2018/02/03 のログ
刃々斬鈴音 > 「何て自分勝手なの!!」

刀の軌道は爆発によって曲げられて。
爆発の衝撃は鈴音の身体を更に痛みつける。
しかし、それでも耐えているのは鈴音が爆発には慣れているから。

【鈴音。】
「分かってる!!黙ってて!!」

鈴音が取り出したのはガラ右手に4個左手に4個それぞれ指の間に挟むように…。
ガラス玉に込められた魔力が急速に高まっていく!!
煉瓦の壁を砕いた時よりも強く!強く!!
それはガラスの魔力許容量を超えて激しく震えはじめる!!

「あなたが悪いんだからね。」

アリス >  
「悪いのはあんただっ!!」
「いじめっ子は徹底的にいじめる!!」
「あんたがいじめなんて始めるからいけないんだ……!!」
「あんたがぁ!!」

自分でもわかるほどに既にロジックは破綻している。
興奮剤の薬量が多かったか、あるいは日常は仮初で既に壊れてしまっていたか。
どっちでもいい。

あいつをいじめてから考えよう。

足元から巨大な石像のようなオブジェが創り出される。
それは人のようであり、怪物のようであり。
醜悪な像は、まるで私の心そのものだ。

「ジャバウォックの最大効率――――質量攻撃!!」

像の足元を軽く崩せば、イビツな石像が相手に向けて倒れこむ。

刃々斬鈴音 > 「鈴音は鈴音の思い通りにならないと嫌なの!!
 あなたがいじめっ子でもいじめられっ子でも関係ない!!」

あまりに原始的で我儘な欲求。
ロジックなんて存在しないただの子供の癇癪。

それを辺りにばら撒けばガラス玉は空中で一気に魔力爆発を起こす。
名前すらないただの現象魔力を籠めすぎた時に起こる魔術ですらないただの爆発。
魔力が連鎖して高め合う先ほどのゴムボールの物よりも大きな爆発。

この爆発で石像は粉々に砕ける
しかし巻き込んだのは左右の壁が崩れ鈴音の頭上に降り注ぐのは大量の瓦礫。
「ちーちゃん何とかして!!」
【血腐レ─…すまない間に合わない。】

激しい音の後そこに残ったのは瓦礫の山。

アリス >  
ガラス玉の平行励起、連鎖爆発が起きる。
その衝撃を受けて吹き飛び、背中から壁に叩きつけられる。

肺から空気が抜け、息ができない苦しみに悶える。
先ほど受けた傷も開いた。血が流れる。
興奮剤や鎮痛剤ではどうしようもない、失血という現実に打ちのめされた。

「終……わ、らない………」

何かをまだ求めながら、真上に手を突き出す。
その手が力なく落ちる頃、風紀が到着するだろうか。

入院生活が待っている。嫌だなぁ。最後にそんなことを考えた。

刃々斬鈴音 > 少女が倒れて風紀委員が来るまで長く時間はかからなかった。
…後日、取り除かれた瓦礫の下には切り抜かれたような大きな穴が空いていたという。

ご案内:「路地裏」から刃々斬鈴音さんが去りました。
ご案内:「路地裏」からアリスさんが去りました。
ご案内:「路地裏」に江風 白さんが現れました。
江風 白 > 「えっと...ここがこうでこうなって?いや、ここがこうで?」

携帯端末で自分の現在位置を確認しながら路地裏をグルグルと回っていく。
散歩がてら出歩いていたらもうこんな時間だ。
自分では大通りに出ているつもりなのだが、どうもわからない。この道を見るのはこれで4度目だ。

「だああああもう。」

白い髪をくしゃくしゃとしながら携帯とにらめっこ。
下手すれば死ぬまでここから出られなくなるんじゃないかと思いながら歩き続ける。

江風 白 > 「もおおおお、どこだよここ!!地図見たら壁の中にいるし人の気配はないし暗いし!!」

こんなことならさっき会った通り魔的な人に聞けばよかったと心底思う。
危ない場所だとは聞いてはいたがここまで世紀末だとは思わなかった。
汚れた服を着替えたいし風呂にも入りたい。
唯一の幸は明日が休みであることぐらいだろうか。

「せめて人さえいれば...。」

江風 白 > 「はぁ...疲れた...。今日はもう野宿かなぁ...。お腹すいたなぁ...。」

道の脇に座ればポケットにいつも入れている清涼菓子を一粒口に入れる。
全くもって腹の足しにもならないがないよりはマシといったところだろうか。
目を瞑り、楽しかった研究所での生活を思い出しながら、ぼそりとつぶやく。

「なんで僕を捨てたのさ、先生...。」

江風 白 > 「......ハッ?!」

寝てしまっていた。
すぐさま立ち上がり、周囲を確認するが、とくに何もされていないようだった。
それならいいのだがともう一粒清涼菓子を口に入れれば鼻をスンと鳴らす。
そのまま行く当てもないまま歩き始め