2017/12/11 のログ
ご案内:「路地裏」にレンタロウさんが現れました。
レンタロウ > 「…同じ島であっても、ここまで違うものか。」

落第街の通りから入った路地裏。
其処はまさしくこの島の闇と言っても過言ではなかった。
その闇も、男が感じ取っているのは全体の内の僅かなものでしかないのだろう。

「………嫌な空気だ。人喰いの大蛇に絡みつかれているような気持ちになる。」

何処から何時、何かが来てもおかしくない。
そんな安心とかけ離れた雰囲気に眉をしかめながら、静かに歩を進めていた。

レンタロウ > 「………。」

そもそも、このような危険地帯に足を踏み入れた目的は、この島のことを知るためだった。
明るく平和で、少なからず希望のある学園の側が仮に光とするのであれば、
人の負の部分が集まり混じり合ったような此方側は先程も挙げたように闇というべきなのだろう。

片方だけを知っただけでは、と思っていたのだが。

「…いかんな、どうも。集中せねば………む?」

知った所で、と思いかけたところで苦々しく唇を噛む。
そんな時、足元に真新しい血痕を見つけ、周りの音に神経を研ぎ澄ませる。

レンタロウ > 「………この周囲には居ない、か。」

この血痕の原因は、どうやら近くには居ないらしい。
まだ此処の地形を把握しきれてはいない故に、迷うようなことは避けたい。
少しだけ警戒を緩めて、再度前後左右を確認する。

「もう少し行ったら、今日は戻るとしよう。」

一度や二度で地形を全て把握できはしないだろう。
深追いを禁物。そう自分言い聞かせて、また足を前に出す。

そうして少し探索した後、戻っていくのだった。

ご案内:「路地裏」からレンタロウさんが去りました。