2018/01/04 のログ
ご案内:「路地裏」に狗隠さんが現れました。
■狗隠 > 昼間でも尚、薄暗くジメジメとして陰気な空気と据えた臭い、ヒンヤリとした空気が漂う路地裏。
左腰に日本刀、右腰にホルスターに収めた銀色のリボルバー式拳銃を下げた長身痩躯の人影が一人歩みを進めている。
纏っている衣服は上から下まで黒ずくめ…ただ、そのどれもが汚れてあちこち生地が破けてボロボロの有様だ。
正直、物騒な得物を持つ浮浪者と見なされても何らおかしくはない格好と言える。
「……いい加減にこの衣服も新調したい所ではあるのだが…。」
自ら襲って追い剥ぎは怪異の己としては風紀や公安の注意を惹きかねないし、かといって金銭の持ち合わせは無い。
何とも悩ましい所だが、無い袖は触れないとかそんな所であろうか。
■狗隠 > そもそも、現時点までそんなに目立たずやってこれているのに、自ら目立つような愚は論外だ。
怪異にしては温厚派な狗だが、それでも怪異だからこそ疎まれるのは承知済みだ。
(風紀委員会も最近はあちこちで大規模な掃討作戦を展開しているようだが、だからこそ抜け道も多い…か)
まぁ、たかが新生の怪異の一匹如きに人員を裂く余裕が無い、という可能性も充分にあるが。
路地裏を靴音一つ立てずに歩きつつ、さりげなく周囲の気配を探るのも忘れない。
風紀や公安に属する者なら、余程の隠蔽技能や能力の持ち主でない限りは服装や立ち居振る舞いで分かるだろう。
かといって、この時間帯にここらを警邏する事はあまり無いだろう、という下調べくらいはしているが。
■狗隠 > 「一先ず、目立たぬ事を矢張り最優先として動かなければな…既に一度交戦しているとはいえ」
だからこそ、下手に動かず目立たずが懸命だと言える。縮こまる気は無いが無謀に動く気も無い。
まずは生き抜く事。疎まれる存在とはいえ、生誕した以上は出来る限り『生きたい』のだから。
(…もっとも、死者の集合体みたいなものだからな俺は。皮肉な思いとも言えるが)
死者の想念を糧にして生きる、というのも皮肉がそれとなく効いている。だが生まれは選べないのだからしょうがない。
■狗隠 > そして、そのまま路地裏を抜け出れば、格好は兎も角として目立たぬ動きと足取りでその場を後にするのであった。
ご案内:「路地裏」から狗隠さんが去りました。