と地面に飛び散るが明らかに刀を振るのが早い!
そしてそれと同時に男子生徒の後ろで爆発が起こる!
地面に着いたガラス玉が炸裂したのだ!
既に爆発の圏外ではあるがその衝撃は湯気を晴らすには十分なものだ!
■筑波 察 > 「よく言われる。
僕と話していると疲れるし、回りくどいし、面倒だって。
刀も独立して喋るんだね?保護者かな?」
そんなふうに言われても、話し方を改めるつもりはない。
そして背後でガラス玉が炸裂すると、せっかく張った煙幕が晴れてしまう。
しかし、距離を詰めるには十分だった。
お互いの視界が晴れるとほとんど肉薄した距離まで迫る。
しかし彼女の刀が振るわれているのは予想外だった。
「冷却」
刀が胴体に向かって切り込むように入る瞬間、
ずぶ濡れになっていたパーカーを瞬間的に冷却する。
能力だからこそできる強制的な冷却は、
たっぷりと吸い込んだ水分を一瞬で固め、
即席の鎧のように刀を受け止める。
感覚的には鈍器で殴られたような衝撃が身体に走るが、
今更どうしようもない。
そしてそのまま彼女の腕をつかんで引き寄せようとする。
「このままこの路地に氷の像を作ってあげても良いよ?」
すでにパーカーは赤黒く汚れてしまってが、
引き寄せることに成功したならふざけた口調で脅しをかける。
無論、彼女を凍らせようとすると自身も凍ることになるが>
■刃々斬鈴音 > 「ちーちゃんはね鈴音を呪ってるんだよ!妖刀だからね!」
【鈴音を守るという意味では保護者に近い。】
ドンピシャ!
完全に偶然ではあるがタイミングはピッタリだ!
しかし、服に防がれてしまう、まるで金属の塊を殴ったような感覚!
雨のせいで血腐レの力が使えないとは言えかなりの強度。
「えー、お兄さんセンスなさそうだしいいよ作らなくても!」
…捕まれた部分に魔力が込められていく。
さきほどのガラス玉と同じように…
このままこれが炸裂すれば掴んだ手も掴まれた腕もただでは済まないだろう。
■筑波 察 > 「呪ってるのに守っているとはまた……
お互い言い分がだいぶ違うようにも思うけど」
刀と彼女両方から回答を得たものの、
その言い草は大分異なる者のように思える。
そして刀が当たった部分はいくら鎧のように守っていたとは言え、
かなりの衝撃を受けたせいでひどく痛む。
「そのまま爆破しちゃうと君もただでは済まないように思うけど、
心中がお望みかい?」
掴んでいる場所に何か良からぬものを感じると、
きっとまた爆破するつもりだろうと予想する。
そんな彼女に冗談を言って見せるが、爆破で死ぬなんて御免だ。
とめどなく降る雨が再び地面を濡らしているのを確認すると、
今度は彼女の足元を靴ごと凍らせてしまおうと冷却する。
ここまで接近してしまったのだ。爆破されれば巻き込まれるのは必至>
■刃々斬鈴音 > 【同じことだ、死なれては困る。】「同じだよ、ただ離れられない呪いだから。」
その根元では同じ。
この少女と刀の関係は呪いでつながっている。
【いや、鈴音本人の魔力の暴発では本人には殆んど怪我をすることは無い。
つまり、キサマの犬死にだな。】
「そういう事!
早めに逃げた方が良いんじゃない?」
…買ったばかりの長靴が凍らされている事には気がつかないまま得意げにそんな風に言う。
■筑波 察 > 「へぇ?なんだか呪いっていうのも面倒な感じだねぇ」
両者の言い分は違うようで、同じことを言っているのだと理解するには、
少し時間がかかった。共依存でもない、呪いを介したつながり。
「つまり殺す相手を選べる爆発なわけだ?
すごく便利そうだねぇ?
でも、ちょっと詰めが甘いかな」
この状況になっても爆発に頼るということは、
彼女にはきっと爆破と斬撃意外に具体的な攻撃の方法が無いのだろう。
なら、その攻撃を実行させないことが一番だ。
「ちょーっと気持ち悪い思いすることになるけど、我慢してね?」
言うのが早いか、実行すのが早いか。
彼女の両耳を手でふさぐと、頭蓋骨を揺らす。
そして三半規管も一緒に揺らす。
眼球内も軽く揺らす。
普通の人間なら、一瞬で嘔吐して意識を飛ばすレベルだ>
■刃々斬鈴音 > 「だって呪いって言うぐらいだし!
人を呪わば穴二つってね!」
片方は鈴音の分もう一個は、血腐レに着られる誰かの分。
「別に殺すつもりはないよ?
五体満足は保証できないけどね!」
鈴音はそこまで積極的に人の命を奪う事は無い。
仕事ならともかく…プライベートではほぼ殺さない。
…しかし、爆発を起こそうというのに離れない相手。
まあ、警告はしたから事故みたいなものだ諦めて欲しい。
しかし、爆発は起きず、炸裂は起きない。
「…今なにしたの…すっごい気分悪いんだけど…。」
…一気に距離を取る。凍り付いた靴は脱げて地面に置いて行かれてしまっていた。
そんな距離から今にも倒れそうなぐらい弱弱しく睨み付ける。
■筑波 察 > 「関係ない人間からすればこの上ないくらい迷惑な呪いだね」
まぁ、そういうの嫌いじゃないけど。
そう続ける青年の口元には笑みが浮かんでいる。
相手の特別になることにこだわる自己中心的な自分からすれば、
呪いの話は大いに共感できるから。
「おっと、五感のうち一つが働いてないのに、
五体にまでハンデが生まれるとなると、
僕はそのうち改造人間みたいになってしまうねぇ?」
そういって彼女を煽る。
内心、自分の身体なんてどうなってもいいと思っている節があるので、
手足が吹き飛んでも別に問題はないが。
「なにって、まぁ、呪いみたいなもんだよ。
ところで、僕のことを吹き飛ばすつもりなんだろう?
僕はまだこれッぽっちも後悔していないんだ」
睨みつけて距離をとる彼女に一歩、また一歩と近づく。
右足を踏み出せば水が凍り、左足を踏み出せば水は蒸発して乾いてしまう。
あくまでその顔はニコニコしている。
どうやら妙なスイッチでも入ったのか、
この状態が楽しくて仕方が無いようだ>
■刃々斬鈴音 > 「お兄さん改造人間って言うかもう大分怪人に近いと思うけど。
そのゴーグルとかだけでももう…。」
多少、手足がメカになったぐらいでは印象もそこまで変わらないだろう。
「ああっ!もう頭に来た!雨降ってるけど奥の手でっ…ウ…。」
口元を抑えて横を向いてしゃがみ込む。
ああ、さっきの攻撃はかなりのダメージを鈴音に与えていたらしい。
……鈴音が今日食べたモノ。コンビニで買ったサンドイッチ、同じくコンビニで買ったプリン。etc…
…まあ、察して欲しい。
「…今日は帰る、今度会ったら殺すから。」
汚れた口元を拭うと立ち上がり男子生徒を睨み付けて言い捨てて…。
そのまま、赤い傘を拾ってフラフラとした足取りで路地の奥へと消えていった。
■筑波 察 > 「あはは、よく言われる。
お前は死ぬ間際でもその調子だろうって」
死ぬことに関してだけじゃない、
身体を損失することに関しても、
誰かを好きになることに関しても、
感情が欠落しているというのは重々自覚している。
「……これだけ追い詰められても殺そうとするあたり、
君もなかなかキマッてると思うよ?」
その場にしゃがみ込む彼女を見下ろすようにして、つぶやく。
今まで路地裏で絡んできたやつらは
大抵ここまですれば泣いて逃げるものだが、彼女は違うようだ。
「次に会った時はぜひ僕のことを殺してほしいね」
彼女なら殺してくれるかもしれない。
そんな期待とともに、帰っていく彼女を見送った>
ご案内:「路地裏」から刃々斬鈴音さんが去りました。
ご案内:「路地裏」から筑波 察さんが去りました。