2017/10/10 のログ
ご案内:「路地裏」に木更津 水乃さんが現れました。
■木更津 水乃 > 「…本当は嫌なんですけどね。
はいと言ってしまったからにはやらないわけには…
木更津水乃、夜間警邏を始めます」
夜の路地裏、学園の中でも特に治安が悪いこの場所を、
一人で見て回らないといけないというのは正直気が重い。
やらなくていいならやりたくはないが、
風紀委員も人手不足が深刻らしく、
攻撃力のある委員は単独で回す方針であるらしい。
だからと言って、こんな場所に、しかも夜間、
ひとりで見て回れというのはなかなか酷な話しだ。
浮かない顔をしつつ、携帯端末に記録をすれば、
薄暗い路地に足を進めていく>
■木更津 水乃 > 「なんて言うか、こういう場所にこそ人を割くべきだと思うんですけどね」
どうしてこんな場所がいつまでも半ば放置された状態で存在しているのか。
治安のいい場所と、悪い場所に同じ数だけ人員を割くというのは
少し納得いかない部分が在る。
そんな不満を抱えて警邏を続けていくが、
誰かがそれを解決してくれるわけではない。
「上の偉い人たちが考えていることというのは、
どうにも納得できない部分が多いように思います」
かと言って、自分のような一風紀委員が進言したところで、
何かが変わるわけではない。
組織というのはそういうものだ。
同僚が誰もいないというのを良いことに、
こういう警邏の時は結構言いたい放題だったりする>
ご案内:「路地裏」に刃々斬鈴音さんが現れました。
■刃々斬鈴音 > 「ふんふんふふーん♪」
一人の少女が鼻歌混じらせ路地裏を進む。
明かりの少ない暗く狭い道を慣れた様子で進む。
一見すれば普通の少女。よく見ればその腰には刀。
更に匂いを嗅いだならその刀からする血の匂いに気がつくかもしれない。
「あなた風紀委員?こんな時間にこんな所一人でパトロールなんて大変だね。
鈴音だったら絶対サボってるよ。真面目だね。」
…裏の住人であるならば普通は風紀委員との接触は避ける。
だが、この少女は普通に声を掛けた。
■木更津 水乃 > 「おや、これは…
こんな時間に一人で、というのは、あなたも同じようですね。
はい、僕も一人で見回りです。
できるならもう少しこっちに人を寄こしてほしいんですかどねぇ」
声をかけられた。声の主は見たところ学生のように見える女子。
こんな時間に、こんな場所を、女性が一人歩きとは。
自分よりも危険な場所に身を置いているということに、
自覚が無いのだろうか。
「はいと言ってしまった以上、サボるわけにもいきませんから。
ところで、あなたはここで何を?
一人で出歩くには場所も時間も最悪ですよ?」
真面目と言われれば少々苦笑い。
サボればサボっただけ後が面倒なのだ>
■刃々斬鈴音 > 「こんな所で一人とか絶対危ないよ。
二人なら絶対に安全ってわけでもないけど襲いたくならないもんね。
風紀委員もスラムの人虐めてないでこっちに人回せばいいのにね。」
そんな風に言いながら近づいていく。
距離を顔がハッキリと見える距離。
刀の先が届く距離。
「えー?少しぐらいサボってもバレないよー?真面目だなー。
鈴音はそだね…少し探し物かな?」
やっぱり真面目だと思う。
歩いてきた様子を見るに落としたものを探しているとかそういう様子ではなさそうだが…。
■木更津 水乃 > 「そうですね。
こんなところで一人で歩いていたら、格好の得物ですからね。
でも僕はこれでも訓練を積んだ風紀委員ですから、
あなたのような一般学生よりかは、
安心できる部分もありますよ?」
うすうす彼女に違和感を感じつつも、
あくまで彼女のことは一般人だと思っているようだ。
「全くです、スラムも治安が悪いといえば悪いですが、
管理の行き届いているところという意味では
こっちの方がまだまだ手薄ですからね。
っと、探し物ですか、こんな暗い場所でなくしてしまうとは。
探すだけでも大変でしょう」
探し物をしていたという彼女、
それを聞いて、一緒に手伝いましょうかと名乗りでる。
どうせあまり広くない区画だ。
それに彼女をこのまま一人置いていくわけにもいかないだろう>
■刃々斬鈴音 > 「本当?じゃあアナタ強いのね!
じゃあ、もし襲われても安心だね。
…でも、鈴音の方が強いけどね。」
後半の言葉は小さく風紀委員の彼に聞こえないくらいの小声で。
そう、小さく呟いた。
「うん、見つからないなら諦めて帰ろうと思ってたんだけどね。」
確かにこの暗く治安も悪いこの通り鈴音の探し物が見つかるのはそうそうない。
「本当!?アナタ優しいんだね。でも、大丈夫。
もう、見つかったから。」
少女が刀を抜く。辺りに血の匂いが強く漂う。
赤黒くドロリとした液体に覆われた刀身が露わになる。
「…ちょっとだけ鈴音に斬らせてもらってもいい?
大人しくするなら痛くしないから?献血みたいなものだと思って!ね?いいでしょ?ね!?」
今にも斬りかかるような構え!
■木更津 水乃 > 「強いかどうかはまあわかりませんが、
これでも戦線で作戦を担当していた戦闘員ですから。
人並み以上には戦えるつもりでいますよ?
おや、見つかったとは、それは良かったですね。
なら早いところ帰った方がいいですよ。
こんな場所にいては―――……?」
探し物が見つかったという彼女に、良かったと声をかけて、
早く帰るよう促す。しかし、彼女が引き抜いたのは大きな刀。
まるで血に浸したような見た目のそれは、
ただの刃物とは違うと見ただけでわかる。
「どういったつもりなのかは分かりませんが、
あなたがその刀をしまわないなら、やることは決まっていますね。
ほかの人間を切ってしまったのでは風紀委員の名が泣きますから」
眼を輝かせる彼女とは打って変わって、
こちらの顔つきは途端に険しくなる。
トントンとブーツの靴先を地面に打てば、
いつでも動けるように身構える。>
■刃々斬鈴音 > 【残念だが、仕舞われるつもりはない。
斬らせてもらおうか風紀委員。】
刀から男とも女とも分からない金属的な声が聞こえる。
「もう!痛くしないって言ってるのに!
抵抗するのね!?どうなっても知らないから!
行くよちーちゃん!」
一歩、二歩と距離を詰めれば。
横に薙ぎ払う様に刀を振るう。
狙うは胴!荒々しく!だが鋭く強く!
■木更津 水乃 > 「おやおや、その刀はおしゃべりもできるんですか。
ただの刀じゃないとなると、
それはそれでまた放置するわけにもいきません」
刀が喋るのを目の当たりにすると、大変愉快そうに、
しかしながらふざけた様子を一切感じさせない口調で言葉を連ねる。
そして彼女が刀を薙ぎ払うもその場から移動することなく、足を振り上げる。
ガキンッと金属同士がぶつかる音が響けば、
彼女の刀はブーツの底にあたり、阻まれてしまうだろう。
いつもはいているミリタリーブーツ、
そのつま先と靴底には鉄板が仕込まれている。
そして自身の異能である質点固定を使ってブーツを空間中に固定すれば、
刀を止めるのには十分なほどの盾となるだろう。
「今ならまだ悪ふざけでじゃれてきたという扱いで
見逃すことも考えますが、どうしますか?」
そう言ってベルトに結んである袋から鉄球を一握り取り出せば、
いつでも投げられるように準備をする>